東大寺二月堂は、奈良県奈良市の東大寺にある仏堂。非常に眺望が良い事で知られ、奈良市街が広がりを感じることができます。
二月堂は、東大寺の大仏殿である金堂の東、坂道を上ったところに建立されており、十一面観音がご本尊となっています。
おみくじは、漢詩が書かれているタイプですが、古い言葉を使っているためにやや読み解きが難しい部分もあります。
東大寺二月堂おみくじ27番
第二十七番
『吉』
望禄應重山
花紅喜悦顔
拳頭看皎月
漸出黒雲間
ろくをのぞむはずいぶんえらるゝなれどもかさなるやまをこゆる如くたやすくはえがたしと也またはちょうざんは出のじ也いでゝもとむともみるべし
はなのひらきしはいかにもよろこばしげなり人もりつしんのとききたりてははなのひらきし如くよろこび見ゆると也
さてあをむいてそらを見れば月がしろしろと出たりこれもかんなんのなかをしのぎてときにあひたるとおなじ事と也
月ももとはくろくもにかくれてありしが今くもをはなれてしだいにいでたり人もだんだんかんなんのさりはなるゝにたとへたり
○此みくじにあふ人は、出世のとききたりて是より後はおもひ事叶う運なり、されどもたやすく金銀財寶はえがたしなん所の山をいくつもこゆる如く身をこらしはたちかばしぜんに福を得るなりされども今の身の上はむら雲の中をはなれて光を見する月の如く、心にゆだんあらばさまざま雲かゝりて月のかくる如く身に不時のわずらひありつゝしむ
○病人本復すべしゆだんせばあともどりする事あり大事にすべし
○悦び事よし
○あらそひ事かつべし
○訴訟さはりあれども叶ふ
○待人きたるべし
○やづくり、わたまし、げんぷく嫁婿とりよし
○旅立旅商ひ大いによし財を得る
○失物出る但しかさなりたるものゝ上にかくしあるべし
○売買ともよし
○生死いきる
○道具は太刀刀かんざしかうがいのるいなり