今日は呼吸の深さと自分の精神的な状態の関係についてのお話。
呼吸の深さを意識してみよう
意識していなくても、空気を吸って吐き出すという行為は一日中続きます。
生き物は寝ていても、食べていても常に呼吸をしているものですよね。無意識でなされるからこそ、どのような頻度で息を吸い、吐き出しているかなど細かいやり方を気にすることはありません。
このことに気付くと、実は自分の健康状態や精神状態と呼吸方法には強い関係があることがわかってきます。
呼吸が速さは心の余裕さのバロメータ
呼吸のひとつの要素が、呼吸スピード。呼吸数とも言われます。
普通の状態における呼吸数は、無意識な状況ではおよそ1分間に約12回から20回とされています。この数が少なければ心に余裕があり、呼吸が速ければ焦りや不安がある状態にあるといえます。
走った後に息が切れる状態になりますが、明らかに呼吸が速くなっていますよね。これは極端な例ですが、走るような状況というのは焦りがあるのが普通。傾向としては同じなのです。
呼吸の深さは安定のバロメータ
心を落ち着けるために深呼吸をするというのは、当たり前のようにやりますよね。
ストレスで息苦しいと感じるときには、緊張状態から息が浅くなるものなのです。
神社参拝をしたり、空気のきれいなところで自然に大きく息を吸ってしまうという経験をしたことがある方は私だけではないでしょう。ゆったりとした落ち着いた空間では、空気が美味しいのです。
呼吸を整えるだけで状態を変える
呼吸の速さや深さが精神状態を示すといいましたが、実は逆のことも言えるのです。
呼吸を整えると精神状態を変えることができる
座禅を組むとき、あるいやヨガなどで呼吸法について細かい作法があるのはこのためでもあります。古くからこれに気付いた方は、人間が不安になりやすいという傾向があることを知り、この状態から離れるためのノウハウとして利用してきたのです。
まずは、呼吸を観察してみよう
呼吸を意識的に深くするのも良いですが、なかなか時間をとれないという人もいるでしょう。
本当は呼吸の状態がゆっくりと深くなるからこそ、余裕ができて時間がとれるようになるもの。ただ、最初はそんな気持ちにはなれないものです。
ですので、最初のステップとしては、
『呼吸の状態をしっかりと観察してみる』
これを意識すれば良いです。自分の呼吸の状態がどうなっているかなと意識するだけですので10秒くらいもあれば十分なのです。これなら、ご飯を食べる暇すらないと言う方でもできると思います。
自分が想像しているよりも案外浅いことに気付けると思います。
そして、実は気付きがあった瞬間に、呼吸がゆったりと深くなるのです。
まとめ
今回は心の状態と呼吸の関係、そしてそれを利用した精神状態の調整方法についてお伝えしました。
普段は無意識に行っている呼吸を観察することで、空気のありがたさも感じられますし効果は想像よりも大きいです。
是非試してみてください。