言わずと知れた日本で唯一となる神社の「本宗」、全国に8万社以上あるといわれる神社の中のトップの神社という位置づけの存在です。
かつては一生に一度は行きたいと皆が望んでいた、憧れの土地です。
ちなみに伊勢神宮というのは通称なんです、正式な名称は「神宮」の2文字。非常に特別であることがわかりますね。
神宮には日本の最高神である天照大御神が祀られる内宮(皇大神宮)と五穀豊穣の神様である豊受大御神を祀る外宮(豊受大神宮)をはじめ、摂社や末社など含めて125社もの神社が存在していているんです。
伊勢神宮ってどんな神社なの?
古くから「お伊勢まいり」で多くの人々が訪れた伊勢神宮の内宮。奥には天照大御神が鎮座しており、日本の神社信仰の中心地です。
歴史は古く、約2000年前に第11代天皇の垂仁天皇の時代に皇女である倭姫命が各地を巡幸し、天照大御神を案内したことに始まります。
山、川、海と自然豊かで食べ物にも恵まれた「美し国」に建てられている神社となります。
内宮のオススメ参拝順路
今回は内宮の参拝をより正しく行いたい方のための参拝順路を紹介します。
正宮だけしか参拝しない観光ルートではなく、神様に感謝するためのルートとなりますので時間も2時間程度必要になります。
大鳥居・宇治橋
伊勢神宮といえば、宇治橋とその手前にかかる大鳥居ですね。皆こちらから参拝がスタートします。
鳥居をくぐった先は神様の住むご神域ということを認識して入るようにしましょう。
宇治橋では右側通行と、橋の真ん中を歩かないように注意。伊勢神宮に限らず、神社の参道の中心は神様の通り道となります。
謹み深く端を歩くことが大切です。
御手洗場
内宮参道の右手斜面を降りたところに五十鈴川に触れられる石畳の敷かれたポイントがあります。
古く倭姫命が裳裾の汚れをすすいだという伝説が残っているお清めのための場所になります。ここで身を清めてから参拝をスタートしましょう。
瀧祭神
御手洗場から少し奥には行ったところにある瀧祭神のお社。お祀りされている神様は瀧祭大神です。
内宮所管所で五十鈴川の守り神になります。伊勢では毎年8月1日に五十鈴川で汲んだお水を瀧祭神にお供えし、これを持ち帰って無病息災を祈るために神棚にお供えするという風習もあるそう。
内宮(正宮)
主祭神 天照大御神
神宮の内宮ではお参りできたことの感謝をする場所と考えましょう。
大きな杉の木が立ち並ぶなか、階段を登って参拝します。天照大御神を守るために非常にたくさんの御垣がめぐらされているのがわかります。一般の参拝は外から2番目の前からのご挨拶になります。御幌(みとばり)と呼ばれる白い布が風でなびくと縁起が良いという話も有りますが、もし奥が見えなくても大丈夫。しっかりと感謝をすれば神様にはちゃんと伝わります。
内宮別宮『荒祭宮』
別宮は正宮についで格式の高いお宮のことをいいます。伊勢神宮の内宮にある荒祭宮では天照大御神の荒御魂が祀られています。
こちらでは感謝だけでなく、個人的なお願い事と自分の決意についてお話すると良いです。
荒祭宮に行く途中も大きな杉の木が立っており、中には明らかに階段側に突き出たものもあります。これは神様のご神域ということで木を切らずに残されたもので、非常にパワーを感じられる存在です。もし力強い木があれば両手をかざして、パワーをいただくのも良いと思います。
風日祈宮
大山祇神社
子安神社
外宮と内宮はどちらを先にお参りするの?
伊勢神宮は昔からまずは外宮をお参りし、その後で内宮にお参りするの習わしになっています。
実際に伊勢神宮でお祭りが行われるときにも先に外宮から始まる「外宮先祭」がなされます。参拝される方は少なくとも外宮と内宮の両方を順序を守ってお参りしましょう。
さらにお清めしてから参拝をはじめたいと思う方は、二見という場所に「二見興玉神社」という夫婦岩で有名な神社があります。
海に面しており禊が行われた場所として知られています。朝一番で神社に参拝してから外宮→内宮の順に参拝されるとよいでしょう。
ちなみに、外宮と内宮どちらか片方だけ参拝するお参りを「片参拝」といい、よくないという考え方もあります。それぞれの敷地は大きいので参拝時間にゆとりをもって行きましょう。
地図
近くのオススメスポット
やはりおかげ横丁ははずせません。
赤福や伊勢うどんなどご当地の食材を使った料理をいただくことで、土地とのつながりを強くすることができます。
伊勢うどんのおすすめは「福すけ」さん
このお店は活気があって良い。
味が濃いという先入観を見事に裏切ってくれるご当地うどんです。
お醤油にしっかりとダシがきいているので、非常に旨い。