天孫降臨に関係する神社「霧島神宮」(鹿児島県霧島市)

高千穂峰への信仰から始まったと考えられている霧島神宮。明治時代に神道と仏教が分けられる前は西御在所霧島権現と呼ばれ、霧島山の周りにある六社の山岳信仰の神社の中心となっていました。高千穂峰は、天照大神の孫である瓊瓊杵尊が地上の国を治めるため降り立ったとされる「天孫降臨」の神話の舞台。

頂上には瓊瓊杵尊が突き刺したといわれる天逆鉾という矛が立っています。最初に社殿が建てられたのは欽明天皇の時代で、その場所とされるのは高千穂峰と火常峰の間。

火山の麓に建てられた社殿は噴火によって何度も炎上し、移転と再建を繰り返します。現在の位置に移された後も、管理を行っていた華林寺からの出火によって焼失。現在の社殿は約300年前に島津吉貴によって再建されたものです。

霧島神宮の御祭神

天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊
木花開姫尊
彦火火出見尊
豊玉姫尊
鵜鷀草葺不合尊
玉依姫尊
神倭磐余彦尊

 

霧島神宮は、南九州を代表するパワースポット。主祭神の瓊瓊杵尊の妻である木花開姫尊、さらに子孫にあたる神々が共に祀られていることから、縁結び・子宝・家族円満等のご利益があるとされています。

また、坂本龍馬とおりょうが新婚旅行の際に訪れた神社であることも、縁結びの神社として人気を集めている理由の一つです。境内のおすすめスポットは、龍馬の手紙にもその存在が記されている御神木の霧島杉。樹齢800年を数える大杉は社殿の移転前からこの地に存在し、南九州一体の杉の祖先だと伝えられています。

手水舎

霧島神宮の周辺は温泉地となっていて、参拝の際の休憩や宿泊ができます。

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