武蔵御嶽神社は東京都青梅市にある由緒ある神社。創建は崇神天皇7年(紀元前91年)とされています。奈良の大仏建立を指揮したとされる行基がこの山に蔵王権現の像を安置して以来、山岳信仰の修験地としても厚く信仰されてきているパワースポットになります。
今回はこちらのお御籤についての解読を進めていきましょう。
- 1 武蔵御嶽神社のおみくじとは?
- 2 番号順おみくじ解読
- 2.1 第拾壱番(11番)
- 2.2 第十三番(13番)
- 2.3 第十四番(14番)
- 2.4 第十五番(15番)
- 2.5 第十七番(17番)
- 2.6 第十八番(18番)
- 2.7 第二十番(20番)
- 2.8 第二十三番(23番)
- 2.9 第二十四番(24番)
- 2.10 第二十五番(25番)
- 2.11 第二十六番(26番)
- 2.12 第二十七番(27番)
- 2.13 第二十八番(28番)
- 2.14 第三十番(30番)
- 2.15 第三十一番(31番)
- 2.16 第三十二番(32番)
- 2.17 第三十四番(34番)
- 2.18 第三十五番(35番)
- 2.19 第三十九番(39番)
- 2.20 第四拾一番(41番)
- 2.21 第四十四番(44番)
- 2.22 第四十五番(45番)
- 2.23 第四十六番(46番)
- 2.24 第四拾八番(48番)
- 2.25 第四拾九番(49番)
- 2.26 第五十一番(51番)
- 2.27 第五拾四番(54番)
- 2.28 第五十六番(56番)
武蔵御嶽神社のおみくじとは?
武蔵御嶽神社のおみくじは、昔ながらの木版刷りで印字されたもの。的中率が高いそうで、よく当たると評判のおみくじのひとつになります。
ご祭神に櫛麻智命が祀られており、この神様が知恵と占いの神様であるということで御神徳が現れているのかもしれませんね。
日本最古の占いとされる「太占神事」が執り行われている非常に珍しい神社。この御神事は牡鹿の肩甲骨をあぶり、できた割れ目でその年に収穫される農作物(米・大豆・そば・ジャガイモ・人参など25種類)の出来を占うのです。
国内では武蔵御嶽神社と群馬県にある貫前神社のみに伝わっているものだそう。
武蔵御嶽神社の吉凶ランク
武蔵御嶽神社のおみくじは、永吉や小永吉などが入っている珍しい吉凶のランクが採用されています。これは武蔵御嶽神社独自のものだといいます。他にも大吉、吉、半吉、末吉、末小吉、凶、大凶など一般的なものもあります。
番号は1番から64番までとなっています。
古文のおみくじの読み方
武蔵御嶽神社は古い言葉で書かれていることもあって、数ある神社の中でも読みにくいとされているおみくじになります。
実際にその問い合わせが多いのでしょう、神社境内におみくじの解説が書かれたファイルが現代語訳の解説書として設置されています。
ただ、これはツアーの方など混雑している時には時間が足りずに見ることができない方もいると思います。この記事では、神社の解説を参考に読みやすい日本語で解説していきます
番号順おみくじ解読
人気のパワースポットである武蔵御嶽神社は日本中から参拝する方がある人気の神社です。神社へお参りして、おみくじを引いたけれど、古い言葉が使われていてよくわからない。
そんな方へおみくじ解読させていただいております。
番号ごとに確認ページを準備しております。知りたい番号の下のボタンをクリックして解説をお探しください。
私が引いたおみくじの他、ネット上に画像や文章があるもののみを記載しております。解説の記載がないものについて知りたい方は、お問い合わせフォームよりおみくじ前文の文字が読めるような画像を送付いただければ個別に読ませていただきます。
お問い合わせはこちらからお願いします。
第拾壱番(11番)
『大吉』
家業の外に職を求めなば必ず幸を
得べし。武家ならば矢一筋にて
天下に名を得る程の事あるべし。
只慎むべきは色情と心得べし。
第十三番(13番)
『大吉』
未だ時到らず間なくなく時にいたる
べし、其の時にいたりて何時までも
かくあるべしと思ふまじ萬事
とゝのふ時は往くゝ繁昌すべし。
第十四番(14番)
『末吉』
好き望事よしと思ふ事は却って
悪し。行届きがたき事に利ある体
なり。追々吉事来るべし。急に求むる
事悪し。時を待てば速に幸あるべし。
第十五番(15番)
『末吉』
親類あれども相談相手なし。心一つにする
時は行届かず萬事に労する事多し。
また禮を失ひ義にかけること多し。
病事なれば至ってむつかしく祟りあり。
第十七番(17番)
『凶』
する事なすこと不順なり、只正直の
心を持つべし 人をあなどる事なかれ。
人は知らぬと思へどことごとく人知れり。
心を全うしてつとむる躰よし。
第十八番(18番)
『中吉』
曇りたる空も晴れて月の出る体
なり。次第次第に仕合せよかるべし。
人と争ひいさかひ事を慎むべし。
其の心なきときは凶事あるべし。
第二十番(20番)
『吉』
盛なる事を喜ばず おとろふ事を
くやむ事なかれ。福徳は天の命と
心得べし。必ず急に求めんとせば却って
禍あるべし。自然の幸せを待つべし。
第二十三番(23番)
『吉』
物事不足なくして萬事足らざる
躰なり。すべて不足なし必ず求めて
事をはかるべからず。一生不足なく安楽
なるべし。親類の中に少し障りあり。
第二十四番(24番)
『凶』
心定まらず女の為に苦労多かるべし
禍多くして何事も心に任せず神々の
祟にもあらず九族平和ならざる故なり
末々居住を失ふ難事あるべし。
第二十五番(25番)
『吉』
一生の内不足なく萬事心のまゝなり
財宝も不足なけれ共弥増に調ふ程の仕合せ
あるべし。併し長者は富にあかずとのたとへ
にて、求めて大緒にかゝわらぬやうに心得べし
第二十六番(26番)
『中吉』
運つよく利も強き躰なり。争事人に
勝なり。併し禮うすき故にそねまるゝ
事あるべし。諸人に愛敬をたもつ時は
幾末繁昌にして子孫のためなり。
第二十七番(27番)
『吉』
禄も厚くよく人に用ひらるゝる故萬事
不足なし併し我身不足の心あり
神々を祈るべし代々永く栄ふべし
親族を睦じくする事心がくべし。
第二十八番(28番)
『凶』
目高き親族の為に愁多し 急ぐ
時は先より延し 急がざる時は先より
急ぐ躰にして 甚苦労多かるべし 家内
竈神の祟りあり 慎むべし
第三十番(30番)
『末吉』
■
余り物に凝る時は 身に■
心のまゝならず 家に付て祟り事あるべし
心づいて用る時はいくすゑよし
第三十一番(31番)
『末吉』
人に用ひらるゝ徳あれども いまだ
發せず 心に思ひおこす時節来れば
少しのさまたげあり 時いたらば
必らずさたする程の出世あるべし
第三十二番(32番)
『吉』
仕合よき生れつきにして物事届かぬ
事も自然と調ふ也。然れども平生勤め
不精にして至ってよき手がゝりありても
苦労して求めんとする心うすし。老ぬる程よし。
第三十四番(34番)
『吉』
前に労する事あれば後に幸あり。
とかく前後宜しき事すくなし。中半
以上より仕合たひらかにしてよかるべし。
人を受けて寶気を守るべし。
第三十五番(35番)
『永吉』
志たしきに生れたる徳はあれども
時々さまたげあり。心にまかせぬ事
多かるべし。家についてのさはりあり。
神々の加護によらば心思ふ如くなるべし。
第三十九番(39番)
『大凶』
心に望あれどもさはり出来て叶ひがたし
火災を用心すべし とかく苦労おもるべし
諸神のとがめあり又人の恨あり諸神のたゝりを
除くべし、神徳を仰げば苦労うすかるべし。
第四拾一番(41番)
『半吉』
物遠しといへどもさして労する事なし
損することありとも又まうくる事あり
禮の徳をかくべからず。禮に違ふ時は災ある
べし。心正直にもちひなばまずまずよろし。
第四十四番(44番)
『吉』
いろいろに工夫する体なり、おもふ
事にちがひ おもはざるに徳来る事
まゝあるべし。手廣き事も追々に
狭める様に心がけてよかるべし。
第四十五番(45番)
『吉』
福徳とゝのいてもいまだ不足の体也
運は勤にしたがひて整ふべし。
手前の禄ほどに心得ふべし、禄の外を
求むる心あれば禍来るべし
第四十六番(46番)
『凶』
一躰運つたなくして物事思ふやうに
調はずたまたま調ひ来る事も物の半滅
して用たゝず末々ほど覚束なし人の恨
祟多し信心堅固に守ればよろし
第四拾八番(48番)
『小永吉』
大事より小事を求める心よろし
自然と小事より大事に至るべし
大を求める心あれば 小事も
消える体なり よくよく慎むべし
第四拾九番(49番)
『吉』
まどの明らかなる事も明らかならざる
様に思ふ体なり 物のうちはなるはよろし
けれども餘り大事をとり過す時は損あり
正直を以て勤むる心なれば何事も叶ふべし
第五十一番(51番)
『吉』
善悪の二つなるべし。善を用ひる
時はますゝよし。かりそめにも悪をたく
む心ある時は立所にわざわいあるべし。
正直を守らば一生自由自在なるべし。
第五拾四番(54番)
『凶』
我身の見慮にあたらざる事多し、人を
便りとすれども人誠なし。ことごとく苦労
多かるべし。争事あるべし。氏神の祟りあるが
如し。所を替なばよかるべし信仰の心おこすべし
第五十六番(56番)
『末小吉』
一たびは悦び一度はうれへる体なり
正直を第一にして法度を守るべし
かなしみあるともなげくべからず
損は徳にかへるの仕合なるべし