これまでの人生を振り返ってみると、自分と合わない「嫌いな人」に出会う経験をしてきていると思います。
この嫌いな人は、自分の心の中にある思い込みを確認する最高の先生になりえるのです。
本日のワークでは嫌いな人を深く掘って観察していきましょう。
嫌いな人に怒りを感じたことはありますか?
嫌いな人の言葉が嫌い、仕草が苦手など、イライラした経験がある方は多いと思います。多くの方が、現在進行中の「嫌い」の感情を持っていることでしょう。
この他人に対する怒りの感情は、ちょっと考え方を変えるだけで消すことが出来ます。さらに、自分の固定観念が明らかになるので、向きあう事で生活環境を良くすることにつながるのです。
まず、最初に嫌いな人への認識を変えていきましょう。
「嫌いな人は自分を成長させてくれるために現れてくれた、あなたの人生の登場人物」
としましょう。その登場人物は、あなたに学びを与える人物ということです。
すべて学びと思えば、怒りは生まれてきません。
例えとして、何か指摘を受けたことを想定してみます。
すると、言ってきた相手が「間違っている」と感じている人のばあいには、「あなたに言われてあくない」と反射的に怒りが出てくるでしょう。
一方で、アナタから見て完璧な人物、尊敬できる人物であった場合には、「たしかにそういう考え方もあるな」と少し考えさせられることでしょう。
つまり、他人から注意されてイライラするのは、意識的、無意識的によらず相手を誤った考え方をしていると見ていることによる反応といえます。
嫌いな人こそが、自分に成長を与えるための先生であると認識しておくと、人間関係において怒りの感情は確実に少なくなります。反面教師という言葉がありますが、違和感のある人物から学びがあると思えればありがたさを感じることはあっても怒りにはつながらないのです。
相手の地位、能力、実績などによらず、学ぶべきことは必ずあります。
目の前に現れてくれているその人は、自分にその学びを伝えるために時間を使ってくれていると思えば、自分の成長に加えて、ストレスも消えていきます。
過去に嫌いだった人を思い出してみよう
それでは、ノートとペンを準備してください。
やり方
- 嫌いだった人の名前を書いてください
- その人の嫌いな行動、仕草、言葉などを書き出します
- なぜ不快に感じるのか考えて見ましょう
- 気付けた思い込みに感謝して終了
不快に感じる理由が今回のワークのポイントになるでしょう。あなたの頭の中にある「常識」を浮き彫りにしてくれるはずです。
その常識はあなたがこれまでの人生で経験したことから導き出される、無意識の思考の結果です。「あいさつをしないから嫌い」なのであれば「あいさつをするのが常識だから」という。
ここで自分の中に、正しいのか正しくないのかというルールがあることに気付ければ成功です。
あなたの常識は、その方にとっては常識ではないのです。怒りという不快な感情が生まれるものなら、楽になるまで手放してあげた方がよいでしょう。