おうちに神様を呼び、気持ち良く滞在していただくことができる神棚。
神社へ直接行くことができなくても、信仰の気持ちを起こしてくれるという点でとても重要なものになります。日々感謝できる場所が家にあるということで、それだけ気分を良くしてくれる存在ですね。
今回は、神棚でよくみられる現象「榊の片方が弱っていく」についてです。
榊の右側が枯れるのは吉兆
榊の片方だけがなぜかいつも先に枯れてしまうというのは、神棚を丁寧に扱っている方のよくある事例なのです。
神棚にお供えしている榊の右側が枯れるという現象がよくみられるそうで、これを「右枯れ」といいます。
右が縁起が良く、左が悪いということではありません。神棚に3社のお札が祀られている時、神棚の右側には現在住んでいる地域の神様である氏神神社のものが位置づけられていることに意味があるのです。
一番近くにある神社の神様、地域の神様がおうちに来てくださっているというサインということなのです。
ちなみに、神棚にお札を3枚置く場合は以下のようにしましょう。
- 中央:神宮大麻(日本の総氏神様である伊勢神宮の天照大御神)
- 向かって左:崇敬神社のお札
- 向かって右:氏神神社のお札
これに対応して、左側の榊には崇敬神社の神様もしくはその眷属神、右側の榊には地域の神様が宿るとされます。
昔から岩や大木に神様が宿るとして信仰の対象となっていたように、小さな榊にも神様が来てくださるのですね。「榊」という文字を見ても、『木へんに神』と書かれていることからもそのような特徴がある植物なのでしょう。
枯れるのは穢れと関係あり
お水は毎日交換したり、切り戻しもしているはずなのに榊の片方が枯れる。
これは神様が家にやってきてくれて、家のなかの穢れを祓ってくれたサインになります。榊の力を使っていらなくなったものを取り除いてくれた時に枯れるのだといいます。
とてもありがたいことですので、もし片方が枯れた時には神棚に向かって感謝を述べるのも良いでしょう。
榊の片方が枯れた時の対処方法
榊の片方だけが先に萎れてしまった時には、両方ともに新しくするのが良いです。
右側が枯れたからといって、左側にあるものを分けてとやるのはNG。神様が宿っている場所になるので、失礼なこととされます。
神棚の上は、新しく、清潔、清浄に保つようにすることが大切です。
まとめ
今回はおうちにある神棚の葉っぱである榊について、片方だけがいつも先に枯れてしまう原因についてお伝えしました。
枯れるというのは、良くない事と思われるかもしれませんが実は吉兆。
神様が穢れを祓ってくれたサインだと思って、新しいものを準備して差し上げましょう。