香取神宮は神武天皇の時代に創建された神社で、ご祭神は経津主大神です。
日本神話では、経津主大神は武甕槌大神と共に国譲りの交渉を行うため出雲の大国主神のもとへ赴き、日本の建国に貢献したとされています。
武甕槌大神は鹿島神宮のご祭神として祀られ、香取神宮と鹿島神宮とは一対の関係。両神宮とも中臣氏を通じて朝廷とのかかわりを深め、篤く信仰されました。奈良時代には中臣氏の子孫である藤原氏の氏神になります。中世以降も戦いの神様として崇敬を集め、源頼朝や足利尊氏から寄進を受けました。江戸時代に入ってからもその崇敬は続き、徳川綱吉の時代には本殿・楼門・拝殿(祈祷殿)が造営。現在、本殿・楼門は国の重要文化財に、祈祷殿は千葉県の指定文化財に指定され、その美しい姿を残しています。
香取神宮の御祭神
経津主大神
神社の見所とパワースポット
香取神宮といえば楼門。美しい朱色の門で重要文化財にもなっています。
拝殿
黒く存在感のある社殿です。
戦いの神様ということでかなり厳しい雰囲気かと思いきや、優しかったです。直前に参拝した鹿島神宮とは対極にあるようなエネルギーを感じます。
鹿島新宮(かしましんぐう)
本殿裏に鎮座するお社には武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)が祀られています。
香取神宮の境内は「香取の森」と呼ばれる自然豊かな場所。多くの杉の木に囲まれた神社は、神聖な空気に満ちています。中でも圧巻なのは本殿近くにある御神木。樹齢1000年を越える大杉で、目通り直径は8mにも迫ります。また本殿の西側には、源頼義が「天下泰平・子孫長久・社頭繁栄」の三つの祈願を行った際に三又に分かれたといわれる三本杉が。心願成就のご利益がある三本杉は中央の杉の幹が空洞になっていて、その中に入って祈願することでより強いパワーを得ることができます。
手水舎
要石
匝瑳神社(そうさじんじゃ)
経津主大神の父母神が祀られているお社です。
諏訪神社
摂社末社の中では、拝殿の外にある諏訪神社に参拝しておくと良いでしょう。神話の中では戦い合ったタケミナカタの神様が祀られています。一度は戦った敵でしたが、現在は同じ神社で土地を守っているというのが素敵です。
奥宮(おくのみや)
本殿もかなりのパワースポットと感じましたが、奥宮は別格。この場所には経津主大神の荒魂が祀られています。
本気で何かを始めたい時に力になってくださると思います。順路としては香取神宮の拝殿にてお参りした後で奥宮をお参りするようにしましょう。
地図
近くのオススメスポット
佐原
食べておきたいグルメ
香取神宮の参道に面して建っている亀甲堂で食べられる厄落しだんごは香取名物となっています。
実はこの参拝は平成の最後の日だったのですが、最後に食べたのがこのお団子でした。あんこの方はよもぎ団子なのですが、土の香りがして美味しいですね。参拝の後に食べると感謝の気持ちがわいてきます。
ちなみにその前は同じく亀甲堂さんであたたかい鴨そばをいただきました。いいお店。