子育ては、慣れない状態で生活が一変する、人生の大きな転換期。大変ですよね。
しばらくは緊張状態にあるのは間違いありません。乳児期は慣れと睡眠不足で、不安定な状態になるでしょう。
今回は、もう少し成長した後の子育てについて。およそ2~3歳くらいから、小学生くらいの子育てでイライラする原因についてお話していきます。
成長した子供にイライラする理由
ある程度自我が芽生えているくらいに成長すると、なぜか子供に対して怒りが湧いたりしませんか。
私も現在幼稚園に通う娘を育てている最中。一人目が3歳になった頃、一時期なぜか急にイライラしやすい状態になったのです。
私は男親なのですが、家で仕事をしているため、普通のご家庭よりも子育てに全力で向き合っていられているのです。幼稚園に入るまで、ほとんどすべての日を子供と一緒に過ごすことができました。
可愛いからこそ毎日いられたはずですが、それでもイライラした気分になってしまうのです。この原因を心の問題ととらえて考えたところ。
「イライラは子供には問題はなく、自分の親としての適性とも無関係」
ということがわかりました。子供が悪い子という訳ではないです。また、イライラしたから、親として向いていないとか心配することもないのです。
では、怒りの理由は何か。これを突き詰めて考えていくと、親が無意識に自分の中にある理想的な人間を作ろうとしている。という結論になりました。
無意識の理想とする姿を子供に求めない
子供のちょっとした行動なのに、精神的に親の気分が動かされることがあります。
- お礼を言えない
- 挨拶ができない
- おはしを綺麗に持てない
- 返事ができない
- ついイタズラをしてしまう
これらは、確かに世の中に出るころになってできるに越したことはないものですが、小さな子供に絶対に必要かというとそれはないでしょう。
例えば小さいうちに食事中に歌を歌ってしまうとしても、大人になって歌い続けている人はいないわけです。
大抵の場合には、自分が子供のころに親に怒られたものだったり、大人になってからでも絶対に守らなければならないという道徳観や倫理観が定着してしまったために怒りの感情になってしまうのです。
自分の中で「こうあるべき」という理想が固く心に刻まれていると、必要以上に感情が動くという心のシステムです。
自分ができていないと思っている部分も要注意
常識を自分の中でつくって、思い込むことで子供にイライラしてしまうのですが、もう一つよくあるパターンがあります。それが、「自分の要素のなかで認められていない部分」を子供に見たときです。
ここでの認めるとは、あなた自身がどのように感じているかということ。他人からの評価は関係ありません。
子供が自分に似ている部分をみせると、同じような行動をする子供にイライラしてしまいます。本人がもつ否定的な感情が投影されている形です。
「なんで時間守れないの」「だらだら寝てるんじゃない」「自分で決めたことはやり抜きなさい」など、自分で頑張ってやっていることなどは特に強く、イライラ感情が出てきます。
言うことを聞かない子供は悪い子なのか
これは良く街中でも見かける光景の話。親の言った事をすぐに動けない子供がいると、急に大人が「~って言ったでしょ!なんでいうこと聞けないの。」とこんな調子なのです。
ただ、子育てしている方であれば、怒鳴りはしないまでも同様のイライラを感じることがありますよね。
そんな時には「これしないと、〇〇してあげないよ」と条件を提示してみたり、「もう知らないからね」と突き放してみたり。
このような小さなストレスでさえも、考え方次第でなくすことができるのです。イライラしている時間も貴重な経験といえますが、幸福な人生を目指している方であれば、できるだけ短く落ち着いた精神状態へ移動したいものです。
言うことを聞かないと何が困るのかを考える
自分がこうして欲しいと思うことを子供に伝える。これは問題がありません。
そして、おそらく親の言うことの方が何か深い意味があるのでしょう。
- ご飯が遅くなる
- 自分がやりたいことが他にある
- 実はトイレに行きたい
- 帰って観たいドラマがある
- 約束がある
よくよく考えると、子供が言うことを聞かないために、言わないけれど実は存在する本当の願いが叶えられないためであったりするのです。
もし、子供が言うとおりに動かないということに、不快を感じるときには、まずは自分がなぜ子供を操作しようとしているのかという本音を見つけるのがオススメです。そして、大切なのは本音をしっかり伝えること。
「ごめん、ちょっとトイレに行きたいから、もう行こう」
こんな風に言われれば、子供たちにもちゃんと伝わるものです。うちの子は我がままだから聞かないと決めつけず、しっかりと本心を伝えてみてください。