人はどんなに普通に生活していても、無意識に不安や恐怖、不快感といったネガティブな思考に飲み込まれそうになるものです。
ほとんどの人はこのネガティブ思考になっていることにすら気付かず、他人に当たってみたり、人生から逃げたいと感じてしまったりしています。
この感情は自然に出てくるものである一方で、人が皆求めるであろう幸福感を失わせる力があるので非常に厄介。
今回はネガティブ思考で辛いときの、不安からの解放される方法をお伝えします。
不安から解放されるための3つの手法
不安をはじめとする不快感が発生する理由は、未だ起こっていない将来に対して思考のフォーカスが当たっているために起こります。
自分の将来のことなど、有名な占い師や成功している実業家だってわかってはいないのです。将来はわからないからこそ楽しめるという程度のものであり、先を読むようなものではないのです。
将来のことを考えてあれこれ考えるのは、本質的にまったく意味がないのです。
このようにお話しすると、将来に備えるために起こりうる可能性について考えるのはNGなのかという疑問もわいてくるでしょう。それとこれとは別と考えて良いです。
将来に備えるために、お水を少し多めに家においておこうとか、子供の教育費を貯金しようなどというもの。これらは、起こっていない未来を現在やるべきことに落とし込めている状態です。これについて不安になる人はいないでしょう。なぜなら現在にフォーカスしているから。
ネガティブな思考は自分が過去に得てきた情報が暴走して、可能性についての議論にもならない事柄を想像しているに過ぎないのです。
たとえば、ミサイルが自分の上に落ちてきたらどうしようとか、旅行中の飛行機が墜落したらどうしようとかです。自分の力ではどうしようもないことは、考えても仕方ないのです。
ただ、このような思考のクセはなかなか治せないという方がいるのも間違いないです。納得できるまでは、強引にネガティブから離れられるような思考で不安から解放されておくと楽になります。ここから、実用的なノウハウについてお伝えします。
30年後の自分から今を見る
現在、とてもツラいと感じる環境にある場合も将来の自分が安心している立場から見ると、本当はすべて幸せなことなのです。
テスト前にストレスを感じながら勉強していた方も、卒業した今となってみると思い出ですよね。嫌な印象は残っていたとしても、もうその場に戻ることができません。今のあなたはすでにテスト勉強のストレスからは解放されているのですから、先輩として当時の自分を感じてみると、だんだん頑張っているのが可愛らしく思えてきます。
現在の状況がどんなに大変でも30年後にその問題が解決していないということはありません。今バリバリ働いている30代も30年後は60代と確実に落ち着いているでしょう。そのような遠くから自分を眺めることで、簡単に不安が消えていきます。
何かの掃除をする
行動に集中すると未来へ勝手に動いてしまいがちな思考から、現在へ簡単に戻すことが出来ます。
オススメは拭き掃除です。床の拭き掃除でもまだ不安から解放されない場合には、窓拭きや鏡が特に集中しやすいです。これらは指紋ひとつでも残っていると、汚れとして認識できるので乾拭きなども含めて丁寧に行う必要があるためです。
拭きながら綺麗になっていく様子を観察していると、気付けば掃除をしている間不安などない状態であったと感じることができるでしょう。
呼吸の間を観察する
呼吸は吸う息と吐く息の両方があります。本当は呼吸に集中するだけでも、思考の暴走を止める方法になるのです。ただ、ネガティブになりやすい方はすぐに呼吸から意識をそらしてしまいます。
吸う息と吐く息の変わり目を感じると、自然に呼吸に集中できるようになるので非常に簡単になります。
鼻から吸って、口から出す呼吸。鼻から吸って、鼻から出す呼吸。どちらでもかまいません。心が穏やかでいられたと感じるほうを選択してみてください。
まとめ
今回は将来のことを考えて不安になる方に向けて、特に簡単にできるネガティブ感情の解消方法についてお伝えしました。
無意識になると人はどうしても不安になるものです。誰しもが同じような特性を持っていると考えましょう。普通にしている人も、ひとりになれば何らかの不安を感じるものなのです。
これから離れることで幸福度は確実にアップしますので、練習と思って是非取り組んでみてください。