今回はこの中国語で書かれたおみくじについて、わかりやすい日本語で解説していきます。
龍山寺のおみくじはどんな構成

龍山寺のおみくじの構成は、左からおみくじ番号と吉凶のランク、聖意と書かれている個別の運気、漢詩、関連する歴史上の人物と故事成語という順番に並んでいます。
吉凶のランクだけを気にしがちですが、一番大切なことは漢詩に書かれています。
この漢詩、「起句⇒承句⇒転句⇒結句」からなる七言絶句という形がとられていて、非常に深い意味を感じられるお言葉となっています。このサイトでは、この部分についてわかりやすい日本語でお伝えしていきます。
番号が見つからない方は以下の目次を参考に探してみてください。
おみくじはいくつある?
龍山寺のおみくじは全部で100種類あります。
その中でも第一首は「天王籤」と呼ばれる最高の運気を示すものとなっています。
おみくじのランクについて
日本のおみくじと同様に龍山寺のおみくじにもランクがあります。全部でなんと16種類。
上上>上吉>大吉>上>上中>上平>中吉>中上>平上>中>中中>中平>平中>平>平平>下下
以上の順になります。
龍山寺のおみくじ解読

第二十一首
『上吉』
陰陽道合總由天
女嫁男婚豈偶然
但看龍蛇堪運動
熊羆叶夢喜團圓
聖意
交易
婚姻
求財
自身
家宅
六畜
田蚕
尋人
行人
六甲
山玟
訟詞
疾病
失物
移徒
故事
邵康節定陰陽
李旦龍鳳配合
意味を確認する
「天の導きで最高の縁が結ばれ、望みが叶って円満となる」
詩の意味
この世の陰と陽が調和し、万物が正しく導かれるのは、天の計らいによるものです。男女の縁や大切な人との結びつきも、決して偶然ではなく、出会うべくして出会う運命の中にあります。
物事が動き出すタイミングは「辰」や「巳」の時期、あるいはそれらが象徴する力強い勢いに乗る時です。
古くから男児誕生や吉兆の兆しとされる「熊や羆」の夢を見るように、素晴らしい出来事が起こるでしょう。最後には、離れていたものが一つになり、家族や大切な人たちが笑顔で集う円満な結末がやってきます。
「辰」「巳」という単語が使われていることから、春から初夏にかけてにあたる4月〜5月頃、もしくは辰年・巳年に大きな進展があるとも読み取れます。
第二十二首
『上吉』
四郊田畝皆枯竭
久旱俄然三日霖
花果草芽俱潤澤
始知一雨值千金
聖意
交易
婚姻
求財
自身
家宅
六畜
田蚕
尋人
行人
六甲
山玟
訟詞
疾病
失物
移徒
故事
王孝先為民祈禱
六郎逢救
意味を確認する
「恵みの雨で長引く苦難が去り、全てが潤い大成する」
詩の意味
辺り一面の田畑がカラカラに乾ききり、何一つ育つ見込みのないような、厳しく長い干ばつの時期が続いていました。しかし、その苦しみが限界に達したとき、突如として三日間も降り続く恵みの雨がもたらされます。
その雨は、枯れかけていた花や果実、草木の芽を隅々まで潤し、一気に息を吹き返させていきます。
このような事象から、たった一度の雨が、莫大な富にも勝るほど価値があるものだと理解できるでしょう。
まさに待ち望んでいた助けを得られ、止まっていた物事が一気に進むタイミングということです。感謝の気持ちを忘れずに恩恵受け取って大丈夫です。
第二十三首
『上平』
欲攀仙桂蟾宮去
豈慮天門不放開
謀望一般音信好
高人自送嶺頭來
聖意
交易
婚姻
求財
自身
家宅
六畜
田蚕
尋人
行人
六甲
山玟
訟詞
疾病
失物
移徒
故事
孫策以璽借袁兵
懷德招親
意味を確認する
「高い目標も、有力な協力者の導きによって必ず達成される」
詩の意味
月にあると言われる伝説の桂の木を折りに行こうとする、非常に高い目標や理想を掲げている状態。「自分には高望みではないか、門が閉ざされているのではないか」と心配する必要はありません。天の門は、あなたのために開かれています。
あなたが心に抱いている計画や望みには、間もなく嬉しい知らせが届くでしょう。
山から降りてくるような、徳の高い有力な人物が現れて、あなたを成功の場所へ導いてくれるでしょう。
自分ひとりの力だけでなく、周囲からの引き立てがあるかもしれません。これが成功の決め手になるかもしれませんので、いつでも受け取れるように自身を磨いておきましょう。
第二十四首
不成鄰里不成家
水泡痴人似落花
若問君恩難得力
到頭畢竟事如蔴
聖意
交易
婚姻
求財
自身
家宅
六畜
田蚕
尋人
行人
六甲
山玟
訟詞
疾病
失物
移徒
故事
文種不聽范少伯
殷郊遇師
意味を確認する
「基盤が整わず、期待は空回りし、最後は混乱に陥る」
詩の意味
近所付き合いも、家庭の土台も、何ひとつ形を成さない不安定な状況です。
まるで水面に浮かぶ泡を追いかける愚か者のように、あなたの期待や願いは実体がなく、散りゆく花のように儚く消えてしまいます。
目上の人からの助けや天の恵みを期待しても、今はその力を得ることは難しいでしょう。最後には麻の糸が複雑に絡まり合うかのように、物事が紛糾し、収拾がつかない状態になってしまいます。
今は自分の力ではどうにもならない不運や混乱の中にあり、無理に事を進めない方がいいでしょう。まずは混乱の原因を見つめ直すべき時期なのかもしれません。
第二十五首
『上中』
過了憂危第幾重
從今再歷永無凶
寬心自有寬心計
得遇高人護聖功
聖意
交易
婚姻
求財
自身
家宅
六畜
田蚕
尋人
行人
六甲
山玟
訟詞
疾病
失物
移徒
故事
伍子胥過昭關
姚崇治蝗
意味を確認する
「幾多の危機を乗り越え、今後は高人の加護で安泰となる」
詩の意味
あなたはこれまで、どれくらい険しい状態を乗り越えてきたことでしょうか。しかし、厳しかった憂いや恐怖との戦いは、もう過去のものとなりました。これからは困難に遭うことはなく、長く平穏な日々が続いていくので安心してください。
心をゆったりと広く持ちましょう。
そうすれば、心に余裕が生まれて自然と良いアイディアが湧いてくるようになります。また、徳の高い立派な人物との出会いがあり、その強力なサポートもあって、あなたがこれまで積み上げてきた功績や努力は報われます。
心を広く持つことが、これからの運気をさらに安定させる鍵となるようです。
心のトレーニングにはnagomeruの幸せのワークがおすすめ。短時間でしっかり成長できるように設計しているのでチャレンジしてみてください。
第二十六首
『平』
上下傳來事總虛
天邊接得一封書
書中許我功名事
直待終時亦是無
聖意
交易
婚姻
求財
自身
家宅
六畜
田蚕
尋人
行人
六甲
山玟
訟詞
疾病
失物
移徒
故事
桓溫得殷浩書
鍾馗得道
意味を確認する
「吉報に期待を抱くが、最後には実りなく空に終わる兆候」
詩の意味
世間や周囲から伝わってくる噂や情報は、どれも根拠がなく、実体のないものばかり。
遠い空の彼方から届いた一通の手紙を受け取ります。その手紙の中には、あなたの出世や成功を約束するような、心躍る喜ばしい内容が記されていました。
ただ、その手紙の内容を信じて待ち続けたとしても、結局は最後まで実現することはありません。形になることのない終わってしまいます。
外から入ってくる景気の良い話や、不確かな約束を鵜呑みにしないようにしましょう。注意が必要な時期なので、焦りや欲と離れるようにしましょう。
第二十七首
『中中』
一謀一用一番機
慮後疑前不敢為
時至自然逢貴助
銀牆鐵壁好安居
聖意
交易
婚姻
求財
自身
家宅
六畜
田蚕
尋人
行人
六甲
山玟
訟詞
疾病
失物
移徒
故事
李鄴侯白衣宰相
劉基諫主
意味を確認する
「迷いで動けずにいても、時が来れば貴人の助けを得て、揺るぎない安泰を築ける」
詩の意味
何かをしようとするたびに、あれこれと考えを巡らせては迷い、なかなか決断を下せずにいます。将来への不安や過去の失敗への疑念が心をよぎり、あと一歩が踏み出せない、そんな慎重すぎる状況を描いています。
しかし、無理に今動く必要はありません。ふさわしい時期が来れば、自然とあなたを助けてくれる力強い貴人(協力者)との出会いがあります。その助けによって、まるで「銀の壁」や「鉄の砦」で守られているかのように、盤石で揺るぎない地位や居場所を手にし、心安らかに過ごせる時が必ずやってきます。
今は無理に自力で突破しようとせず、時機が熟すのを待ちなさい。焦りを捨てた時に道が開けることを示唆しています。
この漢詩を引いた方は、nagomeruの幸せのワークで心を整える方法を学んでみてください。
第二十八首
『上上』
東方月上正嬋娟
頃刻雲遮月半邊
莫道圓時還又缺
須教缺處復重圓
聖意
交易
婚姻
求財
自身
家宅
六畜
田蚕
尋人
行人
六甲
山玟
訟詞
疾病
失物
移徒
故事
孟嘗君雞鳴度關
包公尋李后
意味を確認する
「不意の不運に見舞われ一時的に状況が欠けても、やがて元通りに円満な形へ回復する」
詩の意味
東の空に美しく輝く満月が昇り、全てが順調で晴れやかな状況にありました。しかし、ほんのわずかな時間の間に、不意に現れた雲が月を半分覆い隠してしまいます。物事が順風満帆に見えても、突然の障害や予期せぬトラブルによって、一時的にその輝きが損なわれることがあるのです。
ですが、満ちた月が欠けることを嘆いて立ち止まってはいけません。月が再び満ちるように、欠けた部分は必ず元の円満な形へと戻ります。今は少しばかり状況が不完全であっても、それは一時的なもの。自然の摂理として、再び完全な喜びが訪れるのを確信して待つことが大切です。
特別なことをしようとしなくても、時が来れば闇は去り、光が差します。あらゆる職業、あらゆる境遇の人に、等しく幸運が降り注ぐので安心して進めていれば大丈夫です。
第二十九首
『大吉』
寶劍光芒出匣時
匣中應不被塵欺
貴人親手提攜起
儘可防身更無疑
聖意
交易
婚姻
求財
自身
家宅
六畜
田蚕
尋人
行人
六甲
山玟
訟詞
疾病
失物
移徒
故事
百里奚飼牛入相
趙子龍救阿斗
意味を確認する
「磨かれた才能がついに日の目を見、有力な協力者の引き立てによって確固たる地位を築ける」
詩の意味
名剣が鞘から解き放たれ、鋭い光を放ち始めた瞬間を描いています。これまで長い間、鞘の中に収まって目立たない存在でしたが、その中できちんと磨き続けられていました。輝きは失っていません。
あなたの内なる才能や努力は、静かに牙を研いでいた時期を経て、今まさに外の世界へと現れようとしています。
さらに、徳の高い人物が手を差し伸べてくれ、あなたを高い場所へと引き上げてくれるでしょう。
その剣は自分を守る確かな武器となり、もはや将来に何の疑いも抱く必要はありません。授かった機会を存分に活かし、自信を持って進んでいくことで、身を守りながら目的を果たすことができるでしょう。
これまでの地道な努力が、有力な協力者の目に留まる絶好のタイミングが来ているようです。
第三十首
勸君切莫向他求
似鶴飛來暗箭投
若去採薪蛇伏草
恐遭毒手也堪憂
聖意
交易
婚姻
求財
自身
家宅
六畜
田蚕
尋人
行人
六甲
山玟
訟詞
疾病
失物
移徒
故事
楚懷王入秦武關
棋盤大會
意味を確認する
「外に望みを求めれば害を招く。今は現状維持で身を守れ」
詩の意味
今は自分から外の世界へ働きかけたり、他人に頼り切って物事を進めたりするのは控えましょう。
優雅に飛んでいる鶴が、隠れた場所からの矢に射落とされるように、無防備に動けば思わぬ攻撃や不運に見舞われる可能性があります。
たとえ薪を拾いに行くような、ごく日常的で些細な行動であっても、足元の草むらには毒蛇が潜んでいるかも。気がつかないうちに悪意のある妨害や災難に出くわし、問題が起こる可能性を考えておきましょう。
今は現状維持に努め、軽はずみな行動や他人への安易な期待を慎みましょう。見えないリスクを警戒していて損はありません。
龍山寺のおみくじの作法
実は龍山寺のおみくじは、引く際にしっかりとした作法があります。観光ガイドがいる場合には説明を受けると思いますが、これを守ることでしっかりと神様とつながることができるとされています。
日本のおみくじも参拝してから引くものですよね。これに加えて面白い工程が入っているのが特徴になります。
STEP1 名前と個人情報を伝える
おみくじを引く前に、名前、住所、生年月日を神様に伝えましょう。
心の中で「私は〇〇といいます。住所は~」とはっきりと自分がどこから来たのかを唱えてください。
STEP2 聞きたい事を伝える
さらに、今回のおみくじで聞きたい事について神様へ相談します。
心の中で告げてから、聞きたいことを唱えます。
STEP3 おみくじの許可を得る
そして、「おみくじを引くタイミングなのか」について神様に聞きます。具体的には半円状の赤い木を2つ下に投げて、表裏のどちらを向いたかによって占います。この赤い木は神杯(シャオベイ)という名前。ちょうど「日本の明日天気になぁれ」に似ていますね。
投げた木のパターンと結果は以下のようになります。
- 「表と裏」⇒おみくじを引いて良い
- 「表と表」⇒今日は引かない方が良い
- 「裏と裏」⇒神様に聞かない方がいい質問です
という意味になるそう。ちなみに丸みのある方が表側、平べったい面が裏側となります。
ただ、表と表、裏と裏となった場合でも、その日のうちはもう2回程チャンスがあると考えている方も多いようです。その場合には、STEP1の名前と住所を伝えるところから始めてください。全部で3回やっても、おみくじを引かない方がいいとなったら、その日はおみくじを引けません。
本来は3回連続で表と裏が出て初めて、おみくじを引くことができたそう。個人的にもやり直しはなしで、一度目の結果を重視する方が神様にたいして謙虚な姿かなと感じます。
龍山寺アクセス
台北の龍山寺へのアクセスは、地下鉄MRTの板南線(青ライン)で「龍山寺駅」下車、龍山寺駅からは徒歩3分ほどで龍山寺に到着します。