戸隠神社とは
日本神話では、天照大神が閉じこもった天の岩戸を開くために神事が行われたとされています。
戸隠神社には、その神事にかかわりのある神々がご祭神として祀られています。神事の際に天手力雄命が投げた天の岩戸が飛来して戸隠山になったといわれています。
戸隠神社は、奥社・中社・宝光社の戸隠三社と九頭龍社・火之御子社を合わせた五社からなる神社です。現在の奥社は平安時代初期に修験僧の学問行者が発見したのが起源だとされています。
平安時代末期には神仏習合の「戸隠山勧修院顕光寺」として全国から信仰を集めました。戸隠山は三千坊三山の一つに数えられ、修験道の道場として栄えることになります。江戸時代に入ると修験道の道場だった山中は整備され門前町となりました。その後、明治維新の際の神仏分離令によって寺院と分けられ現在の戸隠神社となりました。
戸隠神社の御祭神
戸隠神社は全部で5つのお社からなり、それぞれに異なる神様が祀られています。ひとつずつ確認していきましょう。
奥社
天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)
天照大神が隠れた天岩戸を力で開けたという神話の神様。
九頭龍社
九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)
戸隠山の地主神である、物事を現実化させる高級龍神になります。
中社
天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)
天岩戸を開く方法を考えるなど、神話の中では軍師などのように知恵を出して活躍した神様。神の知恵・学問の神。
火之御子社
火之御子社の御祭神
天鈿女命(あめのうずめのみこと)
芸能・舞楽・人を惹き付ける対人魅力の女神。天岩戸の前で踊ることで神様たちを盛り上げた芸能の神様です。
配祀
高皇産霊命(たかむすびのみこと)…造化三神、高木・創造を神格化したムスビの神
栲幡千々姫命(たくはたちぢひめのみこと)…高皇産霊命の娘神、天孫ニニギ命の母神
天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)…栲幡千々姫命の夫神、天照大御神の子神
火之御子社の手水舎
宝光社
戸隠神社の宝光社の御祭神
天表春命(あめのうわはるのみこと)
中社の御祭神のオモイカネ命の子神。開拓・学問・安産の神、女性・子どもの守り神。
宝光社の手水舎
地図
戸隠神社5社巡りの順番と所要時間
戸隠神社の五社すべてを回ってお参りする、五社巡りがおすすめです。奥社は開運・心願成就・五穀豊穣・スポーツ必勝、中社は学業成就・試験合格・商売繁盛・開運・家内安全など、五社それぞれで様々なご利益が得られます。
参詣道である戸隠古道は自然に囲まれたコースとなっていて、歩いて巡ることでさらに神聖な気持ちになることができます。特に大自然のパワーを感じられるスポットとして奥社参道の並木道があります。樹齢400年を超えるクマスギの巨木が200本以上立ち並ぶ姿は壮観です。
今回は1日で余裕を持って回るために車を使って参拝した、私の方法で時間計測していきますね。
1社目は宝光社
宝光社からスタートしました。(am8:00スタート)
参拝した後は余裕をもって境内を散策するのですが、滞在時間は40分でした。
2社目は火之御子社
車で移動すると宝光社から火之御子社までは2~3分です。とても近いです。(am8:45)
火之御子社は駐車場が2~3台しか停められないので混んでいる日の参拝の時には宝光社から歩いても良いでしょう。
滞在時間は15分、西行桜など見所はあったようなのですが意外と短かったですね。
3社目は中社
火之御子社から中社も5分程度の短い距離にあります。(am9:00)
参拝時間1時間。おみくじを引いたり、全ての境内社に挨拶をしているとあっという間に時間がたっています。元々研究に携わっていたこともあり、主祭神の天八意思兼命さんにはお世話になっていたのでしょう。挨拶が出来てよかったです。
近くのオススメスポット
食べておきたいグルメ
日本三大そばの一つである戸隠そばが有名です。そばはかつて修行僧の携行食糧であったため、戸隠で修験道が栄えるのと共に戸隠そばも広まりました。
私のお気に入りは、奥社参道入り口にある「なおすけ」です。とても人柄のよいご主人が美味しいおそばを作ってくれています。