感情を重視しすると「辞めたいならやめるべき」という教えが世の中に存在しています。
ワクワクすることをしようとか好きなことをしようという考え方は非常に大切です。
ただ、仕事を辞めたいと思ったからといって、脊髄反射のようにすぐに辞表を出そうとするのはちょっと待ってください。仕事を辞めて、次の仕事でもっと活躍したかったり、やりがいを感じたいのであれば先にやらなければならないことがあるのです。
今回は、今の仕事を辞める前にやっておくべき事を紹介します。
すぐに辞めない方が良い理由
今のお仕事を辞めたいのには、色々な事情があると思います。家族の転勤が決まったとか、どうしてもその勤め先に物理的にいられない場合は、仕方がないのかもしれません。
今回すぐにやめるべきではないというのは、以下の条件のいずれかを想定しています。
- 嫌いな人がいる
- いじめられている
- 仕事量が多すぎる
- 仕事にやりがいがない
- 給料が増えない(ような気がする)
- 大きな失敗をして、居心地が悪くなった
これらは、結局のところ感情が落ちてしまっている状態にあるからやめたいというものです。いじめが精神的なものではなく、暴力があるなどの場合には話が別。ただ、その場から逃げ出したいという考えで次に進んでも、結局同じような状況に陥る可能性が高いのです。
辞めるまえにすべき事
それでは、お仕事をやめる前に何をすればいいのでしょうか。私がおすすめするのは、
ネガティブな感情をゼロレベルまで戻しておくことです。
あの人が嫌い、この仕事は私がやるべきものではない、本当はやりたくないのに仕方がなくやっている、この会社には将来性がないなど、辞めたいと感じた方の多くはこのように思っていると思います。
キャリアアップをしたいなどポジティブなものに無理やり持っていく必要はありません。最初からこの状態にあるひとは、辞めようかと悩むことなく次のステップに進めるはずだからです。
辞めるかどうか迷っているあなたがやるべきことは、感情をゼロにすることまでで十分なのです。
負の感情を消す方法
負の感情がまだ残っているということは、あなたがその場で学びきれていない何かがあることを示しています。
これまでの人生でいつも、同じような嫌な人がいたりしませんか。状況も学生時代から同じようだったり。あるいは、受験勉強の時の感情と同じようなことを繰り返していたり。
人は学びのチャンスが訪れてきて、それをクリアすることで次のステップに進むことができるのです。クリアできていないと、なぜか同じような環境に置かれてしまうのですね。
どうやら、この世界はそういう風にできているのだとあきらめて、ネガティブな感情は「自分の伸びしろ」と思って解決してしまいましょう。
この負の感情をなくしていくために必要なのが、
- 所属している場所への感謝
- 一緒に働いている方への感謝
- 今の仕事のいいところを探す
- 得られて良かった経験やスキルを数える
これらを意識すると良いです。一緒に働いている人が苦手な場合、なぜ嫌いなのか、どうしてその人はその行動をしているのかを考えましょう。相手の立場になって、何を伝えようとしてくれていたのかを知る必要があります。無理やりにでも想像してみるのです。そうすると、実はその人は優しさや愛情から行動していることがわかります。
直接あなたが思う正義ではないかもしれません。その場合でも、会社のためであったり、自分の家族のためなどその人の行動の理由がわかってくるはずなのです。
上についてしっかり思いを巡らすことができた時、ネガティブな感情は消えていることに気付くと思います。
辞めても良い状況が整ったときの兆候
上のように感謝や受けた恩恵の数を数えていくと、周りの状態や自分の気分が変わってきます。以下の状態になれば辞めていいという兆候があります。
辞めても辞めなくても良いと思える
もう少しいてほしいと引き留められる
こんな感じの変化が起これば、それは辞めて良しの合図です。辞めてもいいでしょうし、他の経験がしてみたい気もするというように、どちらに行っても満足できるような心持ちになればOK。
また、人間関係も良好になってきているでしょう。不思議なことに、嫌だった人が急に仕事を辞めたり、転勤や異動するようなことも起こります。さらに、人によってはそのお仕事にやりがいが出てきたリ、期待されているということを実感できたりするかもしれません。
これらの状況が出てきて、ようやく次のお仕事で今よりも状況が好転した転職になるのです。
お気づきかもしれませんが、辞めたいのピークだった時よりも感情が上向いてますよね。これがとても大切なのです。
是非、ただ辞めたいと勢いで進める前に、心の状態を落ち着かせてから進めてみてください。