東寺のおみくじ解読・解説【71〜80番】

東寺(京都・九条)のおみくじは、意味が読みにとりくいとして有名なもののひとつです。

使われているのは「元三大師みくじ(元三大師百籤)」という種類。古い五言四句の漢詩で運勢が記されており、現代語とは違う表現が多いのが特徴です。引いたはいいけれど意味がよくわからないと相談を受けることの多いおみくじになっています。

nagomeruでは、ネット上の情報やお問合せいただいたおみくじ画像をもとに、できるだけわかりやすい現代語に解読してお伝えします。

nagomeruで情報が得られなかった番号については、同様の解説を行っている清水寺のものを使って解読しております。東寺のおみくじで違いがありましたら、お問合せより画像送付いただければ修正させていただきます。ご協力よろしくお願いいたします。

番号によって確認ページを分けています。知りたい番号のページをご覧ください。

東寺おみくじの意味解説・解読

東寺のおみくじについて意味を解説していきます。

 第七十一番 凶

道業未成時
何期両不宜
事煩心緒乱
翻作徘徊思

読み
道業未だ成らざるの時
何ぞ期せん、両つながら宜しからずとは
事煩わしくして心緒乱る
翻って徘徊の思いをなす

解説
物事を始めるにはまだ時機が熟していません。進むべきか退くべきかもわからず、どちらを選んでもうまくいかない状況です。やるべきことが重なって心が乱れ、あちこちをさまよう気持ちになっています。今は焦らず、信仰を深めて心を静かに保ちながらじっくりと時機を待つことが大切です。

第七十二番 吉

戸内防重厄
花果見分枝
厳霜纔過後
方可始相宜

読み
戸内、重厄を防げ
花果、分枝を見る
厳霜わずかに過ぎての後
まさに始めて相宜しかるべし

解説
家の中で大きな問題が起きないよう注意が必要です。花と実がそれぞれ別の枝についているように、今は物事がかみ合わない時期です。しかし、厳しい霜の季節を越えれば、ようやく物事が整い始めます。家の内側の和を大切にし、信仰を深めながら過ごせば、幸せは少しずつ重なってくるでしょう。

第七十三番 吉

久暗漸分明
登江緑水澄
芝書従遠降
終得異人成

読み
久暗、ようやく分明なり
江に登れば緑水澄めり
芝書、遠きより降り
ついに異人を得て成る

解説
長く続いた暗い時期が、ようやく明るさを取り戻してきました。川に出れば水は青く澄んでいるように、周囲の状況が清らかに整ってきています。遠いところから吉報が届き、思いがけない目上の人物の引き立てを得て、物事が成就します。苦労を重ねてきた時期を経て、人との縁を大切にしながら誠実に歩むことで、成功は揺るぎないものになっていきます。

第七十四番 凶

蛇虎正交羅
牛生二尾多
交歳方成慶
上下不能和

読み
蛇虎まさに交わり羅す
牛、二尾を生ずること多し
歳を交えてまさに慶と成るも
上下和するあたわず

解説
蛇と虎が絡み合うように、周囲との争いが絶えない状況です。上下の関係がまるで犬猿の仲のようにうまくいかず、自らその摩擦を招いてしまっています。今は誰かに勝とうとするのではなく、まず自分の心の中に和を見つけることが先決です。信仰を深め、人との和を図る姿勢を持ち続けることで、やがて災いが取り除かれていきます。

第七十五番 凶

孤舟欲過岸
浪急渡人空
女人立流水
望月意情濃

読み
孤舟、岸を過ぎんと欲す
浪急にして渡る人空し
女人、流水に立つ
望月、意情濃し

解説
一艘の小舟で岸を渡ろうとしても、波が急すぎて渡り人もなく身動きが取れません。何をやっても意のままにならず、どんな計画にも障りが出てくる時期です。焦れば焦るほど災いの深みにはまっていきます。信仰を深め、やがてゆっくりとやって来る幸せを静かに待つことが、今もっとも大切なことです。

第七十六番 吉

富貴天之祐
何須苦用心
前程応顕跡
久用得高臨

読み
富貴は天のたすけ
何ぞ苦しみて心を用うるを要せん
前程まさに跡をあらわすべし
久しくもちいて高臨を得ん

解説
富も名誉も、天から与えられるものです。無理に追い求めて苦しむ必要はありません。これまで積み重ねてきた徳や知恵を発揮するよい機会が来ており、前の道にはしっかりと跡がついていきます。自分の立ち位置をわきまえて謙虚に、信仰を深め誠実を尽くしていれば、高い位を長く保ち続けることができるでしょう。

第七十九番 吉

残月未還光
樽前非語傷
戸中人有厄
祈福保青陽

読み
残月未だ光に還らず
樽前、語りて傷つくるにあらず
戸中、人厄有り
福を祈りて青陽を保て

解説
有明の月がまだ淡く光っているように、運気は完全には回復していません。酒席での何気ない言葉が思わぬ傷をつくることもあるので、口元に注意が必要です。家の中にも厄が忍び込んでいます。しかし、信仰を深め、福を祈り続けることで明るい春の気を保つことができます。静かに誠実に過ごすことが、この時期を乗り越える鍵です。

第八十番 大吉

深山多養道
忠正帝王宣
鳳遂鸞飛去
昇高過九天

読み
深山、道を養うこと多し
忠正、帝王に宣べらる
鳳、ついに鸞の飛び去るに逐い
高きに昇り九天を過ぐ

解説
深い山の中で道を磨き続けた者が、王から忠誠を認められるように、積み重ねてきた努力がついに世に認められるときです。和合の鳳が霊鳥の後を追って飛ぶように、天の最も高い場所へ昇るほどの大きな飛躍が待っています。考え方と行動が正しく、努力を怠らない人ほど、成果が出る日が近づいています。信仰を深め、誠実に歩み続けることで自ずと飛躍の時がやってきます。

東寺ってどんなお寺?

京都駅からほど近い、五重塔が有名なお寺。正式名称は教王護国寺。796年、平安遷都とともに国家鎮護のための官寺として創建されました。その後、823年に嵯峨天皇から弘法大師空海に下賜され、真言密教の根本道場として栄えてきました。

講堂に安置された21体の仏像による「立体曼荼羅」は圧巻で、密教の世界観をそのまま空間として表現した傑作として知られています。

また、五重塔は日本最高の高さ約55メートルの木造塔で、京都のシンボルになっています。

1994年にはユネスコの世界遺産に登録。毎月21日には「弘法市」が開かれており、境内に約1,000軒もの露店が並びます。空海の命日にちなんだこの市は、地元の人々に「弘法さん」と親しまれています。

 

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