東寺(京都・九条)のおみくじは、意味が読みにとりくいとして有名なもののひとつです。
使われているのは「元三大師みくじ(元三大師百籤)」という種類。古い五言四句の漢詩で運勢が記されており、現代語とは違う表現が多いのが特徴です。引いたはいいけれど意味がよくわからないと相談を受けることの多いおみくじになっています。
nagomeruでは、ネット上の情報やお問合せいただいたおみくじ画像をもとに、できるだけわかりやすい現代語に解読してお伝えします。
番号によって確認ページを準備しております。知りたい番号をクリックしてください。
東寺おみくじ
1番~10番
11番~20番
21番~30番
31番~40番
41番~50番
51番~60番
61番~70番
71番~80番
81番~90番
91番~100番
東寺おみくじの意味解説・解読
東寺のおみくじについて意味を解説していきます。
第九十一番 吉
改変前途去
月桂又逢円
雲中乗禄至
凡事可宜先
読み
前途を改変し去って
月桂又まどかなるに逢う
雲中、禄に乗じて至り
凡事、先んずるによろしかる
解説
これまでの方向を思い切って変えることで、前途が開けていきます。月桂樹がまた丸く実るように、運気が再び満ちてくるときです。雲の中を財運が乗って向かってくるような流れがあり、あらゆる物事においても先手を打つことが吉と出ます。これまで停滞していた状況の憂苦や障害が煙のように消え、喜びが満ちてくる境地に入っていきます。信仰を深め、盛えているときこそ苦境を忘れずにいることが、長く幸せを保つ鍵です。
第九十三番 吉
有魚臨早地
踊躍入波濤
隔中須有望
先且慮塵労
読み
魚の早地に臨むあり
踊躍して波濤に入る
隔ちの中に須く望みあるべし
先にしばらく塵労を慮れ
解説
水が浅い岸辺に近づいた魚が、思い切って波の中へ飛び込むように、勇気をもって困難な状況を突破することが大切な時期です。今は障害があるように見えても、その向こうには確かな希望があります。ただし、まずは目の前の苦労や煩わしさにしっかりと向き合うことが先決です。大師への信仰を深め、才能を発揮する機会を待ちながら奮い立って進んでいけば、前途は明るく輝いていきます。
第九十四番 半吉
事忌樽前語
人防小輩交
幸乞陰公佑
方免事敲爻
読み
事は樽前の語を忌み
人は小輩の交りを防げ
幸いに陰公のたすけを乞い
まさに事の敲爻を免れん
解説
酒席での軽率な言葉が、思わぬトラブルの種になります。言語と態度を慎むことが交友関係の要です。また、信義のない人物や格下の付き合いには慎重になりましょう。神仏のご加護をしっかりと乞い、和親の心を保つことで、争いごとを避け幸せの道へ入ることができます。口元と交際相手に気をつけながら、誠実に歩むことがこのおみくじのメッセージです。
第九十五番 吉
志気勤修業
禄位未造逢
若聞金鶏語
乗船得便風
読み
志気勤めて業を修め
禄位未だ逢うにいたらず
若し金鶏の語を聞かば
船に乗りて便風を得ん
解説
志を高く持ち、精魂込めて仕事に励んでいる人は、必ず成果を上げるチャンスに巡り合います。今はまだ財や地位に届いていないように感じていても、吉報を聞くときが来れば、順風を受けた舟のように物事がすいすいと進み始めます。信仰を深めて怠らず努力を続けることで、成功の喜びは必ずやってきます。
第九十九番 大吉
紅日当門照
暗月再重円
遇珍須得宝
頗有称心田
読み
紅日、門に当たりて照らし
暗月再び重ねて円なり
珍に遇えばすべからく宝を得べし
頗る心田に称うあり
解説
朝日が門を明るく照らし、暗かった月が再びまん丸に輝くように、運気がいよいよ満ちてくるときです。珍しいものや好機に出会えば、それが確かな宝となります。心の底から満足できる充実した状態が訪れています。進んでよし、現状を守ってもよし、どちらに転んでも恵まれたときです。財宝を得て名声を博していきますが、それは浮雲ではなく長年の苦労に根ざしたものです。信仰を深め、和を保ち続けることで、この大吉の幸せはさらに大きく育っていきます。
東寺ってどんなお寺?
京都駅からほど近い、五重塔が有名なお寺。正式名称は教王護国寺。796年、平安遷都とともに国家鎮護のための官寺として創建されました。その後、823年に嵯峨天皇から弘法大師空海に下賜され、真言密教の根本道場として栄えてきました。
講堂に安置された21体の仏像による「立体曼荼羅」は圧巻で、密教の世界観をそのまま空間として表現した傑作として知られています。
また、五重塔は日本最高の高さ約55メートルの木造塔で、京都のシンボルになっています。
1994年にはユネスコの世界遺産に登録。毎月21日には「弘法市」が開かれており、境内に約1,000軒もの露店が並びます。空海の命日にちなんだこの市は、地元の人々に「弘法さん」と親しまれています。