ChatGPT、生成AIというものが世の中に広まってから、大分時間が経っています。
このブログを読んでくださっている方の中にも、すでに使ってみたことがあるという方も増えてきていることと思います。インターネットにさえつながっていれば、無料で使えてしまうChatGPT。
今回はnagomeruに関連の深い、精神的な成長に使えるかについてお答えします。
生成AIは道具として使うと、心の整理ができる
AIを実際に使ってみると、単なる便利な作業代行としての道具ではなく、心の伴走者として活用することも可能であるということがわかってきました。実際にこのような動きが静かに始まっているようですね。
使いかた① 禅の修行風
禅の修行のように、「公案」や「問い」をAIに生成してもらうことによって、自分の思考を深めることができます。
単に有名な公案だけでなく、「悟りとは?」「意識はどこにあるのか?」といった根源的な問いを投げかけることで、その返答もらうことができます。ただ、目に見えない世界についてはAIも予想することしかできないため、この使いかたにおいては自らの視点をどう広げられるかという使いかたをすると効果的です。
実例:
「悟りに近づくと、どのように問いが変化すると思いますか?」
→ AIからの返答:「問いが溶ける。疑問がなくなる状態が“悟り”の本質かもしれません。」
このような対話手法をAIにになってもらうことで、自己との対話を簡易的に行うことができるようになります。
感情に依存しない対話空間
AIは感情をもたないというのが、人との一番大きな違いです。このメリットを使って、何を問いかけてもいいという安心感が出てきます。
相手に感情がないけれど、疑似的な対話ができるのが生成AIの使いかた。
AIを感情のはけ口ではなく、心の整理に使ってみてください。
質問:やさしくしていた方に冷たくされました。とても悲しかったです。
AI回答:それは悲しいですね。
やさしくしていた分、相手の冷たさが余計に痛く感じたのかもしれません。
でも、あなたのやさしさは、ちゃんと価値のあるものです。
今は自分の心を大事にしてくださいね。
しっかり寄り添った上で、自分の感情を味わうように促してくれています。優しくも見えますし、学びにもなる回答ですよね。
心の傾向を探る
AIの中には一般的な心理学についての知識が多く蓄積されているのを感じます。
あなたが起こっている感情や事象について、心理学的にどんな原因によって現象が見えているかを指摘してもらうのもおすすめです。これはまさに自己理解のプロセス。
人生をより深く、豊かにするために避けては通れない心のトレーニングが簡単にできるというのはありがたいですね。
ChatGPTを使ったトレーニング用プロンプト例
ChatGPTを使う時には、チャットのような文字を入力する欄に聞きたい事や指示を記載する必要があります。この指示はプロンプトと呼ばれますが、精神的な成長をするために使えるものをいくつか見つけてきました。
操作が分からないというときには、以下を入力してみてください。何度か繰り返すうちにあなたにぴったりのレベル感で回答をしてくれるようになります。
自己理解を深める
プロンプト例:
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「私は最近◯◯と感じることが多いです。これはどんな心の傾向が影響しているか予想してください」
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「子どもの頃によく言われた言葉が、今の行動に影響しているかもしれません。対話で影響を確認してもらえますか?」
感情の整理
プロンプト例:
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「今日○〇ということが起きました。とてもイライラしたのですが、私の気持ちに寄り添って整理を手伝ってください」
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「怒りの原因となっている本当の気持ちを探しています。対話しながら気づきの手伝いをしてください。」
瞑想やマインドフルネスの補助
プロンプト例:
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「今日の内省のテーマを1つ出してください。深く考えるための問いも添えてください。」
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「呼吸瞑想のガイドを3分間お願いします。そのあとに静かな気づきの言葉もほしいです。」
価値観の変更
プロンプト例:
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「私が大切にしている価値観が、今の生活とズレている気がします。対話形式で見つけ直したいです。」
これは、ある程度自分の気持ちを観察する視点がないと難しいですが、意味が分かる方は是非。
【禅的・哲学的な対話をしたいとき】
プロンプト例:
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「ひとつ、禅問答を出してください。すぐに答えは要りません。考える時間を味わいたいです。」
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「“変わるとは何か”というテーマで静かな対話をお願いします。私が考えながら答える形式でお願いします。」
これは、私が好きなプロンプト。毎朝出かける前にひとつ会話で心の調子を整えるのに使っています。
まとめ
精神的な成長にAIを活用する際、自己内省・気づき・俯瞰・思考の整理といった観点からプロンプトを設計すると効果的です。
しっかりとAIには感情がないものと理解して、依存の起こらない方は是非活用してみてください。