鹿児島神宮は、神武天皇の時代から続くといわれる古い神社。ご祭神の彦火火出見尊は、神武天皇の祖父にあたる神様で、「海幸山幸」の神話で有名な山幸彦です。兄に借りた釣針をなくした彦火火出見尊は、釣針を探しに行った先の竜宮で海神の娘である豊玉比売命と出会い結ばれます。
そのまま宮殿で3年の時を過ごしますが、釣り針を返すため地上に戻ることに。その際に授かった呪文と玉を使い兄との争いに勝利します。
鹿児島神宮が建てられたのは、地上に戻った彦火火出見尊が500年以上の年月にわたって皇居である高千穂宮を営んだと伝えられる場所です。
鹿児島神宮には、正八幡宮、国分正八幡、大隅正八幡という呼び名もあります。全国正八幡の本宮として、多くの人々から親しまれ篤く崇められました。
戦国時代から江戸時代にかけては地元の大名である島津氏とのかかわりが深く、現在の社殿は島津重豪によって建てられたものです。
薩摩藩島津家から崇敬を受けた鹿児島神宮は霧島市隼人町に鎮座する。町の名前は大和朝廷に服従せずに戦った隼人族の拠点だったことに由来します。まっすぐに伸びる表参道も桜並木となっており春になると花見のお客さんがたくさん集まります。
鹿児島神宮の御祭神
海幸彦山幸彦の山幸彦として知られる天津日子穂穂手見尊
彦火火出見尊
豊玉比売命
帯中津日子命
息長帯比売命
品陀和気命
仲姫命
ご利益
五穀豊穣、豊漁、子授安産
神社の見所とパワースポット
かつて鹿児島神宮の社殿が置かれていた高千穂宮の跡地にある石體神社。鹿児島神宮から歩いて5分ほどの位置にあります。
ご祭神の内の一柱である豊玉比売命は、産屋の屋根を葺終わらないうちに出産を終えたといわれる安産の神様です。そのため、石體しゃくたい神社は安産成就にご利益がある神社として人気です。
毎月戌の日に行われる安産祈願には、安産を願う多くの人が訪れています。また、境内には安産のお守りとされる丸石が積まれていて、1個を拾って持ち帰り、無事に出産を終えたら出産後に河原石を拾って1個を加え、2個にして小石をお返しするという習わしも。
地図
近くのオススメスポット
食べておきたいグルメ
かるかんは鹿児島の代表的な伝統菓子です。霧島市にある「霧や櫻や」ではかるかんをアレンジした「創作生かるかん」を購入することができます。