京都を代表するお寺である清水寺は世界中から観光客が来るほど人気があります。お寺へお参りしたら、おみくじを引いてみたけれど、古い言葉が使われていてよくわからない。
そんな方へおみくじ解読させていただいております。
番号によって確認ページを準備しております。知りたい番号をクリックしてください。
清水寺おみくじ
1番~10番
11番~20番
21番~30番
31番~40番
41番~50番
51番~60番
61番~70番
71番~80番
81番~90番
91番~100番
ネット上に画像や文章があるもののみ記載しております。記載のないものについて知りたい方は、お問い合わせフォームよりおみくじ前文の文字が読めるような画像を送付いただければ個別に読ませていただきます。
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清水寺のおみくじは読みにくい
京都へ行ったらやはり清水寺へいきたいですよね。せっかくの観光ですからおみくじでもひいてみようと思うはず。
ただ清水寺のおみくじは一般的な神社とは文体が違うので非常に読みにくいです。上側は漢文と下側にそれぞれの項目ごとの今後の占い結果が記載されています。少なくとも下側のメッセージだけでも読解したいという方は多いと思います。
また、音羽山清水寺と書かれていますが、これは清水寺の正式名称です。清水寺の開創の起源であり、寺名の由来となった瀧の名前も「音羽の瀧」ですよね。
今回は清水寺のおみくじの意味について解読したものを掲載していきます。
ネット上に画像や文章があるもののみ記載しております。不足しているものについて知りたい方は、お手数ですがお問い合わせフォームに全文をご記載の上連絡いただければ追加掲載いたします。
おみくじに出てくる神仏について
神明:天照大御神、豊受大神の別称(伊勢神宮など神道の神様)
愛宕:防火の神・愛宕
観音:仏教の菩薩の一尊。観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)または観自在菩薩(かんじざいぼさつ)ともよばれる。
天道:天道様(おてんとさま)とも呼ばれ太陽の神様。天照大御神。
大黒天:七福神のひとつで、肩に大きな袋を背負い、右手には内出の小槌を持った姿の神様。
清水寺のおみくじの吉凶
清水寺おみくじ1番の意味
第一 『大吉』
七宝浮図塔
高峯頂上安
衆人皆仰望
莫作等開看
〇このみくじにあう人は、威勢つよく万人に尊ばるゝなり
○天道を信じ、日待ち月待ち庚申待ちなどしていていよいよよし
○病気は長びけども本ぷくすべし。貴僧をたのみ祈念してよし
○悦びごと十分よし
〇待人来る少しおそかるべし
○訴しょうごと十分叶うべし
〇失せものは急に出がたし。のちにかえるべし
○あらそい事は勝つべし。自分の面目のみにせば危うき理あり
○ 家屋新改築、転居、縁談よろずよし
○買物利あり
○道具は金物類、糸類、やき物、とかくねだん高きものとしるべし
○総じてこのみくじは物事頂上にのぼりたるかたちなれば、その心得あるべし
清水寺おみくじ2番の意味
第二 『小吉』
月被浮雲翳
立事自昏迷
幸乞陰公祐
何慮不開眉
〇このみくじにあう人は、何事も初めは心のまゝならずとも神明をいのり時節を待てば後には悦びにあうべし
〇病気長引くとも命にさわりなし
〇悦び事、はじめは思うようにならざるも後吉
〇待ち人おそくとも来るべし
〇訴しょう事叶いがたし。女、寺方を頼みて吉
〇失せもの出ず
〇新改築、転居、日かげのところならば吉。地神をまつりてよし
〇争いごと初めは悪しく、後はよし
〇生死は活るべし
〇旅行思うようにできねども行きさきよし
〇あきないは売買とも急げば悪し、見合すべし
〇道具は金物類、糸類、焼物ねだん高きものよし
清水寺おみくじ3番の意味
第三 『凶』
愁悩損忠良
青霄一炷香
雖然防小過
閑慮覚時長
○このみくじにあう人は、賢者も時にあわず志をうしなえるかたちなり。小過を防ぎ身を慎み、静かに思いはかり時節をまちたし
○天道を信じ、八幡をいのりてよし
○病人長引くとも命にさわりなし。医師をかえずして神明に祈りてよし
○悦び事、待ち人おそし
○さきの仕合せ半吉なり
○訴しょう事かないがたし
○失せもの急に出がたし
○応対、あらそい、はじめは悪しく後吉
○新改築、転居、半吉。八幡をまつりてよし
○旅行あし
○売買とも利なし
清水寺おみくじ4番の意味
第四 『吉』
累有興雲志
君恩禄未封
若逢侯手印
好事始忩忩
○このみくじにあう人は、竜の淵にかくれて昇天の時節をまつがごとし。人も立身出世の気ざしあり
○八幡、神明を信じてよし
○病人の本ぷく少々遅かるべし
○悦事おそし。後は十分よし
○待ち人きたるべし
○訴しょう事十分かなう
○失せもの出れども少しおそし
○道具は書物、掛け物、絵の類
○買物よし。ふみこんで買うべし。売り物は半吉
○屋づくり転居十分吉
○生死はかならず生きて、のちのちまでしあわせよし
○旅行よし。道中は万事かんにんすべし。ゆく先にて幸せよし
○争い事、始め悪く後よし
清水寺おみくじ5番の意味
第五 『凶』
家道未能昌
危危保禍殃
暗雲侵月桂
佳人一炷香
○このみくじにあう人は、かんなん苦労たえず。信心陰徳の力にあらざれば叶いがたし
○天道を祈り神明、八幡、観音を念じてよし
○病人本ぷく叶いがたし
○訴訟事かなわず
○失せ物出がたし。しいて詮索せば、かえって災難にあうべし
○道具は工作道具、台所品
○買物悪し、売り物は早く売り払うべし
○新改築、転居悪し
○あらそい事、理をもちながら負けになるべし
○生死はあやうし
○縁談、慶び事とゝのわず
○旅行あしく、行く先にて災難にあう事あるべし。やむことなく行けば身をつゝしみ信心すべし
清水寺おみくじ6番の意味
第六 『末吉』
宅墓鬼凶多
人事有爻訛
傷財防損失
祈福始中和
○このみくじにあう人は、たとえば道にふみまよい後本道へ出るがごとし
〇七夜待ち庚申待ち、心経など読みてよし
○病事は心の病なり。経を読み祈持してよし
○失せもの出がたし
○悦び事はじめ悪く後よし
○道具は書画、楽器、楽器類なり
○家普請、転居吉
〇旅行あしゝ
○生き死には十に六七は生きたり
〇訴しょう事さわりありて叶いがたし
○争いごとは負ける事多し。口をつつしみて後は勝ちになるべし
○まち人おそし。さきにてわずらうか、災難にあいたるか、いずれ支障ありて遅しと知るべし
清水寺おみくじ7番の意味
第七 『凶』
登舟待便風
月色暗朦朧
欲碾香輪去
高山千万重
○このみくじにあう人は、鳥の翼をうしなえるがごとし
○天道を信じ、日待ち月待ちしてよし
○病人本ぷくしがたきも、長引けば助かるべし。仏神を信ずべし
○よろこびごとは吉なし
○悲しみ事久しくへて後よし
○失せ物出がたし。地の底へうずまるか、天井、縁の下、水中などにあり
○待人きたらず。道にさわりあれども身に別条なし
○訴しょう事叶いがたし
○新改築、転居半吉
○生死は死なぬ方多し
○旅行わるし
○縁談よからず
○あらそい事かちまけなし
清水寺おみくじ8番の意味
第八 『大吉』
分別頭中尾
文華須得理
禾刀自偶然
当遇非常喜
〇このみくじにあう人は、順風に帆をあぐるがごとし
〇神明をうやまい、信じていよいよよし
○病人本ぷくすべし。淫乱なれば本ぶくなし
○悦び事心正しき人はよろこびあり
〇待ち人来たる、仕合半吉
〇失せもの思いもよらぬ所より出ずべし
○あらそい我勝ちなり
○旅行よし。道にて油断すべからず
〇買物よきも貪欲なれば後に損すべし
○新改築、転居吉。正直に信心あれば大いによし
○訴しょう事十分かなう。無理なる事は一たん叶うとも後悪し
〇生死は十に八九は生く。悪人ならば死すべし
清水寺おみくじ9番の意味
第九 『吉』
有名須得遇
三望一朝遷
貴人来指処
華果応時鮮
○このみくじにあう人は、龍昇天の時を得るたるがごとし。天道を信じていよいよよし
○悦び事は十分によし
○待人は来るべし。ことに幸せよし
○訴しょう事十分。さりながら目うえの指図をうけてよし
○失せものは早く出るべし
○売り買いともによし
○あらそい事かつべし。目上の人のさしずうけてよし
○生死十に八九いきたり
○新改築、転居よし
○仏神を信ずべし
○縁談、旅行よろずよし
○道具類は長持たんす食器類よろし
清水寺おみくじ10番の意味
第十 『大吉』
旧用多成破
新更始見財
正求雲外望
枯木遇春開
○このみくじにあう人は、豹変じて虎となるがごとし
○神を祈り弁才天を信じてよし
○病事は本ぷくすべし。年神を信じてよし
○よろこび事十分なり
○待人来る仕合よし
○訴訟事かなうべし
○失せ物出るべし
○もし出ずとも失せ物のかわりに良きものを得べし
○旅行、縁談よし
○新改築、転居よし
○生死は十に八九活く。仏神をいのるべし
○売り買い共によし。買う方ことによし
○争いは勝なり