初詣などで神社に参拝した時におみくじを引く方は多いですよね。
そんなときに、案外間違った認識がされているのが方角についてです。旅行中に大きな神社で引いた時に、「西は悪い」などと書かれていたらどう感じるでしょう。
人によっては西側にある観光地は縁起が悪いから行かない方がいいと判断するかもしれません。
でも、これは間違いなのです。
今回はおみくじに書かれる「方角」の項目の正しい読み取り方をお伝えします。
正しい方角の意味について
おみくじで示される方角の基準、それは、
住んでいる家が基点
というのが正しい意味になります。
つまり、先ほどのように旅行中に西側がよくないと書かれていても、そもそも家から北側への旅行中であれば何も影響しないということになります。
また、方角についての記述は項目として「方角」と個別にあることもありますが、引越しや商売、失せものの項目でもこれが書かれているものもあります。その場合もすべて住んでいる場所から考えるというのが正しい受け取り方ですので、是非参考にしてください。
良くない方角へ行く必要があるときは?
引越しなどをするときに、おみくじで予定している方角が良くないといわれるとびっくししてしまいます。
普段から神様を大切にしている方にとっては、その時期に行かなくてもいいのではと一瞬ためらいが生じてしまうことでしょう。ですが、お仕事の都合でどうしても行かなければいけないという場面もあると思います。
時期をずらすことができれば一番ですが、そんなときに古くからおこなわれている対処法があるのです。
方違えを利用するのもあり
おみくじで悪い方向にどうしても行かなければならない時、「方違え」と呼ばれるという方法で状態を改善することができるとされています。
これは紫式部で有名な源氏物語にも書かれている、日本古来から使われている方法。
方違えとは方角をずらすために行う回り道の事です。
例えば西が悪いとしたときには、一度北西に寄りながら行くことで真西をずらすことができるという方法です。東京から名古屋に行くときに東海道新幹線でまっすぐに西に向かうのではなく、中央高速道路のように長野県を経由するようにするというイメージです。
この方法ですと、上で紹介した家が基点じゃないのか?と思われるかもしれませんが、そういう風習で過去の人々が良い結果を得られた経験があるのだと信じるしかないでしょう。
自分が気持ちよく目的地に到達するということが大切なのかもしれません。
方位除けを使うのも良い
神社に行くと「方位除け」と呼ばれるおみくじやお札が置かれていることがあります。
これはこのように方角の運気が良くないと判断された時に、その厄を祓うという効果があるのです。特に人生の節目となる場面で、ちょうど計画していた方角の運気が良くない場合には、いただいて神様に守ってもらうのもいいかもしれません。
さらに気になる方はご祈祷を受けるというのも良いと思いますよ。
まとめ
今回はおみくじの正しい読み取り方について紹介しました。
方角は交通が発達して人が移動しやすい現代において非常に一般の人にも影響がある項目となっています。そのなかでいかに方位がもたらす運への影響とうまく付き合うかが大切。神仏の力をうまくお借りして、快適に過ごしたいものですね。