意外と人間というのは、他人からの評価を受け入れてしまう。
周りの目が気になったり、親の言うことが正しいと思っている人にとってはやはり影響力が大きいものなのかもしれません。SNSのコメントなどでいいねがもらえなかったり、ネガティブなコメントがあったりするたびに落ち込んでしまう方も少なくないでしょう。
このダメージの原因、実は自分の価値を認めていないことによるものです。
今回はこのような他人の評価が得られなくても平気になる考え方をお伝えします。
精神的に成長してきてもダメージがある?
nagomeruでは、さまざまな話やワークから精神的に成長するための考え方を身につけてもらっています。実際に読者さんのなかには、実際に怒りを抑えられるようになったり、不安が減ったと実感できている方もいると思います。
では、精神的に成長すれば何を言われても気にせずにいられるのでしょうか。
その答えは間違いなくYES。最終的には他人の意見が自分の気持ちへ影響する事はなくなります。
ただ、これは最終的な話。
注意が必要なのは成長を体感し始めると、たまにやってくる試験的な出来事です。憂いがなくなり、安定した精神状態になってきたとき不意に自己評価の状態を試されるような出来事が起こることがあります。
このようなテストの時に、しっかり自分の評価を維持できるのかというのが大切になります。
このテストは、大切だと思っている人からの意見だったり、そのような噂を耳にするようなことで起こります。また、占いや霊能者、あるいはお医者さんのようななんとなく正しいことを言いそうな人々からの評価であったりします。
極端な話、お医者さんに「検査結果の結果、あなたはあと1年しか生きられません」と宣告されて、1年以上生きると信じられるかというような話に近いです。
このようなことは、ほとんど起こらないでしょうが。星占いで「あなたって成功できない運命」などといわれて、自分の運命は自分で決められると信じられるでしょうか。
このようなものは素直で優しい心の持ち主が影響されやすいと思いますが、このような出来事に出会うことがあります。
結局は全部自分の心次第
自分以外の人は、たとえどのような立場、能力、地位、影響力などがあったとしてもあなたの事を決めることはできません。
その人達からどのようなことを言われたとしても、自分の中に受入れなければそれが自分の価値へ影響することはありません。ましてや、現実のものなるなんてことは起こりえないのです。
ものごとは心にもとづき、
心を主とし、
心によってつくり出される。
もしも汚れた心で話したり行なったりするならば、
苦しみはその人につき従う。
——車をひく(牛)の足跡に車輪がついて行くように。
(中村元訳『ブッダの真理のことば・感興のことば』)
ブッダが初期の教えで伝えているように、自分の心が世界をつくる力となります。あなたが信じる世界がそのまま現実の感じ方になります。
これは間違いないこと。
周りからの言葉で心が揺らいでしまっても、すぐに戻れるようにこの言葉を頭のどこかにおいておくと便利ですよ。