気付くと誰かにイライラしたり、ムカムカした怒りの気持ちが出ていることがあります。
怒りの原因についてしっかり見極めないと、そこまでストレスを感じなくていいことにまで反応してしまうことになります。
今回は、意外と気付きにくい怒りの原因についてお話します。
怒りの大元は「さみしさ」である
なんとなくイライラが続いている方に、まず知ってほしいのが「怒りの原因はさみしい」という気持ちということ。
会社の人間関係にせよ、親子関係にせよ、怒りの感情の多くは相手ではなく自分が感じる寂しさが外へ向けられたものなのです。
たとえば、子育て中に子供が言うことを聞かなくて怒るのは、「私の言うことを聞いてくれないということは、自分は馬鹿にされている」と無意識に関連付けられているのです。お仕事で部下にいつも不満があるのであれば、「こんなに期待をしているのに裏切られている」や「思い通りに指示ができない不甲斐なさ」などが原因となります。
このような自分の中にある本当の感情を意識して、ストレスの対象となる物事に向きあう事で、案外怒りは発生しなくて済むもの。是非一度自分のさみしさについて追求してみてください。
このメカニズムに気付くと、怒りが収まる以外にもメリットがあります。
それは、なんらかのストレスを感じた瞬間、実は対象となる相手のことを大切に思っていたということに気付くことができるということ。自分の優しい気持ちに気付けるのです。
自分に怒りを感じる人は?
自分に怒りを感じるのも、先の子供や部下などの他人に対して感じるものとメカニズムは全く同じです。
このような方は、自分に対する期待が大きすぎるのです。
頑張らないといけないと、自分にムチを打って気張っている状態。もう少し気楽にやっても大丈夫という証拠を見つけてあげましょう。
自分が自分に対してノルマを科して、達成できないと自分を攻撃する。幸せや平和の中で暮らしたいと感じるのであればすごくもったいないですよね。
まとめ
今回は怒りがわいてくるシステムについてお話しました。
落ち着いて観察すると、怒り理由は自分の中にしかないことに気付けるでしょう。そうであれば、怒りをぶつけてお互いに傷つくのはもったいない。
また、怒りの感情が実は寂しさから進んだ、二次的な感情であることがわかればすぐに怒りは消えてゆきますよ。