安産祈願といえばこの神社!東京の水天宮へ参拝してみた(東京都中央区)

水天宮とは?

水天宮は、壇之浦の戦いに敗れ入水した安徳天皇・建礼門院・二位の尼を、平家の女官である按察使局が祀ったことに始まる神社。総本宮は福岡の久留米にあり、久留米藩の第二代藩主有馬忠頼によって社殿が建てられました。第九代藩主の有馬頼徳が、参勤交代の際に江戸に水天宮のご祭神を祀ったのが江戸の水天宮の始まりです。

水天宮は江戸の一般庶民のあいだでも信仰を集めていましたが、当初は藩邸内にあり参拝するのが難しかったため、一般の人たちも参拝できるよう求める文書が幕府に提出されました。それを受けて、有馬家は毎月5の日だけ一般参拝を許すことに。江戸の水天宮は多くの参拝者が訪れる人気の神社となり「なさけありまの水天宮」という洒落まで生まれたのだとか。明治時代に入り、有馬家のお屋敷が移転するにあたって邸内の水天宮も赤坂に移され、その翌年に現在の日本橋蛎殻町に移されました。また、明治時代には神仏を分離する政策がとられ、神仏が合わさった神様である水天に代わって、水天に相当する存在だと考えられた天御中主大神がご祭神に。天御中主大神は、世界が始まったとき最初に現れたとされる造化三神の一柱。姓の由来となった有間神社のご祭神であることから、代々有馬家で崇められている神様でもあったようです。

 

水天宮の御祭神

天御中主大神
安徳天皇
建礼門院
二位の尼

主なご利益は?

水天宮は安産・子授けの神社として有名。

水天宮の見所とパワースポット

江戸鎮座200周年を記念して社殿の建て替えがおこなわれた際、待合室もリニューアルして妊婦さんが参拝しやすい環境になっているので、安産祈願におすすめの神社です。そんな水天宮で特に人気を集めているのが、愛らしい子犬とそれを見つめる母犬の姿をかたどった子宝いぬ。

犬はお産が軽く一度にたくさんの子供を産むことから安産の象徴。像の周りにある十二支の文字のうち自分の干支を撫でると、安産や子授け、子供の無事成長など様々なご利益が得られるのだとか。

安産子育河童も人気のパワースポット。水天宮の神様のお使いである河童の像で、お母さん河童に赤ちゃん河童たちがしがみついた微笑ましい姿をしています。手桶と柄杓が用意されているので、お参りの際には、ぜひお水をかけてあげてください。

近くのオススメスポット

水天宮前駅と人形町駅のあいだにある甘酒横丁は、下町の風情が感じられる商店街です。

昔ながらの名店が立ち並んでいて、食べ歩きにおすすめのスポットになっています。

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