朔日参りを初めて、10年がたちました。
今では月に一度神様に無事の御礼と今月の決意のようなものを伝えに行きますが、神社参拝が習慣になる前は年に一度決まりだから初詣に行くくらいの人間でした。
実際に月の始めにどこかしらの神社へ参拝すると、心が落ち着いてやるべきことがはっきりするようになったと実感しています。
今回は、このブログの運営をしている私「瀬戸誠」の朔日まいりのきっかけのお話です。
きっかけは通勤路の神社
10年ほど前、私は10年勤めた会社から独立するタイミングでした。
その会社は全国に支店のある大きなところだったのですが、私は転勤もなく大学院を卒業してすぐに配属された場所にずっといることができました。10年の間に、その市内で何度か引越しをしたりしながらもその土地にご縁があったのでしょうね。最後に住んだ家は、結婚してから4年くらい住んでいました。
結婚後、私は自転車で通勤をしていました。
自転車なので自由に通勤ルートは変えられるのですが、特にお気に入りの道に神社があったのです。
ただ、この神社は地元ではお祭りが有名だと知ってはいたものの、一度もしっかりと参拝したことはない場所でした。毎日みていた鳥居なのに、当時の私は神社境内に入ったことがなかったのですね。いつも鳥居の前でお辞儀をする程度のお付き合い。
ずっと気になっていたので御礼を伝えに
独立することが決定し、次に住む市町村での家も決まったある日。いつも通りこの神社の前を自転車こいでいたのですが、その日に限って特に神社に参拝したいと思ったのです。
ずっと見守ってくださっていたような気がしましたし、お礼は伝えたい思ったのです。
自転車を降り、鳥居をくぐって。
神社に入ると意外なことが
神社に入ると、ちょうど参拝に来た元気なおばあさんとタイミングが一緒になりました。すると、その方が声をかけてくれたのです。
「あなたもご挨拶に来たの?若いのに偉いね。」
いつもは遅い時間にお参りに来ているのだけれど、今日はちょっと早めに来たのだそうで、気になって話しかけてくれたらしいのです。
おばあさんは当時76歳と言っていましたが、本当に若々しい。幸せな方が発する独特な雰囲気がある方でした。10分か15分か、色々なお話をしてくれたんです。そして、ありがたいお言葉をいくつか伝えてくれました。
- 日本という国に生まれて幸せでしょう。
- 眠いときには眠ること
- 地元の神様にありがとうと感謝しましょう
- 夫婦はケンカしてたらもったいない。感謝が大切
- 妻と子供を大切にしなよ
- 毎日15~20分歩こう、ラジオ体操もいいよ
いやぁ、ありがたいお言葉の数々。ちょうど娘が生まれたばかりのタイミングだったりと、このおばあさんはもしかしたら神様なのかなと感じました。
しばらく話していると、近所の方がおばあさんのところに来てみな挨拶してましたね。皆1日だからお参りに来たのだそう。
実はその時初めて知ったのです。朔日参りという風習があることを。
朔日(ついたち)とは毎月1日のことを指すのですが、幸せに前の月を過ごせたことへの感謝と、今月も健康に過ごせるように感謝をしにいく日なんですね。
色々教えてもらえた一日でした。呼んでくださったのかな。
それからというもの、毎月1日には神社へ行くようになりました。
実はその神社、商売繫盛のご利益で有名だったようで。自分で事業を始める私の応援をしてくれたのかなと、今でも思っています。
朔日参りと地元の神社への参拝。おすすめです。
ご利益や目に見えないものを信じてなかったとしても、やってみると気持ちがいいことがわかると思いますよ。