nagomeruでは神社の参拝マナーについて詳しく解説してきました。
一方で神社とならんで参拝する機会のある場所としてお寺があります。このお寺となると普段神社参拝を多くしている方でさえ正しい参拝法を知らないこともあるようです。
今回は仏閣でのより良い参拝方法をお伝えします。(仏教には宗派が多くあるため、特に参拝法が決まっているお寺についてはそちらの方法で大丈夫です。)
仏閣参拝の時の正しい作法について
お寺へお参りする際の参拝手順についてまとめていきます。
STEP1 門の前で一礼する
お寺の参拝の時には、山門が神社でいうところの鳥居の役割をしています。
これから参拝させてもらうお寺に向かってご挨拶をしてから、中に入りましょう。この時に敷居を踏むのはNG。日本の古くからの文化で、家やお寺の敷居を踏むのは失礼であるとしてマナー違反と考えられています。
敷居を踏んではいけない理由
敷居を踏んではいけないとされる理由はいくつかあります。ひとつめは建物を傷めないというためという。山門の敷居というのは構造上門にはめ込んであるもので、繰り返し踏んでしまうと門自体の歪みなどの劣化の原因となるようです。もうひとつの理由は、下側にやや高さのある敷居を設けておくことで自然と頭が下がるというもの。お寺なら仏様、家の場合には家主に対して、自然に敬意を表現できるようになるという意味もあるそう。
STEP2 手水舎でお清め
もし寺院に手水舎があれば、手と口を清めていきましょう。こちらは神社と同様の作法で大丈夫。
柄杓に一杯分の水をとり、左手右手の順に手にかけます。次いで、口に水を少し含んで吐き出します。
STEP3 香炉でお線香をあげる
比較的大きなお寺では本堂の前に香炉が設置されています。
ろうそくに火をともし、お線香をあげましょう。線香の煙によって仏様にあう準備ができるとされています。身を清めるために煙をかるく浴びていきましょう。
STEP4 賽銭箱の前で一礼し、鰐口を鳴らす
拝む前に一礼して、お賽銭をいれます。その後、上に吊り下げられている鰐口をならしましょう。
鰐口をならす回数は特に指定がない場合には1度にしましょう。
STEP5 合掌してお祈りします
ご本尊様にお祈りをします。合掌して静かにお祈りしましょう。
この時に柏手はNG。お寺では手を打ち鳴らさずに、ただ手を合わせるのが正解です。
STEP6 門から出るときに一礼して帰る
帰りも神社の鳥居と同じように仏閣の敷地から出たら、お寺側に向き直ってお辞儀をしましょう。
お寺は宗派によって参拝法が決まっている場合があります
神社には教義というものが存在しないので、ご自身のやり方やご先祖様から伝わるおうちの参拝方法でお祈りしても大きな問題はありません。ただ、お寺となるとやや状況が異なります。
お寺は仏教という教えを実践している場所。教えがあるということはルールが明確であるということです。
鰐口の2度付きはNGとか、参拝前に鐘を突かなければならないなど色々な作法がお寺ごとに存在します。上で紹介した手順であれば大きな間違いは起こりませんが、菩提寺など大切なお寺のマナーについて気になる場合には実際にお寺さんに質問するのが良いと思います。