お正月の印象もあるだるま。赤く丸いフォルムに大きな目が特徴の伝統的な人形です。
なんとなく縁起物だとはわかっているけれど、どこか不思議が多いアイテム。今回はだるまの歴史や目の入れ方についてお伝えしていきます。
だるまって何なの?
だるまの原型は中国で作られていたおもちゃだとされています。
日本で言う起き上がり小法師という、手で押しても再び起き上がるおもちゃ「不倒翁」というものが元になっています。中国がかつて明と呼ばれていた時代からあるそうで、これが室町時代になって日本に伝わりました。
だるまの目はいつ入れるの?
縁起物のだるまは、初め目が描かれていません。購入した人が願掛けをして、片目を入れるのです。
その願いが成就したり、健康などであれば一年が無事に過ごせたなどのときに反対側の目を描くのです。
だるまの目は右目、左目どっちが先?
一般的には、だるまの左目から入れて、願いが叶てから右目を書き入れます。
このだるまの目は仁王像の口の形としてもしられる阿吽を表していると言われています。左目は阿で物事のはじまり、右目は吽をあらわし、物事の終わりが表現されているという考え方です。
ただ、だるま祭りで有名な静岡県の富士市など一部の地域では、先にどちらの目を入れるかがその年によって違うという場合もあります。この目をどちらを先にいれるかについては、毘沙門天大祭が有名な富士市の香久山妙法寺だけが知るものとされています。
だるまで有名なのは何県?
現在だるまの産地では、日本三大だるま市として知られている場所があります。
日本三大だるま市が開催されているなかでもっとも有名なのが、群馬県の高崎市です。そのほか東京都調布市と、静岡県の富士市で開かれるものがトップ3となります。