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戸隠神社御神籤文
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戸隠神社おみくじ 61番
第六十一番 力競兆(ちからくらべのうらかた)
手末挙千引石左右(たなすえにあげしちひきのいはまでも)
御稜威かしこ美順荷来(みいづかしこみまつろひにけり)
『末吉』
是は自分の器量を頼として人とあらそふ意あれば大なる災禍をまねかぬよう心すべし、罪有りと思はば早く其の非をあらため行を正しくすること肝要なり
慎み第一にして幸を求むべし
〇此は鹿島の大神を信仰すべし・病事は一旦おどろく程の事有りて後に本服すべし・方角は東南の方さはりなし・待人来る・失物ひさしくして出づ・
旅立には用ひがたし・家造引越し・嫁取婿取り・人をかかへ職を求によし・訴訟事はかならずおもはしからず・生死十に九つ生く・何事も世に随ひ人に従ふ事を知る時は、自ら幸あるべきなり
戸隠神社おみくじ 62番
第六十二番 杵築宮造兆(きつきのみやつくりのうらかた)
天神大命以出雲在
杵築宮者造良芹来
『吉』
是は上の恵を得て老後を楽しむの兆なれば身の上一代栄ゆるのみならず子孫親族の末々までも愁なし。住所を定むる事に至りてよろし。先へ心の進む事に用ひがたし。貞正の事はしそんじなし。
○此は思兼の大神を信心すべし・病事は群雲を風の吹きはらふ如くほんぷくすみやかなるべし方角は北の方よし・待人たちまち来る・失物出づ・旅立十分心すべし・居ながら物事を弁理するをよしとす・家造家移りよめとりむことり人をかかえ職を求むるよし・訴訟事よし・されど事を好みてすべからず・自なる幸を待つべし・商よし・但し出商売はすべからず・勝負事は勝なり、生死十にして九つは生く。
戸隠神社おみくじ 63番
第六十三番 御夫降兆(みあもりもうらかた)
八重雲道別別平 天降利坐皇御孫神
(やえくもをちにわきにわきてたひらけく あまくだりますすめみまのかみ)
是は遥々の道を初旅する意の兆なれば、初めはこころづかひあるべし。又雲霧のかかる加き障ありといへども忽風の吹払ひて日の光を見るがごとく吉に向かふべし、事を計るもの時をしらざればとげがたし心してなすべし。
○此は椿の大神を信心すべし・病事は速に本服すべし・方向は東北の方よし・家造家移り嫁とりむことり人をかかへ職を替ふよし・失物出づ・待人来る・訴訟事思ひのままに叶ふべし・商売買ともによし・出商手広にしてよし・先々にて案外仕合あるべし・生死は十に十生く・勝負事はかならず勝つ・何事もおもふことならずといふ事なく・願ひ事叶はずといふ事なしとしるべし。
戸隠神社おみくじ 64番
第六十四番 天津神籬兆(あまつひもろぎのうらかた)
皇孫神為磐境神漏岐立弖以降之
『吉』
是は天津神の貴き身にすら、祭る神おはして斎き給へるの兆なれば、人としてはいよいよ人に従ひ目上の教えを受けて家を治め世をおくらば、衣食住ともに事たり、身栄え子孫の栄え見るが如くなるべし。
〇此は日の神を信心すべし・病事は本服すべし・待人来る・失物出ず・家造家移りには殊によし・嫁とり婿とり物事を極るによし・職を改むるによし・商うりかひともによし・殊に買方仕合あるべし・訴訟事十ぶんにかなふ・生死はおほかたいく・勝負事は十の九つはかなうべし・何事も道を道に行く時はこころのままならずという事なし、住所定るに吉なり。
戸隠神社おみくじ 65番
第六十五番 天八衢兆(やちまたのうらかた)
皇孫乎導止出迎 待序居須天八衢
すめみまを みちびきますと いでむかへ まち てぞをらす あめのやちまた
是は上に従ひ人を善道に導くの兆にして、其名あまねく世に聞えて、行末繁昌すべし、始は人にうたがはるる事あるべし、能々心をつくし、己が業をなすときは、衆人に先立ちてあふぎ貴まるる事あるべし。
〇此は都波岐の大神を信心すべき・病事長びくとも気づかひなし・方角は西北の方よし・待人は速に来る・失物出づ・家造家移り・住所を定むるによし・嫁とり聟とり人をかかへ職を改むるともによし・旅立大によし・先々にて案外仕合よき事あるべし・訴訟事かなふ・生死かならずいく、勝負事勝つべし何事も先へすすむに過なし・又行末も幸福ひとかたならず・めでたきうらかたなり。
戸隠神社おみくじ 66番
第六十六番 日向宮兆(ひむかのみやのうらかた)
旭刺夕日日照地 端之御舎造芹来
『吉』
是は住所を定め、家を造るの兆なり、尤もよろし。望み事あらばよき目上の人を得て事をはじむべし、栄旭の昇が如く、なす事一つとしてならざるはなし。ことはざにいふかゆきに手の届くといふごとく目出度き事の有るべし。
○此は天照大御神を信心すべし、病事は平癒旭の登るがごとし・方角は西の方よし・失物は出づ・待人は来る・旅立さはりなし・家移り元服・よめとりむことり等によし・人をかかへ職を改むる殊によろし・商売先八分買先十ぶんと心うべし・生死二分死八分は生く・勝負事はかならず勝なり・何事も時到るの兆なれば思立つ事は雨のはるるをまたずしてはじむべし。
戸隠神社おみくじ 68番
第六十八番 御后迎兆(みきさきむかへのうらかた)
皇孫乞儘木之花
岩長副弖奉家里
『平吉』
是はふた心なく正道をもちて事をなすの兆なり。しかれども何事もよろしといへども、物の二つある時は一つは栄え一つはおとろふるの意あり。子又は目下のものゝために苦労あるべし。よく慎みて幸をもとむべし。
此は富士の大神を信心すべし・病事本服すべし・方角は東の方よし・待人来る・失物いづ・旅立よし・家造家移り・よめとり・むことり人をかかえ職につくよし・商は売物八分買込はいたりてよし時を失ふべからず。訴訟事かなはずという事なし・生死十に八つ九つ生く・勝負事は勝つべし・何事もよしといへども・其中すこし苦労ありこゝろつくべし・慎第一なり。
戸隠神社おみくじ11番~20番
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