神社に参拝して神様とのご縁ができたら、帰りにお守りをいただいていきたいと思いますよね。
その時に気になっていること、学業に関してであったり恋愛であったりと必要なもののサポートを得られるとされています。
今回はお守りについて、歴史や日々の取り扱い方法、ご利益が得られる期間の考えをお伝えします。
お守りっていつからの文化なの?
もっとも古い神道は自然への祈りだったということで、お守りというものは存在していなかったと考えられます。では、どれくらいの時期にうまれた風習なのでしょうか。
現在のようにお札を小さくしたような形状になったのは6世紀頃といわれています。
この時代は仏教が伝来して、仏寺と神社という二つの進行が融合したような状態になってきます。お寺で呪符を配布するようになったことを受けて、神社も護符あお守りを配るようになったのです。
当時の神社に置かれているお守りには、「神社名」「御祭神名」「祈祷文」が書かれ、人々の間で神様を身近に感じるためのものとしてありがたがられる風潮が生まれました。
お守りの意味について
お守りは神様の霊力が宿っているとされ、自分にふりかかるあらゆる災厄から身を守る効果があるとされています。身に付けることでその力のご加護を得ながら過ごすことができるという意味が信じられています。
神様の霊力が宿っているとされるものは、神社では以下があります。
お札(おふだ)
御神札や護符とよばれることもあるのがお札です。
神様の分霊が宿り、家内安全や商売繁盛を願うためのもの。建物内にあるときには、神棚を設置してその上に置くようにしましょう。
破魔矢
もともとはその年の豊作を占うご神事で使われていたもの。
江戸時代に魔除けを意図する縁起物と考えられるようになった。
お守り
御神札を小さくしたもの。常に身につけておくことが理想です。
あらゆる災厄から守られるご利益があります。
お守りの有効期限は?
お守りや御神札は毎年交換するのがいいというのが一般的な意見となっています。
ただ、遠くの旅行先でいただいたものでまだ神様とのつながりを感じられるのであれば、一年で交換が必須というわけではないです。
お気に入りの御守りであれば、一年で交換せずにいてもいいでしょう。その場合には、お近くの神社に参拝して、お賽銭を多めに入れたりなどするのもいいでしょう。そして、遠くにいる神様に「もう少し守ってくださいと伝えてほしい」と改めてお祈りをするのもいいかもしれません。
また古くなった御神札やお守りは神社に返納しましょう。本来は授かった神社に返納するのが好ましいですが、近くの神社に収めさせてもらうのでも大丈夫です。
返納する時には拝殿でしっかりとご挨拶とお礼を伝えたあとで、決められた場所へお返しします。
古くなったお守りや御神札は神職の方が祝詞をあげてお焚き上げをしてくれます。このお焚き上げはどんど焼きや左義長とよばれる行事になっています。