霧島東神社はどんな神社?
宮崎県西諸県郡、高千穂峰の中腹・500メートルの高台に鎮座する霧島東神社は、国産みと天孫降臨の神話の舞台となった神社です。
国産みは、伊邪那岐尊(イザナギノミコト)と伊耶那美命(イザナミノミコト)が、天逆鉾(アメノサカホコ)で大地をかき混ぜ、日本列島を産み出した神話。
高千穂峰の頂上には、天孫降臨にまつわる天逆鉾(アメノサカホコ)が祀られています。神話の時代からの歴史をもち、清浄な気が境内にあふれる九州でもトップクラスのパワースポット、それが霧島東神社なのです。
霧島東神社の御祭神は?
霧島東神社の主祭神は、伊邪那岐尊(イザナギノミコト)と伊耶那美命(イザナミノミコト)の夫婦神。その他に、天照大御神(アマテラスオオミカミ)、瓊瓊杵命(ニニギノミコト)など、合計13柱が霧島東神社には祀られています。
縁結びと子宝が御利益と言われる霧島東神社ですが、大勢の神様がいらっしゃる神社なので、商売繁盛など他にも多くのご利益があるそうです。
霧島東神社の神話と歴史
霧島東神社は、天から下った瓊瓊杵命(ニニギノミコト)が、祖先の神々を祀ったところと伝わる神社です。
霧島東神社の主祭神・伊邪那岐尊(イザナギノミコト)と伊耶那美命(イザナミノミコト)は、天逆鉾(アメノサカホコ)で混沌とした大地をかき混ぜ、日本列島を産み出しました。その後、2柱の神は天照大御神(アマテラスオオミカミ)を含む多くの神々を生みます。
天照大御神(アマテラスオオミカミ)は天忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)を生み、その息子である瓊瓊杵命(ニニギノミコト)は、地上を治めるよう命じられて天逆鉾(アメノサカホコ)を持ち、天から降り立ちました。この瓊瓊杵命(ニニギノミコト)が地上に下ったことを天孫降臨といいます。
大地をまた混沌とさせないように瓊瓊杵命(ニニギノミコト)は、高千穂峰の頂上に天逆鉾(アメノサカホコ)を突き立てました。
霧島東神社の創建は?
霧島東神社の創建がいつだったのかはっきりしていませんが、第10代・崇神天皇の御世と考えられています。もともとは、今の社地とはちがう高千穂河原に霧島神宮として創建されました。
ところが、霧島神宮は1235年に火山の噴火で焼失してしまったのです。その後、鹿児島県側の霧島神宮と宮崎県側の霧島東神社に分けて再建されたと伝わっています。
ちなみに幕末には、坂本龍馬が妻・お龍と、日本初の新婚旅行でこの地を訪れました。高千穂峰に登頂した龍馬とお龍は天逆鉾(アメノサカホコ)を引き抜き、その様子を龍馬の姉・乙女に書状で送ったそうです。
霧島東神社の見所とパワースポット
境内には清浄な気が流れていますから、お参りすれば疲れた心と身体がきっと癒やされますよ。
拝殿
神龍の泉・忍穂井
霧島東神社の大鳥居をくぐった右手にある神龍の泉・忍穂井が、御神水です。
御神水は自由にいただくことができますよ。
ただ、龍神の安息地とされる忍穂井を女性が覗き込むと異変が起こると言われています。念のため覗き込むことのないほうが良いでしょう。
また、霧島東神社の建つ山の下の方に御池という、龍がすむと言われる神秘的な湖があります。実は忍穂井は御池と陰陽の対をなす御神水なのです。
御神水を適当に扱うと龍神さまに怒られると地元の方も大切にしているもの。気をつけましょう。
天逆鉾
健脚の方は、高千穂峰頂上の天逆鉾(アメノサカホコ)の見学に行ってみると楽しいですよ。
ただし、細かな石が多く滑りやすい登山道なので、トレッキングシューズ、手袋、ストックなどの最低限の装備は必要です。足に自信がない方は、霧島東神社に飾られているレプリカを見学しましょう。
手水舎
霧島東神社へのアクセス
・公共交通機関を利用する場合
JR九州・吉備線高原駅から宮崎交通バス乗車、祓川バス停下車徒歩20分
*バスは本数が少なく、土日祝日は運休です。高原駅からはタクシー利用がおすすめ。
・車を利用する場合
宮崎自動車道高原IC下車、国道221号線で右折、次の信号で国道223号線に左折。
御池方面約10分
まとめ
高千穂峰の中腹に鎮座する、国産みと天孫降臨の神話の地、霧島東神社。
縁結びと子宝がご利益と言われる神社ですが、大勢の神様がいらっしゃる霧島東神社のご利益はそれだけではありません。
九州随一のパワースポットと言われる境内には清浄な気が流れています。
失礼のないように御神水をいただいて、疲れた身体と心を癒やしてあげましょう。