待乳山聖天のおみくじ解読・解説【61〜70番】

待乳山聖天(東京・浅草)は浅草寺のすぐそば、隅田川沿いの小高い丘の上に鎮まるお寺。待乳山聖天の読み方は「まつちやましょうでん」というお寺。

正式名称は本龍院。創建はなんと飛鳥時代の595年で、浅草寺の子院のひとつとして、1400年以上の歴史を持っています。

待乳山聖天は読めない!?

こちらのおみくじは、「読みにくい」として有名です。

使われているのは「元三大師みくじ(元三大師百籤)」。五言四句の漢詩で運勢が記されており、現代語とは違う表現が多く、引いたはいいけれど意味がよくわからないという方がとても多いのです。

しかも個別の運勢についても、文字が崩してあって、慣れていないと日本人でも読みとれないかもしれません。

このページでは、漢詩を読み仮名つきで掲載し、できるだけわかりやすい現代語に解読してお伝えします。

待乳山聖天おみくじの意味解説・解読

61番 半吉

旧厯何日解(きゅうけんいずれのひにかとけん)
戸内保嬋娟(こないにせんけんをたもつ)
要逢十一口(じゅういっこうにあわんとようせば)
遇鼠過牛辺(そにあいてぎゅうへんをすぎよ)

昔の過ちからいつ解放されるのかと思いながら、家に帰れば家族に支えられ生活は安定しています。より良い運勢を得たいなら、子丑(北から北北東)の方角・時期・人縁を大切にしましょう。

過去の失敗が足かせとなって立身が難しかったが、これからは次第に出世する兆しがあります。物事は遅れないよう、タイミングを逃さずに動くことが大切です。

 

62番 大吉

災轗時時退(さいかんじじにしりぞき)
名顕四方揚(なあらわれてしほうにあがる)
改故重乗禄(ふるきをあらためてかさねてろくにじょうず)
昇高福自昌(たかきにのぼってふくおのずからさかんなり)

これまでの災いや障害が段々と退いていき、名声は四方に知れ渡るようになります。古いものを改めることで成果が上がり、高い地位へと上って幸せが自然と栄えていくでしょう。

実力以上の地位にいるため、慎み深くしておかないと周囲から憎まれやすい時期です。急がず丁寧に、謙虚な姿勢で行動することが運勢をより確かなものにします。

 

63番 凶

何故生荊棘(なんのゆえにけいきょくをしょうず)
佳人意漸疎(かじんこころようやくそなり)
久困重輪下(きゅうこんじゅうりんのもと)
黄金未出渠(おうごんいまだみぞをいでず)

どうしてか家にイバラが生え、夫婦の仲も徐々に疎遠になっていく。重たい車の下に長くはさまれたような苦しい時期が続き、宝もまだ溝の中から出てきていない状態です。

何事も問題が起きやすく苦労が絶えませんが、心を整えて信心深くしていれば後で運は開けます。今は土の中に埋まった宝石のような時期。縁談は整い、子どもには恵まれるでしょう。

 

64番 凶

安居且慮危(あんきょしてかつあやうきをおもんばかり)
情深主別離(じょうふこうしてべつりをつかさどる)
風飄波浪急(かぜひるがえってはろうきゅうなり)
鴛鴦各自飛(えんおうおのおのおのずからとぶ)

安らかに暮らしていても危険を感じ、深い情があっても別れを迎える。風が翻って波は急に高くなり、仲睦まじい鴛鴦(おしどり)もそれぞれ別の方へ飛んでいってしまうような時期です。

思いがけない災難がやってきて苦労が多い時期です。さまざまなことに心を乱されないよう、観音様を念じて心をひとつに定めましょう。縁談は急がず、病気は長引いても完治します。

 

65番 末吉

苦病兼防辱(やまいにくるしんでかねてはじをふせぐ)
乗危亦未蘇(あやうきにじょうじてまたいまだそせず)
若見一陽後(もしいちょうののちをみれば)
方可作良図(まさにりょうとをなすべし)

病の苦しみの中で恥をも防ごうとしている。危うい状況でまだ回復もできていない。しかし冬至の後に陽が戻るように、春の訪れを見届けた後には良い展望が開けてくるでしょう。

雪に屈んだ竹が春に雪が解けて元通りに立ち直るように、一時は苦労があっても春になれば運が開いて立身できます。秋冬は控えめに過ごし、春を待ちましょう。

 

66番 凶

水滞少波濤(みずとどこおってはとうまれなり)
飛鴻落羽毛(ひこううもうをおとす)
重憂心諸乱(うれいをかさねてしんしょみだる)
関事惹風騒(かんじふうそうをひく)

水が滞って波も立たず、空を飛んでいた鴻(おおとり)が羽を落とす。心配が重なって心が乱れ、物事に関わるたびに騒ぎを引き起こしてしまいます。

物事がうまくいかずに悩みやすく、運が開きにくい時期です。小さなことを丁寧に大切にして身を慎みましょう。子どもには恵まれ、将来出世する子がいます。旅行は良いです。

 

67番 凶

枯木未生枝(こぼくいまだえだをしょうぜず)
独歩上雲梯(どくほしてうんていにのぼる)
豈知身未穏(あにしらんやみいまだおだやかならざるを)
独自惹閑非(ひとりみずからかんぴをひく)

冬枯れの木にまだ春は来ていない。それなのに独りで大空へ昇ってしまった。まだ自分の身が安定していないことに気づかず、後で独り後悔することになるでしょう。

謙虚さが足りないと思いがけない災難が起きやすい時期です。控えめを意識して行動しましょう。大きな望みは避け、身分相応のことは半分ほど叶えられます。病気は長引いても完治します。

 

68番 吉

異夢生英傑(いむえいけつをしょうず)
前来事可疑(ぜんらいのことうたがうべし)
芳菲春日暖(ほうひしゅんとつあたたかなり)
依旧発残枝(ふるきによってざんしにひらく)

不思議な夢が英傑を生むという言い伝えのように、幸運が近づいている予感がした。しかし以前からの出来事には疑いもある。それでも春が来れば暖かくなり、枯れていた枝にも花が咲くのです。

老木に花が開くように、今までの悩みが解けてこれからは良いことが重なっていく時期です。聖天様・薬師如来を祈りましょう。願い事は叶い、縁談・職業・旅行もすべて良い状態です。

 

69番 凶

明月暗雲浮(めいげつあんうんうかぶ)
花紅一半枯(かこういっぱんかる)
惹事傷心処(ことをひいてこころをいたましむるところ)
行舟莫遠図(ふねをやるにとおくはかるなかれ)

明月に暗雲が浮かび、紅い花も半分は枯れてしまっている。問題が心を傷つけ、舟を出すにも遠くを目指してはいけない——今は遠大な計画を控える時です。

運勢の盛りを過ぎて下り坂になってきた時期です。善悪ともによく考えて身を慎み、業務に精を出していれば後で運は開けます。縁談は急がず、家の新築・引越しは春が良いでしょう。

 

70番 凶

雷発庭前草(らいていぜんのくさよりおこる)
炎火向天飛(えんかてんにむかってとぶ)
一心来趕禄(いっしんきたってろくをおう)
争奈掩朱扉(いかにせんしゅひをおおうを)

庭の草むらから雷が起き、炎が天へ向かって飛び上がる。一心に禄を追い求めてきたが、どうしたことか朱塗りの扉は閉ざされたままです。

少しの心得違いが大きな災難を引き起こしやすい時期です。何事もさまざまな角度からよく考えて行動しましょう。火の用心を特に意識して。旅行・縁談・引越しなどは問題なく進みます。

 

待乳山聖天ってどんなお寺?

ご本尊は大聖歓喜天(聖天様)。身体健全・夫婦和合・商売繁盛のご利益で知られ、古くから庶民に親しまれてきた神様です。

境内のあちこちに「大根」と「巾着」のモチーフが描かれているのが特徴的なお寺。大根は夫婦和合・無病息災、巾着は商売繁盛を表しているそうです。

参拝の際に大根をお供えするのも、このお寺ならではの習わしです。毎年1月7日には「大根まつり」が開かれ、聖天様にお供えされた大根で作った風呂吹き大根が振る舞われます。

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