神社に参拝して、神様に応援してもらいたい。
日本人であれば大切なことの前には、誰でもこのように思うでしょう。それは就職や受験、健康や事業の成功かもしれません。是非神社に行きたいと思ったときに、どれが正しい参拝の方法なのか不安になったときに使っていただければと思います。
正しい神社参拝のやり方を行うことでご利益も上がること間違いなしです。ここで重要なのは神様を怒らせないということではなく、
自分が気持ちよく参拝できた
という達成感がとても大切なのです。神社参拝にはいろいろな作法がありますがまずはオーソドックスな方法を学んで自信を持ってお参りしていきましょう。
鳥居をくぐる時に一礼する
神社の敷地である神域は鳥居の内側に存在しています。鳥居から内側は神様がいらっしゃるとても神聖な、清められた空間になります。
鳥居をくぐるときには鳥居のわずか外側で一礼しましょう。おじぎをしている最中には「今からお参りをさせていただきます。」と敬意を持って心の中で宣言すると効果的です。
さらに、しっかりとした作法でお参りしたい場合には、鳥居をくぐるときに初めに踏み出す足にも気をつけたいところ。
参道の左側通行のとき、左側を歩くときには左足から、右側を歩くときには右足から鳥居へ進んでください。
参道の真ん中歩くべからず
鳥居をくぐると拝殿までの道が続いているかと思いますが、このときに参道の真ん中を歩いてはいけません。参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼び、神様の通る場所になっています。
参道を歩くときには端を歩くように心がけましょう。
手水舎でお清めをしましょう
神社に行くと鳥居をくぐってすぐの場所に水と柄杓がある場所があります。この場所が「手水舎」。
手水舎の読み方が分かりにくいですが、「ちょうずしゃ(ちょうずや)」「てみずしゃ(てみずや)」と音訓読みの違いでいろいろな読まれ方があります。他にも「水盤舎(すいばんしゃ)」とか「御水屋(おみずや)」と別な名前がついている神社もありますね。いずれにしても、ここで行うことは外の世界でついている綺麗とは呼べないものを浄化してもらうということです。
口を手をゆすいでしっかりとお清めをしましょう。
手水の正しいやり方
以下の手水の工程は、柄杓1杯のお水で行います。
- 右手に柄杓を持ちましょう
- お水を柄杓ですくいます
- 左手を洗います
- 柄杓を左手に移し、右手を洗います
- 右手に柄杓を持ち替え、左手に水をためます。
- 左手のお水で口をゆすぐ
- 左手をもう一度洗う
- 柄杓に残ったお水は、柄杓を縦にして柄の部分を水で流すようにして流します
このお清めは儀式ですので、「不要なものがあれば洗い流してください」と気持ちをこめて行うとより効果的です。焦ったり、怒っていたりと気分が高ぶっている状態では行わないように気をつけましょうね。
拝殿でのお参りの作法
手水を終えて拝殿まできたら、ようやく神様との対話がはじまります。お賽銭は投げずにそっと入れましょう。お賽銭を投げることは神様にも大変失礼になりますので、心穏やかに転がすようにお金を入れることをオススメします。
次に、鈴を鳴らし、2礼2拍手を行います。神様にお願いを強く届けたい場合には「住所とお名前、参拝させてくれたことへの感謝、誓いを伝えましょう」。お名前は家族の代表として参拝している場合には「○○、△△を代表して□□が参りました」とすれば大丈夫です。また、お願いごとではなく誓いをお勧めしているのは、我欲のお願いごとだけでは少々意志が弱いために伝わりにくいためです。神様には自分の行動の後押しをお願いするくらいがちょうど良いとされます。
ご利益をさらにアップさせる裏技
お守りを利用する
ご利益をさらにいただきたいという場合には、お守りを手にしてからご神前でお参りすると良いとされます。その場で初穂料をお支払いして手にしても良いですし、現在ご自信が身に着けているものを意識するだけでも効果はあります。是非参考になさってください。
また、近所の神社に参拝前後に報告する、有名神社でしたらその神様を祀る他の神社にあわせて参拝するというのも良い方法です。神様について深く知ってから参拝するのも良いでしょう。意識を神社の歴史や神様へしっかり向けることで参拝したときの運のエネルギー量は大きく変わりますので、心構えを正しく持ちましょうね。
祝詞を奏上する
三回唱えてもさほど時間はとらないし、神社側も推奨している「神拝詞」を唱えましょう。
「祓え給い 清め給え 神ながら(かむながら) 守り給い 幸え(さきわえ)給え」あるいは「祓え給い 清め給え 守り給い 幸え給え」という神社の拝殿にも書かれていることの多いものでも大丈夫です。