榛名神社で関東の強力なパワースポット-山と岩でエネルギーチャージにぴったり

榛名神社はどんな神社?

群馬県高崎市の榛名山の中腹に鎮座する榛名神社。

585年~587年の用明天皇の時代に創建されたとされる群馬県の古社。延喜式にも記載される由緒ある神社で、関東地方で指折りのパワースポットとして人気が高いです。榛名富士とも呼ばれる榛名山の山中にある神社です。雨乞いの影響力が大きいということで「雨乞い神社」として、また修験者の霊場として信仰の参拝者が多いのです。

上毛三山のひとつとして知られる榛名山の周辺には伊香保温泉があり、古くから信仰と湯治の場として知られてきました。

榛名神社のご祭神

主祭神は火の神・火産霊神と土の神・埴山姫神である。

他にも水分神・高靇神・闇靇神・大山祇神・大物主神・木花開耶姫神を合わせ祀る。

榛名神社の御祭神は、火の神・火産霊神(カグツチ)と土の神・埴山姫神(ハニヤス)です。

1868年(明治元年)に、元湯彦命(モトユヒコノミコト)という天孫降臨の饒速日命(ニギハヤヒノミコト)の孫に当たる神様から変更されました。温泉の源泉にちなんだお名前なのかもしれませんね。

火の神・カグツチと土の神・ハニヤスは、伊邪那岐尊(イザナギノミコト)と伊耶那美命(イザナミノミコト)の子供。火の神であるカグツチを生んだ伊邪那岐尊(イザナミノミコト)は大やけどを負い、土の神・ハニヤスを生んだ直後に亡くなりました。

怒った伊邪那岐尊(イザナギノミコト)は、火の神・カグツチを殺してしまったのです。殺されたカグツチの身体からは、様々な神様が生まれました。

実の父からひどい目に合わされながらも子供を生み落としたカグツチは、生命力にあふれた神様だったのでしょう。明治時代からの御祭神ですが、火の神と土の神は、火山・榛名山にふさわしい神様ですね。

榛名神社の神話と歴史

第2代綏靖天皇の御世に、饒速日命(ニギハヤヒノミコト)の子・可美真手命(ウマシマデノミコト)は、息子・元湯彦命(モトユヒコノミコト)を連れ東国を旅しました。榛名山で父子が天津神・国津神を祀ったのが、榛名神社の始まりだったと言われています。その後、第31代用明天皇元年(586年)に祭祀の場が作られました。

榛名山は、以前は富士山のような美しい形をした山だったのです。しかし活火山のため、何度も噴火を繰り返し、5万年前には現在のような形になりました。文字としては史料が残っていませんが、榛名山で6世紀の前半(525年〜550年初夏)に大きな噴火が発生。

発掘で火砕流に巻き込まれた人が見つかり、大勢の人が被害を受けたことがわかっています。6世紀前半の榛名山の噴火は、第26代継体天皇とその子・第29代欽明天皇の時代に起きました。

榛名神社に祭祀の場が作られた時の用明天皇は、欽明天皇の子。

榛名山の噴火の記憶は、当時の人々に生々しく残っていたはず。2度と恐ろしいことが起きないようにと、そう願って榛名山の山中に祭祀の場を作ったのでしょう。

榛名神社のご利益

強くて清涼な気があふれる榛名神社のご利益は、鎮火や開運など。

天下泰平・鎮火・開運・家内安全など

 

榛名神社境内の見どころとパワースポット

榛名神社の本殿は神社の入口から500メートル以上歩いた参道の奥にあります。

鳥居をくぐると、森から岩のある山を実感できるでしょう。ゴツゴツとした巨大な岩が点在する参道参道を歩いていると、はるか昔と変わらぬ姿を見ていることを感じさせてくれるでしょう。とても男らしい雰囲気の神社で、群馬県屈指のパワースポットといわれるのもわかります。

隋身門

明治時代まで、神仏習合だった榛名神社。仏教色は取り除かれましたが、今もその名残が見られます。神社でありながら、鳥居をくぐった先には随神門という立派な門が建っています。

今は随神が祀られていますが、お寺だった時は仁王様が飾られ、仁王門と呼ばれていたのだとか。

瓶子の滝(みすずのたき)

随神門からみそぎ橋を渡って、清涼な気を浴びながら参道を登っていくと、御神木の武田信玄が戦勝祈願で矢を立てかけた矢立杉(樹齢約600年高さ55m)、白い龍が天を登っていくかのような姿の瓶子の滝(みすずのたき)などの見どころがたくさん。

双龍門

階段の頂点には大岩を背後にした双龍門があり、門をくぐるといよいよ榛名神社の本殿です。

本殿

国の重要文化財に指定されている本殿は、御姿岩(みすがたいわ)と一体となった珍しい建築。

御姿岩には本殿と繋がった洞窟があり、御神体はその洞窟に祀られています。どうやって形作られたのか想像できないような形の大きな岩の柱のように見えます。自然現象でこのような神秘的な姿が出来上がるのだから不思議ですね。

この神社は火の神様が祀られていますので、この岩々は強力な炎の力で形成されたということがわかっていたのでしょう。

御神域全体がパワースポットの榛名神社の中で最もパワーの強いのは、この本殿周辺。たっぷりパワーを浴びてきましょう。

手水舎

 

「柱が傷んでしまう」と神社の方が困っているそうなので、ぐるぐる廻らないように。

それよりも、本殿にある御神水開運みくじを引いて、参道を戻って御神水の水琴窟におみくじを浸し、浮き上がった神様の御言葉に耳を傾けましょう。

 

榛名神社の門前町・社家町には、江戸時代に宿坊だった食事のできる店が何軒もあります。

くるみ味噌のおでんや、群馬県名物の焼きまんじゅうを楽しめますから、参拝の帰りにはぜひ寄ってみてくださいね。

 

榛名神社へのアクセス

・公共交通機関を利用する場合
JR東日本高崎駅西口より群馬バス榛名湖行き乗車、バス停榛名神社下車徒歩15分

・車を利用する場合
関越自動車道高崎・前橋IC下車、国道17号、県道29号経由室田交差点右折、県道211号榛名湖方面へ約1時間

関越自動車道渋川伊香保IC下車、国道17号、県道35号、県道164号経由明保野交差点左折、県道33号を高崎方面へ約1時間

実際に参拝してみた感想や注意点

榛名神社では、2017年〜2025年にかけて大修理工事が行われています。

時期によっては、お目当ての社殿が工事中で見ることができないということがありますので、参拝の前には、ぜひ情報収集を。なお、榛名神社本殿の2本の柱の周囲を5回ぐるぐる廻るとパワーが上がるという都市伝説がありますが、そんなご利益はないそうです。

また、この神社は山岳信仰の場ということもあって天狗の存在をとても大切に扱っているのを感じました。額殿では火山の炎のような天狗面が付いているなど信仰されていることがわかります。

「はるな」は「張る名」と同じ音でできていることから、これから世に名前を知られるような大きな存在になりたいというときに参拝すると良いでしょう。古くから華道や茶道など芸術家の方からもご利益があると信仰されているようです。

 

まとめ

関東屈指のパワースポットと呼ばれる榛名神社。

火山にふさわしい火の神・火産霊神(カグツチ)と土の神・埴山姫神(ハニヤス)が御祭神です。

用明天皇元年に創建されたと考えられていますが、饒速日命(ニギハヤヒノミコト)の子・可美真手命(ウマシマデノミコト)が創建に関わった神話が伝わっています。

鎮火、開運、五穀豊穣、商売繁盛にご利益があるといわれる榛名神社。境内の冷涼な気を浴びると、それ以外にもご利益を得ることができると思えますよ。

毎日の生活に疲れたら、お参りしてリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?

 

 

式内社(小)
上野国六宮
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