神社の名称は色々ありますが、中には神様を複数集めたという意味の名前を持つ神社があります。それが「六所神社」「総社」があります。この神社について詳しく見ていきましょう。
六所神社と総社の違い
六所神社(ろくしょじんじゃ)は六社神社(ろくしゃじんじゃ)とも呼ばれる神社。この神社の名称は六柱の神を祭神とすることによります。
創建当初から六柱を祭神としていた場合もありますし、最初からではなく政治的な問題など地域の都合で六つの神社を合祀した場合もある。「六所」とは六柱の神様を集めたというだけでなく、管内の神社を登録・管理し統括する「録所」と同じ音でそのの意味を持つという説もあります。
一方で総社は旧国など特定地域内の神社の御祭神を集めて作られた神社のことで、御祭神の数は関係ありません。六社神社が六柱の神様を合祀したという意味に対して、地域のものをまとめたのが総社です。総社は別名で総社宮、総神社、総社神社などとも呼ばれることがある。旧郡国の一ノ宮から四ノ宮など格式の高い神社を合祀した神社もあり、地域の方に非常に親しまれていることが多い。
そのため地域によっては六所神社が総社となっているものも全国にはいくつも存在します。以下に六所神社かつ総社である神社を紹介します。
六所神社が総社の地域
六所神社(山形県鶴岡市)=出羽国総社
六所神社(山形県酒田市)=出羽国総社
六所神社(千葉県館山市)=安房国総社
六所宮(東京都府中市)=現名称「大國魂神社」、武蔵国総社
六所神社(千葉県市川市)=下総国総社
六所神社(神奈川県中郡大磯町)=相模国総社
六所神社(島根県松江市)出雲国総社
一ノ宮と総社どちらが格上とかはあるの?
総社は一ノ宮から二ノ宮などの複数の神社を一つにまとめた神社ということがわかりました。すると総社の方が一ノ宮よりも格上のように感じます。
実際は、
一ノ宮の方が格が高い
です。総社は旧国内の格式のある神様を祀ることで、一度にたくさんの神様に挨拶できるように作られた神社であって、実際に格式高いのは一ノ宮で間違いありません。
その他の複数の神様が御祭神の神社
複数の神様がいらっしゃる神社は数多くありますが、有名なパワースポットにもなっている神社を紹介します。
四柱神社
四柱神社(よはしらじんじゃ)は長野県松本市大手に鎮座する神社である。すべての願い事が叶うともされ、パワースポットとして全国的に知られている神社です。
天之御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神、天照大神を御祭神としています。ムスヒの神様が祀られている神社は非常に珍しいのでご縁のある方は是非一度参拝してみましょう。