結婚は修行である
このような哲学を耳にすることが多いです。結婚して後悔があったり、結婚したはいいけれど期待外れでがっかりしている方が多いようですね。
結婚は人生の墓場であると考えているのはもったいない。人生を共にすると決めたのに、これから先ずっと一緒と思うと苦しいのではないかと思います。
人間が苦しいと思う時、その多くは考え方に間違いがあるサイン。今回はどのように考え違いをしていて、結婚生活が幸せさを感じられないのかについてお伝えしていきます。
結婚しても幸せになれないのは相手に問題はない
結婚相手に対して不満があったり、期待外れの生活と認識することで人生は急に難易度が上がります。多くの場合、「パートナーが変わってしまった」とか「思っていた人ではなかった」と思うことでこのようなガッカリ感が出てきてしまうのです。
この認識が実は大きく幸福度を下げてしまうことにつながっているのです。
このような傾向にある方は、相手に原因があると思い込んでいます。ですが本当は自分の意識の問題。気づきさえすれば、簡単に生活が楽しくなるのです。
では、現在どのような思い込みをしていて、どうすればいいのかについて考えていきましょう。
結婚相手からもらうことばかり考えている
結婚して人生が修行であるという言葉に共感している方は、「周りから幸せがもらえる」ものだと勘違いをしている傾向にあります。
パートナーと一緒に暮らすようになれば、
- 家事を分担してもらえる
- 金銭面の不安が減る
- いつでも悩みを相談できる
- 親からうるさく言われなくて済む
- 社会的な信用ができる
上のようなメリットを感じて結婚したのではないでしょうか。もしかしたらこの結果を得たいがために焦りが生じて、パートナーを決めたという方も少なくないかもしれません。
今現在結婚をして後悔している方は、これら理想を求めすぎて貪欲になっていることに気付く必要があります。
もらうことばかりをで、幸せが自然に降ってくるような考え。
幸せを誰かから得ることばかり考えているのですから、なかなか関係はうまくいかないですし幸せを感じにくくなってしまっているのですね。
特にイライラを同時に感じてしまっている方は、実は大きな成果を結婚で得られていないことからくるフラストレーションを無意識に持ってしまっています。この思い込みが結婚生活を難しくしている元凶となります。
不満よりも得ているものを感じること
結婚が修行となるのは常に不満に焦点があってしまっているために起こるもの。
これを直接的に解決するためには、結婚から得られているメリットを今一度思い出しさえすればよいのです。「初心忘るべからず」とはうまく表現されているもので、結婚前に感じていた自分からしたら今の状況はどれだけ幸せなのだろうと気付くことが大切なポイントとなります。
ご飯を一緒に食べる人がいる幸せ、困ったときグチを言える人がいる幸せ、トイレに紙がなくなったときにすぐに持ってきてくれる人がいる。
現在のあなたからすると、とても些細なことかもしれませんが、これらが実はすべて手に入っているのです。
すごく豊かですよね。
相手の嫌なところを直してほしい気持ちへの対策
上のように考えても、まだパートナーへの不満が最初は残るでしょう。
感謝の気持ちが増えてくると不満など持てなくなるので、そのまま得られているものを感じている必要があります。その上であなたが感じる不満を少し和らげる考え方があるので、合わせてお伝えしておきます。
相手の嫌なところというのは、あなた自身が嫌だと避けてきた自分の性格の一部だという意識をしてみてください。
例えば、「時間を守ってくれないのが嫌」と思っている方は、かつて自分も時間にルーズだったけれど根性や努力で直してきたものである可能性が高いです。自分が頑張って改善したのに、相手が自由でいるのが許せないのですね。
このような不満は、自分の過去の努力を認めてあげることで緩和します。「よく頑張ってしっかり者になったね」のように、自分を褒めてみてください。努力で変化が起こったとしたら、それは凄いこと。相手への不満ではなく、自分を認めるきっかけに使わせてもらえばいいのです。
まとめ
今回は結婚が苦しい修行であるという一般にいわれることについて、本来あるべき考え方を述べました。
不満があったり、後悔の気持ちが残るのは今既に得ているものを忘れてしまっていることが原因です。
小さなことでも持っているものを数えてあげると、自然と結婚生活が楽しいものになっていきますよ。時間のある時に昔の自分に戻って、パートナーといることで得られたものについて考えてみてください。