自分行動について考えたとき、やりたいことだけをやれる人生がうらやましく思えるものです。
このような「自分ってやりたくないこともやってしまっている」感覚は100%間違い。今回はこの感覚の本当の姿を解明していきましょう。
人はやりたくない事なんてできない
やりたいことを思い浮かべて、今の自分の状態を観察してみると多くの方が「できていない」と感じてしまうでしょう。
ですが、人はやりたいことしかできないものなのです。ただ、意識に上がってきていないだけ。
例えば、毎日ご飯を食べたり、トイレへ行ったり、お水を飲んだり、これらの行動ですら当たり前になっている欲求を自分でほぼオートマチックに叶えているというに過ぎないのです。
同じように「行きたくないと考えている仕事」「断りたいと思っている約束」。ぱっとみると、これを行ったらやりたくないことをやっていると判断してしまうでしょう。それでも、心の深い部分では、それをやりたいと思っているのです。
- 会社で働かないと自分ではお金を稼げない
- 自分で経営しない方が楽
- 残業すればそこそこの給料がもらえる
- 社会的な信用が便利
- 職場の同僚といて楽しい
- (断ったら嫌われるから)いい人と思われたい
- コーヒーや食事自体は楽しい
- 行ってみると話は面白い
- 一人でいてもさみしい
このようにやりたくないことでも、心の深いところにはやった方が自分に利益があると感じているのです。
やはり「やめたい」を叶えるならば
それでも、本当はやりたくないと思っている方は、その行動をやめる前に気付かなければならないことがあります。それは、やりたくないと気分が悪くなっているとき、
不安や恐れのために行動してしまっている
ということに気付くことです。危なそうだから逃げたいというように、自分が本当にやりたいことを選んだ先に不幸が待っている気がしているのです。
この怖さによって一番やりたいことよりも、心に負担のかからない楽なやりたいこと(=今やりたくないと思っている)を選んでいるのです。
本当にやりたいことを選びたいなら
やりたくないと感じていることの中の「やりたい成分」を上の仕事や約束の例のようにみつけてあげましょう。これが何よりも大切な工程になるのです。
そして次は現在優先順位が入れ替わっている原因を探っていきます。
この作業は頭の中だけでやると、混乱して成果が得られないこともあるのでノートに思いついたことをすべて書き出すようにしましょう。正解ではなく、思いついた可能性でよいのでどんどん書き出しましょう。
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怖かった本当にやりたい方をやってみる
最初は不安も大きいでしょうし、心の状態もゆっくり入れ替わるもの。ですので、本当にやりたい方のやりたい要素を細かく分解し、その成分のひとつを実行していくのがおすすめです。
もし現在の仕事をやめて画家になりたい人がいたとします。
いきなり仕事を辞めてしまうのではなく、それまでの工程を具体的にしていくのです。
- 絵の先生を探す
- 絵の具や筆などの道具を探す
- 道具を購入する
- 柄の一部をSNSに投稿してみる
- 友達に絵を見せる
- 画家になりたいと話してまわる(なったと言えるとさらに良い)
怖さを感じずに今のあなたができることまでハードルを下げてしまうのです。焦らずに一歩一歩進んでいく感覚が大切。最終的な目的地は定まっているので、いつかは到達します。ここを信頼して安心して進みましょう。
一個ずつ経験が積まれていると、進んでいる様子を味わうようにしてみてください。
特にこのように夢に向かうとき、一番初めのこうした試行錯誤は本当に貴重。このような作業すら、今しか味わえないものなのです。人生をフルに味わいましょう。