武蔵御岳神社のおみくじ解読|神社の解説を読めなかった時の参考に

武蔵御嶽神社むさしみたけじんじゃは東京都青梅市にある由緒ある神社。創建は崇神天皇7年(紀元前91年)とされています。奈良の大仏建立を指揮したとされる行基がこの山に蔵王権現の像を安置して以来、山岳信仰の修験地としても厚く信仰されてきているパワースポットになります。

今回はこちらのお御籤についての解読を進めていきましょう。

武蔵御嶽神社のおみくじとは?

武蔵御嶽神社のおみくじは、昔ながらの木版刷りで印字されたもの。的中率が高いそうで、よく当たると評判のおみくじのひとつになります。

ご祭神に櫛麻智命くしまちのみことが祀られており、この神様が知恵と占いの神様であるということで御神徳が現れているのかもしれませんね。

日本最古の占いとされる「太占神事ふとまにしんじ」が執り行われている非常に珍しい神社。この御神事は牡鹿の肩甲骨をあぶり、できた割れ目でその年に収穫される農作物(米・大豆・そば・ジャガイモ・人参など25種類)の出来を占うのです。

国内では武蔵御嶽神社と群馬県にある貫前神社のみに伝わっているものだそう。

武蔵御嶽神社の吉凶ランク

武蔵御嶽神社のおみくじは、永吉や小永吉などが入っている珍しい吉凶のランクが採用されています。これは武蔵御嶽神社独自のものだといいます。他にも大吉、吉、半吉、末吉、末小吉、凶、大凶など一般的なものもあります。

番号は1番から64番までとなっています。

古文のおみくじの読み方

武蔵御嶽神社は古い言葉で書かれていることもあって、数ある神社の中でも読みにくいとされているおみくじになります。

実際にその問い合わせが多いのでしょう、神社境内におみくじの解説が書かれたファイルが現代語訳の解説書として設置されています。

ただ、これはツアーの方など混雑している時には時間が足りずに見ることができない方もいると思います。この記事では、神社の解説を参考に読みやすい日本語で解説していきます

番号順おみくじ解読

人気のパワースポットである武蔵御嶽神社は日本中から参拝する方がある人気の神社です。神社へお参りして、おみくじを引いたけれど、古い言葉が使われていてよくわからない。

そんな方へおみくじ解読させていただいております。

番号ごとに確認ページを準備しております。知りたい番号の下のボタンをクリックして解説をお探しください。

私が引いたおみくじの他、ネット上に画像や文章があるもののみを記載しております。解説の記載がないものについて知りたい方は、お問い合わせフォームよりおみくじ前文の文字が読めるような画像を送付いただければ個別に読ませていただきます。

お問い合わせはこちらからお願いします。

 

第拾壱番(11番)

『大吉』

家業の外に職を求めなば必ず幸を
得べし。武家ならば矢一筋にて
天下に名を得る程の事あるべし。
只慎むべきは色情と心得べし。

 

内容を確認する

家の代々続く職業以外の余暇の仕事を求めていくと、必ずよい事があります。武家であれば矢の技能をひたすらに極めること。すると全国に名を知られるようなことになります。
ただし、男女関係の情欲に用心しなければなりません、控えめにしましょう。

第十三番(13番)

『大吉』

未だ時到らずほどなくなく時にいたる
べし、其の時にいたりて何時までも
かくあるべしと思ふまじ萬事
とゝのふ時は往くゝ繁昌すべし。

内容を確認する

今はまだ待ち望んだ事がこないが近いうちに運勢が開ける時はやってきます。しかし、その時でも量運がいつまでも続くと思わないことも大切。すべてが整うように感じられる時は、非常に順調に進むことができ、栄えるでしょう。

第十四番(14番)

『末吉』

好き望事よしと思ふ事は却って
悪し。行届きがたき事に利ある体
なり。追々吉事来るべし。急に求むる
事悪し。時を待てば速に幸あるべし。

 

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自分がやりたいと思うことや望んでいることは逆にうまくいかないです。すみずみまですべて対応しきれない事の方が利益がでる兆候にあります。時間経過でよいことがやってくるでしょう。急いでしまうとかえって悪い状況となります。時間が来るのを待つほうが結果早く幸せに到達するでしょう。

第十五番(15番)

『末吉』

親類あれども相談相手なし。心一つにする
時は行届かず萬事に労する事多し。
また禮を失ひ義にかけること多し。
病事なれば至ってむつかしく祟りあり。

 

内容を確認する

親戚や家族はいるけれど、相談相手になってくれる信頼できる人がいない状態です。気持ちをひとつにできない時には、うまく成果につながらず苦労することが増えるでしょう。
礼儀正しさを忘れて、相手のためにならない事や道理に反することをやってしまいます。
病気になってしまうと非常に難しい状況になりますので、注意しましょう。

第十七番(17番)

『凶』

する事なすこと不順なり、只正直の
心を持つべし 人をあなどる事なかれ。
人は知らぬと思へどことごとく人知れり。
心を全うしてつとむる躰よし。

 

内容を確認する

やることすべて、道理に反していて良くない行いになってます。ただただ正直な心を持って生活しなければなりません。
他人をないがしろにしたり、軽く見るようなことのないようにしましょう。
見られていないから大丈夫と思っても、あなたの行いは必ず人に知られることになります。徳のある行動をしようと努力し続けることが状況を改善するために必要です。

第十八番(18番)

『中吉』

曇りたる空も晴れて月の出る体
なり。次第次第に仕合せよかるべし。
人と争ひいさかひ事を慎むべし。
其の心なきときは凶事あるべし。

 

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これまで停滞した気持ちであったが、雲が晴れるようにすっきりする兆候があります。徐々に運気はアップしていくでしょう。
他人と争いを起こすことを慎まなければなりません。その気持ちがなくなっていると、災いが起こるでしょう。

第二十番(20番)

『吉』

盛なる事を喜ばず おとろふ事を
くやむ事なかれ。福徳は天の命と
心得べし。必ず急に求めんとせば却って
禍あるべし。自然の幸せを待つべし。

 

内容を確認する

向上や進歩していることを喜ばない、あるいは衰えていくことを心配してはいけません。幸福や財産は天から与えられる運命だとしりましょう。焦って求めすぎると逆に災いが起こってしまいます。無理をせず、自然体で幸せを待ちましょう。

第二十三番(23番)

『吉』

物事不足なくして萬事足らざる
躰なり。すべて不足なし必ず求めて
事をはかるべからず。一生不足なく安楽
なるべし。親類の中に少し障りあり。

内容を確認する

何をするにしても不足が発生するということはなく、すべての物が十分に準備できている状態となります。何事にも不足はありません。絶対に足りないと思って欲を出して行動してはいけません(あなたは十分に持っていますという意味)。

一生不足なく心に平和がある状態でいられるでしょう。ただし、血縁や婚姻などの身内に少し問題があります。

第二十四番(24番)

『凶』

心定まらず女の為に苦労多かるべし
禍多くして何事も心に任せず神々の
祟にもあらず九族平和ならざる故なり
末々居住を失ふ難事あるべし。

 

内容を確認する

浮気性のために、女性問題で苦労が多くなるでしょう。このままだと、災いが多くなってしまいます。

何をするにしても、感情に振り回されないように。この現状は神様からの試練などではなく、家族の平和が保てていないことで起こるのです。
このままだと将来住む場所を失うような、難しい局面となるでしょう。

九族とは
高祖父母・そう祖父母・祖父母・父母・自分・子・孫・曾孫・玄孫の九代の親族のこと。

第二十五番(25番)

『吉』

一生の内不足なく萬事心のまゝなり
財宝も不足なけれ共弥増に調ふ程の仕合せ
あるべし。併し長者は富にあかずとのたとへ
にて、求めて大緒にかゝわらぬやうに心得べし

 

内容を確認する

人生のなかで不足や不満などを感じることなく、すべての事が思い通りとなるでしょう。資産や金銭面では不足はない上に、さらにいっそう豊かになっていくほどの良い運気となります。

しかし、お金持ちは富に飽きることがないと言われるように、求めすぎによって足元をすくわれることのないように注意はしておきましょう。

第二十六番(26番)

『中吉』

運つよく利も強き躰なり。争事人に
勝なり。併し禮うすき故にそねまるゝ
事あるべし。諸人に愛敬をたもつ時は
幾末繁昌にして子孫のためなり。

 

内容を確認する

運も強く、利益を多く得られる様相です。争い事人に勝ちます。ただし、礼節や感謝の気持ちや姿勢が足りないと、これが原因で恨みや妬みをかう事があります。
全ての人に、愛され慕われ敬われるようにする事を心掛けて維持出来れば、ずっと繁栄し、子孫のためにもなります。

第二十七番(27番)

『吉』

禄も厚くよく人に用ひらるゝる故萬事
不足なし併し我身不足の心あり
神々を祈るべし代々永く栄ふべし
親族を睦じくする事心がくべし。

内容を確認する

天から与えられるさいわいが多く、人によしとして取り上げられる。しかし自身の心にかけている部分があるため神々に祈り、足りない部分をおぎなえば次第に良くなる。親類と仲良くするようにするのが良いでしょう。

第二十八番(28番)

『凶』

目高き親族の為に愁多し 急ぐ
時は先より延し 急がざる時は先より
急ぐ躰にして 甚苦労多かるべし 家内
竈神の祟りあり 慎むべし

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ものを見る目の優れた親族のために悩むことが多くなります。自分が急ぐ時は相手に先延ばしにされますし、逆に自分が特に急ぎ出ない時には相手に焦らせられるので、精神的に非常に苦労します。家の中では竈の神様の災いがあるので、火の元や火の始末には特に注意をし、慎重に行動すること。

第三十番(30番)

『末吉』


余り物に凝る時は 身に■
心のまゝならず 家に付て祟り事あるべし
心づいて用る時はいくすゑよし

 

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(画像不鮮明につき、解説も未完成。)

物事にこだわり、凝りすぎないように心掛けましょう。過度にこだわりすぎてしまうと、身体に不調が生じて、思うようにいかなくなります。家にも祟りによって災難があるでしょう。気を配り、注意を怠らなければ時間が経てばよい状態となります。

第三十一番(31番)

『末吉』

人に用ひらるゝ徳あれども いまだ
發せず 心に思ひおこす時節来れば
少しのさまたげあり 時いたらば
必らずさたする程の出世あるべし

 

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人に能力を認められるほどの善い人格があるが、今はまだ他人に知られるほどには表に出てはいません。

タイミングが来れば自分の中に奮い立つような心持ちとなりますが、少しの障害はあります。時が至れば、必ず評判になるほどの出世をすることができるでしょう。

第三十二番(32番)

『吉』

仕合よき生れつきにして物事届かぬ
事も自然と調ふ也。然れども平生勤め
不精にして至ってよき手がゝりありても
苦労して求めんとする心うすし。老ぬる程よし。

 

内容を確認する

生まれつき運が良く、物事に不足があるときも自然とうまくいきます。しかし、毎日の仕事や勤めに本気を出さないために、チャンスが来ても気付くことが出来ません。苦労をしてでも、という真面目さが足りません。年を重ねるごとに良くなっていきます。

第三十四番(34番)

『吉』

前に労する事あれば後に幸あり。
とかく前後宜しき事すくなし。中半
以上より仕合たひらかにしてよかるべし。
人を受けて寶気を守るべし。

内容を確認する

これまで苦労した分だけ、将来良いことがやってきます。
とにかく現在からしばらくは良いことがあまりありません。中くらいよりは良い状態の幸せがあります。心を平穏に保って良い状態となるでしょう。
他人が受ける印象を大切に、尊さを守る必要があります。

第三十五番(35番)

『永吉』

志たしきに生れたる徳はあれども
時々さまたげあり。心にまかせぬ事
多かるべし。家についてのさはりあり。
神々の加護によらば心思ふ如くなるべし。

 

内容を確認する

自分自身に生まれながらに備わっている徳はありますが、たまに障害が発生します。思いもよらないことでうまくいかないことが多いでしょう。家庭についての問題があるので、神様にお祈りをして守っていただけるようにしましょう。すると思ったとおりの人生を過ごすことが出来るでしょう。

第三十九番(39番)

『大凶』

心に望あれどもさはり出来て叶ひがたし
火災を用心すべし とかく苦労おもるべし
諸神のとがめあり又人の恨あり諸神のたゝりを
除くべし、神徳を仰げば苦労うすかるべし。

 

内容を確認する

望みはあるのですが、問題が生じて叶えるのは難しい。火災に用心しましょう。とにかく苦労があるでしょう。
様々な神様から過ちや罪に対する罰があり、さらに人の恨みを買っています。神様の祟りを除く必要があります。神様に誠実に祈りを捧げれば、苦労を減らすことが出来るでしょう。

第四拾一番(41番)

『半吉』

物遠しといへどもさして労する事なし
損することありとも又まうくる事あり
禮の徳をかくべからず。禮に違ふ時は災ある
べし。心正直にもちひなばまずまずよろし。

 

内容を確認する

求めている物が遠くにあるが、たいして苦労する事なく手に入ります。損をする事もありますが、儲けることもあります。感謝する気持ちをなくさないように注意しましょう。感謝の気持ちを忘れると災いが起きるでしょう。正直さを大切にしていれば、まあまあ良い運勢です。

第四十四番(44番)

『吉』

いろいろに工夫する体なり、おもふ
事にちがひ おもはざるに徳来る事
まゝあるべし。手廣き事も追々に
狭める様に心がけてよかるべし。

 

内容を確認する

様々な工夫を必要とする兆候があります。思っていることと違う進み方をする事で、意外な徳が出てくることもあるでしょう。初めは手広くやり始めたことは、徐々に狭くするように心掛けるとよい結果となるでしょう。

第四十五番(45番)

『吉』

福徳とゝのいてもいまだ不足の体也
運は勤にしたがひて整ふべし。
手前の禄ほどに心得ふべし、禄の外を
求むる心あれば禍来るべし

 

内容を確認する

神仏からのご利益がありますが、それだけでは足りないという心地にあります。運は自ら励むことでようやく得られます。手前の収益で満足をし、それ以上に求める気持ちがあると災難があるでしょう。

第四十六番(46番)

『凶』

一躰運つたなくして物事思ふやうに
調はずたまたま調ひ来る事も物の半滅
して用たゝず末々ほど覚束なし人の恨
祟多し信心堅固に守ればよろし

 

内容を確認する

運気が全体的に悪く物事が思うように進みません。またチャンスがやってきても物事が役に立たず、うまくいかない状況になります。時間が過ぎるほど物事がはっきりしない、さらに人に恨まれて災いも多いです。神仏を信仰する気持ちを大切にして、それをしっかりと守っていればよいです。

第四拾八番(48番)

『小永吉』

大事より小事を求める心よろし
自然と小事より大事に至るべし
大を求める心あれば 小事も
消える体なり よくよく慎むべし

 

内容を確認する

大きな目的を求めるよりも、ささやかな毎日を誠実に生きると良いです。丁寧に生活していると、これまでは自然と小さいことと思っていたことが大きな成果につながっていくでしょう。

大きすぎる夢や目標を追いかけていると、日常が不安定になりつらくなります。慎み深さや謙虚さを忘れないようにしましょう。

第四拾九番(49番)

『吉』

まどの明らかなる事も明らかならざる
様に思ふ体なり 物のうちはなるはよろし
けれども餘り大事をとり過す時は損あり
正直を以て勤むる心なれば何事も叶ふべし

 

内容を確認する

見るも明らかであることも、明らかではないと疑ってしまう心の状態になっています。物事を慎重に進めるのは良いこと、ただ、あまりに大局を見ずに大切なものに手を伸ばさずにいるのであれば損が起こります。正直さをもってお仕事に励む気持ちがあれば、どんなことでも叶うでしょう。

第五十一番(51番)

『吉』

善悪の二つなるべし。善を用ひる
時はますゝよし。かりそめにも悪をたく
む心ある時は立所にわざわいあるべし。
正直を守らば一生自由自在なるべし。

 

内容を確認する

心の中に善い心と悪い心がある。善い方を使って行動する時はさらに運気が上がります。逆に一時的だったとしても悪の心をたくらむと、すぐに災いが起こります。正直でい続ければ、一生自分の思い通りになるでしょう。

第五拾四番(54番)

『凶』

我身の見慮にあたらざる事多し、人を
便りとすれども人誠なし。ことごとく苦労
多かるべし。争事あるべし。氏神の祟りあるが
如し。所を替なばよかるべし信仰の心おこすべし

 

内容を確認する

あなたの考えや予想はそのとおりにならない、予想を裏切られることが多くなります。人を頼ろうと思っても、相手が不誠実であるなどの場面に遭遇します。
何をするにも苦労が多くなるでしょう。

争いごとも起こる可能性があります。氏神様の祟りがあるかもしれません。いつもいる場所を替えると良い方向に向かいます。信仰の気持ちをしっかり持って生活してください。

第五十六番(56番)

『末小吉』

一たびは悦び一度はうれへる体なり
正直を第一にして法度を守るべし
かなしみあるともなげくべからず
損は徳にかへるの仕合なるべし

 

内容を確認する

一度は喜び、一度は嘆くことになる兆候です。
正直に生きるということを第一に考えて、守るべき取り決めや規制を守りましょう。悲しむ事があっても嘆いてはいけません。
悲しいことがあっても、その中にあるメリットを見つけて敬虔にする。これで幸せになることが出来るでしょう。

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