東寺のおみくじ解読・解説【1〜10番】

東寺(京都・九条)のおみくじは、「読みにくい」として有名です。

使われているのは「元三大師みくじ(元三大師百籤)」。古い五言四句の漢詩で運勢が記されており、現代語とは違う表現が多いのが特徴です。引いたはいいけれど意味がよくわからないと困りやすいおみくじのひとつです。

nagomeruでは、ネット上の情報やお問合せいただいたおみくじ画像をもとに、できるだけわかりやすい現代語に解読してお伝えします。

nagomeruで情報が得られなかった番号については、同様の解説を行っている清水寺のものを使って解読しております。東寺のおみくじで違いがありましたら、お問合せより画像送付いただければ修正させていただきます。ご協力よろしくお願いいたします。

番号によって確認ページを分けています。知りたい番号のページをご覧ください。

東寺おみくじの意味解説・解読

東寺のおみくじについて意味を解説していきます。

1番 大吉

七宝浮図塔
高峰頂上安
衆人皆仰望
莫作等閑看

ぐわんもう十ぶんに叶ふべし りつしん出世よく 何にてもさわりなし よし 方角戌亥の方又は東の方よし 祝事よし ぐわんもう順弁等すれば繁昌也 待人来るべし仕合もよし うせもの出す おそき時は出す 訴訟敗事 一切勝負立半吉也 酉の方を早くたづぬべし 出産極めて安産なり良き児を設くべし 病人症は実熱頭の症痛にて疾へば吉なり又此外障りをなすは太白星の崇りなるを以て星祭なして疾へば吉なり 婦人の障り晦日の死霊等こと多し 漁業思ふよう豊漁なるべし 海上無事季に入り四日目にして篤漁する事あるべし

方角 戌亥の方又は東の方よし
待ち人 来るべし仕合もよし
うせもの 出す おそき時は出す
訴訟 敗事
勝負 半吉也
出産 極めて安産なり良き児を設くべし
病人 症は実熱頭の症痛にて疾へば吉なり
海上 無事季に入り四日目にして篤漁する事あるべし

漢詩の意味

金銀など煌びやかな七宝で作った仏陀の塔が、高い峰の上に立っています。人々は皆これを仰ぎ見て尊いというが、ただその塔の見た目が素晴らしいのではないことを認識しましょう。

このおみくじを引いた方は威勢が良く多くの方に尊敬されるような人物です。人の上に立つだけの能力を持つ人だからこそ、己の言動を慎まなければなりません。大師様を念じて平和を大切にしましょう。これができない場合には、他人から嫌われて勢いが失墜するでしょう。

方角 戌亥(北西)の方角、または東の方角が良い。
待ち人 来るでしょう、幸せもあります。
うせもの 出るでしょう。遅い時でも出てきます。
訴訟 敗れることになります。
勝負 まあまあ(半吉)。
出産 非常に安産です。良い子を授かるでしょう。
病人 頭部の熱症状であれば回復します。それ以外の障りは太白星の祟りによるものとして星祭りをすれば吉となります。
海上 無事です。漁の季節に入り四日目に大漁となることがあるでしょう。

2番 小吉

月被浮雲翳
立事自昏迷
幸乞陰公祐
何慮不開眉

何事も初めは意に満たぬこと多きも焦らず真心こめて為さば大師の御加護によりて障害消え打ち開ける時来り悦びにあふべし

方角 西南の方よし
待ち人 遅くとも来るべし
うせもの 出でず
訴訟 始め旗色悪きも後よしその時和解してよし
勝負 負越しなり
出産 安産なり
病人 長引くとも本復すべし
海上 (画像未確認)

漢詩の意味

月が雲の後ろに隠れてしまい物事を始めるときに先行きが読みにくく迷いが生じるでしょう。そんな時に月に向かって早く明るくしてくださいと助けを求めても、思った通りにはならず。その月はなかなか笑顔を見せてくれない。

最初のうちはうまくいかないことも多いですが、すべてに真剣に取り組みましょう。すると大師様の御加護によって問題は解消し、幸せを感じられる状態になってゆくでしょう。

方角 西南の方角が良い。
待ち人 遅くなるが来るでしょう。
うせもの 出てきません。
訴訟 始めはうまくいかなそうですが、あとで良くなる。その時には和解して良いです。
勝負 負が多くなります。
出産 安産となります。
病人 長引きますが、回復するでしょう。

3番 凶

愁悩損忠良
青霄一?香
雖然防小過
閑慮覚時長

賢者も時にあはず志を失なへる形なり誠をつくすも通ぜず悲嘆し時に短慮を起こしやすし大師を念じ善行をつみて時の至るを待つべし

方角 南もしくは西の方よし
待ち人 来るが遅くなる
うせもの すぐには出てこない
訴訟 やることがすべて手違いとなり敗訴するでしょう
勝負 勝つのは難しい
出産 難産となります
病人 長引きますが命に問題はない
海上 (画像未確認)

漢詩の意味

煩悩に心を乱しているとせっかくの良い心も悪い方向に進んでしまいます。そのような時には、青空に向かって線香を一本焚いても役に立ちません。しかし、自暴自棄に陥らないように小さな過ちは防ぐようにしましょう。長くなるかもしれないが我慢して時を待つがよいでしょう。

例え賢い人であっても、タイミングが合わないために本来持っていた志を失うような状態です。誠心誠意尽くしても、相手には伝わらない。大師様を念じて、良い行いを続けながらタイミングがやってくるのを待つように。

方角 南もしくは西の方角が良い。
待ち人 来るが遅くなる。
うせもの すぐには出てこない。
訴訟 やることがすべて手違いとなり、敗訴するでしょう。
勝負 勝つのは難しい。
出産 難産となります。
病人 長引きますが命に問題はない。

4番 吉

累有興雲志
君恩禄未封
若逢侯手印
好事始??

竜の淵かくれて昇天の時をまつが如く人もやがて意を遂ぐその時来るとなり物の成否は時の恵にあうにあり大師を念じ焦らず精進して其の加護を待つべし

方角 東方又は西北の間よし
待ち人 来るべし
うせもの 出づるは必定なるも遅し
訴訟 始めは遅々として進まざるも好転し勝つべし
勝負 骨折りはあるも勝なり
出産 安産なり
病人 遅くとも本復すべし
海上 (画像未確認)

漢詩の意味

月は出ているけれども、ただよう雲にかくされて月光は陰っている。現在何か始めようとしても、心も暗く、うまくいきません。

焦らずに時を待つだけのゆとりを持てれば、やがて天の助けが得られ、必ず解決することができるでしょう。龍が天に昇るために岩陰でその時を待つように、人も成果をあげるその時まで待つことも大切です。大師様を念じて焦らず日々の行いを改めておきましょう。

方角 東、もしくは西北の間の方角が良い。
待ち人 来るでしょう。
うせもの 必ず見つかりますが、遅く出てきます。
訴訟 最初は思い通りに進まなくとも、途中から一気に状況が良くなり勝つでしょう。
勝負 苦労はあるが勝つでしょう。
出産 安産になります。
病人 遅くなりますが、回復するでしょう。

5番 凶

家道未能昌
危危保禍殃
暗雲侵月桂
佳人一?香

進退ともに齟齬し艱難苦労たへず故に心を正し真をつくして大師を念じ加護により幸のいたるを待つべし

方角 東南の方よし又は南西の方もよし
待ち人 来らず
うせもの 出で難し強いて尋ぬれば災難に遇うべし
訴訟 勝目なし
勝負 敗退すべし
出産 重し
病人 本復叶ひがたし
海上 (画像未確認)

漢詩の意味

何をするにも食い違いが発生してしまい、苦労することが多い兆しがあります。そのため、これを機会に心を正しくすることが大切。正直や誠実など真心を持ち、大師様を念じていましょう。ご加護を得て幸せがくるまで、このように待つ態度も大切です。

方角 東南が良いです、もしくは南西の方角も良い。
待ち人 来ません。
うせもの 失くしたものは出にくいです。無理に聞いてまわるとむしろ災難に出会います。
訴訟 勝ちとなるのは難しいでしょう。
勝負 負けとなります。
出産 お産が重くなります。
病人 完治は難しいです。

6番 末吉

宅暮鬼凶多
人事有爻訛
傷財防損失
祈福始中和

道に踏み迷ひ後本道に出づるが如し巳が過を改め誠をつくし一心に大師を念じ心の和をはかりて幸の至るを待つべし

方角 東の方又は北の方よし
待ち人 来るともおそかるべし
うせもの 出でかたし
訴訟 勝目なし
勝負 勝負なし
出産 思ひしよりも遅れて産る但し軽し
病人 大病なれども治す注意して看護すべし
海上 (画像未確認)

漢詩の意味

家や墓まわりに凶の気が多く、身辺の出来事に嘘や真実が混ざって混乱を生じるかもしれません。お金のことを心配して損失を防ぎ、神仏に福を祈れば人間の本道に立ち返ることができるでしょう。

道に迷った後に正しい道に出るように、自分の過ちを改めて誠実に行動することで、次第に幸せが訪れてきます。

方角 東の方か、もしくは北の方角が良い。
待ち人 来るのですが、遅くなるでしょう。
うせもの 出るのは難しい。
訴訟 勝目なし。
勝負 勝ち負けはつかない。
出産 思っているよりも遅く生まれます、ただお産自体は軽いです。
病人 大病ですが治ります。注意して看護しましょう。

7番 凶

登舟待便風
月色暗朦朧
欲碾香輪去
高山千万重

鳥の翅を失へるが如し進退両難の姿なり急がば思はぬ不幸に遇ふべし常にまことをつくして大師を念じて時の至るを待つべし

方角 北東又は東の方よし
待ち人 途に障ありて来らず
うせもの 出で難しされど早く尋ぬればでることあり
訴訟 有利の材料乏し先ず敗訴するべし
勝負 勝負なし
出産 難渋なり
病人 本復しがたし若し長引けば助かるべし
海上 (画像未確認)

漢詩の意味

順風を待って舟出しようとしたが、今まで明るく輝いていた月が暗く曇ってきた。陸路に切り替えようとすれば、今度は高山が延々と続いてとても進めそうにない。

鳥が翼を失ってしまったように身動きとるのが難しい困難な状態、急ぐと思ってもみなかった不幸がやってきます。常に正直さを忘れず、大師様を念じて良いときが来るのを待ちましょう。

方角 北東もしくは東の方角が良い。
待ち人 障りがあって来ません。
うせもの 出にくいですが、早く探せば出ることもあります。
訴訟 有利な材料が乏しく、敗訴するでしょう。
勝負 勝ち負けはつかない。
出産 難産となります。
病人 回復しにくい。長引けば助かるでしょう。

8番 大吉

勿頭中見尾
文華須得理
禾刀自偶然
当遇非常喜

心を凛として高くもち徳をほこらず実意を致さば大師の功徳により自ら幸は門辺に来るべし

方角 南西又は東南の方よし
待ち人 来るべし
うせもの 思ひもよらぬ所より出て来るべし
訴訟 大いに都合よく勝をうべし
勝負 心を高くもちてのぞめば勝利なり
出産 安産なり
病人 本復すべし
海上 (画像未確認)

漢詩の意味

物事の始まりに結末を決めてしまってはいけません。才能はその能力に見合った形で発揮されるもの。思いもよらない大きな収穫があり、立身出世していくでしょう。

心を高く保ち、徳を誇らず誠意を尽くしていれば、大師様のご加護により幸せは自ずとやってくるでしょう。

方角 南西もしくは東南の方角が良い。
待ち人 来るでしょう。
うせもの 思いもよらない場所から出てくるでしょう。
訴訟 大いに有利で勝ちを得るでしょう。
勝負 心を高く持って臨めば勝利です。
出産 安産となります。
病人 回復するでしょう。

9番 大吉

有名須得遇
三望一朝遷
貴人来指処
華果応時鮮

恰も旭日天に昇るが如し願望所達の好機なり只管大師を念じ正道を躍進すれば大いに志望を遂ぐべし

方角 北西の方又は東の方よし
待ち人 来るべし殊に仕合せよし
うせもの 出づべし高き所をたづねべしおそくては出がたし
訴訟 勝算十分なり進みてよし
勝負 必ず勝つべし
出産 安産なり
病人 本復すべし
海上 (画像未確認)

漢詩の意味

順調に世の中に高い評判が知れ渡たり、すべての望みがあっという間に叶うようになってくる。目上の方が引き立ててくれ、名誉と利益は共に得られるように栄えるでしょう。

まるで太陽が天に昇るような勢いで、願望実現するチャンスが訪れています。ただただ、大師様を念じて素直で正しい道を進むようにしていれば、願うように成功することができるでしょう。

方角 北西もしくは東の方角が良い。
待ち人 来るでしょう、特に幸せもあります。
うせもの 出るでしょう。高い所を探しましょう。遅くなると見つかりません。
訴訟 勝ちとなる可能性が高い。進めて大丈夫です。
勝負 必ず勝つでしょう。
出産 安産となります。
病人 完治するでしょう。

10番 大吉

旧用多成破
新更始見財
政求雲外望
枯木遇春開

旧き過を改め後だたぬ施設等を改造して新生の意気を以って進まば諸事望外の成果を収むべし大師を念じて正しく堂々と歩めば幸是より愈至るべし

方角 西の方南の方よし
待ち人 来るべし仕合せよし
うせもの 出づべしもし出ずとも代りによき物を得べし
訴訟 有利なり
勝負 勝利あり
出産 安産なり
病人 本復すべし
海上 (画像未確認)

漢詩の意味

自分の中にある過ちを直し、もっている道具や建物などの手入れを行って新しい気持ちで物事に取り組みましょう。そうすることで望むよりも大きな成果が得られます。大師様を信仰して正しい心持ちで王道を進めば幸せがいよいよやってくるでしょう。

方角 西、南の方角が良い。
待ち人 来るでしょう。幸せもあります。
うせもの 出るでしょう。もし出ない場合でも代わりとなる良い物を得られます。
訴訟 有利です。
勝負 十分勝てます。
出産 安産となります。
病人 完治するでしょう。

東寺ってどんなお寺?

京都駅からほど近い、五重塔が有名なお寺。正式名称は教王護国寺。796年、平安遷都とともに国家鎮護のための官寺として創建されました。その後、823年に嵯峨天皇から弘法大師空海に下賜され、真言密教の根本道場として栄えてきました。

講堂に安置された21体の仏像による「立体曼荼羅」は圧巻で、密教の世界観をそのまま空間として表現した傑作として知られています。

また、五重塔は日本最高の高さ約55メートルの木造塔で、京都のシンボルになっています。

1994年にはユネスコの世界遺産に登録。毎月21日には「弘法市」が開かれており、境内に約1,000軒もの露店が並びます。空海の命日にちなんだこの市は、地元の人々に「弘法さん」と親しまれています。

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