【家事de浄化】神道の考え方からみた洗濯・掃除の関係について

突然ですが、神社がすごく澄んだ空気をしているのを感じていますか?

実はこれは毎日しっかりと境内にお手入れをしている証拠で、神道ではちりやほこりをなくして清らかにしておくことが重要とされます。

実際神社の外で暮らす私たちも、塵を取り除くようにすることでより幸せになれると考えます。

神道において、肉眼でみえない罪や穢れといったものを清めることを「禊」「祓え」と呼びます。

神道の禊祓えの考え方

神道では清浄を重視します。同じように日本に暮らす日本人は世界的にみても清潔好きな民族。水洗トイレの開発も早かったですし、最近ではW杯など国際大会で日本の応援団がスタジアムを掃除する光景が世界的に注目されていたりしますよね。

神道の基本理念となる禊祓えの考え方は、日本人の生活に密接にかかわっており自然と行動できるほどに定着しているのです。

今回は日本人が当たり前すぎて気づいていない、神道と生活の関係についてお話します。

日常生活で行われているお清めの行為

日本人が日常で自然に行っている禊祓え、つまりお清めの家事や生活するなかでの行動について挙げていきます。

お風呂に入る

一日の最後に、あるいは朝出かける前に入浴する習慣があります。シャワーを浴びたりお風呂につかるという行為は罪穢れを祓い清めるという行為。禊・祓えと共通するものです。湯船につかることで、心と身体をリフレッシュすることができますよね。

特に温泉は非常に気持ち良い、日本人なら嫌いな人はいないという風習です。神道でも地底から湧き出る温泉は、エネルギーを持つ霊泉と考えられ、つかることで生命力を得られると信じられてきました。

また、お湯を張る枠のことを「湯船」と呼びますよね。この船は死者を入れて魂が巡ることを願った船から来ているそう。湯は「」という神聖なことを表す文字と同じ音というのも非常に興味深いことです

衣服を着替える

日本人は大抵の場合、毎日衣服を着替えます。特に肌着など汗や身体から代謝されたものを吸い取ってくれるものについては汚れやすいです。これについて着替えることですっきりと新たな気持ちになるのを実感する方は多いと思います。

毎日着替えをすることで気分がすっきり。一方で汚れた衣服をそのまま着替えずにいると、病気になってしまうなど身体に不調が出てきます。

心身を清らかに保つためには、新しい肌着、キレイな衣服。これが大切になります。

衣服を洗濯する

毎日使う衣類を着替えて、お風呂上りに使ったタオルでお水をふき取る。こうすることで、汚れなどは水に流され使い終わった服やタオルに移ります。

これを正常に保つという行為が「お洗濯」になります。

洗濯も日常におけるお清めの行為です。これによって気持ちが晴れやかにすることが可能になります。

神道では汗や垢がついている服には、罪穢れが付着していると考えるのです。

実際にお祭りなどのご神事で使われる大麻がありますが、これは神様の衣服に当たるもの。こちらもお祭りのたびに新しくするのが習わしです。

まとめ

神道の基本的な考えである禊祓えの考え方が、日本人の生活に深くかかわっていることが分かったと思います。

もしちょっとだらしがない生活をしているなと、この記事を読んで感じた方は神社参拝の前に少しでもお部屋の掃除をするなど住居をお清めしてあげると良いですよ。

 

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