全国には約8万社とも言われる神社があります。神社参拝をしていると同じ名前の神社が多くあることに気付きますよね。
今回は数の多い神社についてです。
神社数No1は八幡神社
全国で最も数が多いのは八幡神社。その数なんと7,800社を超えるといいます。日本には1,700程度の市区町村があるそうで、この計算で行くと各市区町村に最低5個程度の八幡神社があるという計算になります。
全国の神社の10%程度は八幡というのは驚きです。
この八幡神社は御祭神は応神天皇(ホンダワケ)になり、元々朝廷の祖霊として信仰されていました。歴史的には清和源氏が台頭してその氏神様として崇敬されるようになり、結果として武士の守護神として信仰されるようになりました。
特に信仰する神様が増えたきっかけを作ったのは、なんと言っても源頼朝でしょう。鎌倉に現在の鶴岡八幡宮が勧請されると、幕府の御家人によって全国に大きく広がりました。次第に庶民にも信仰が広がり200年近くの時代を経ることで、「神は八幡」とされるほどの崇拝のされようだったといいます。
2番目に多いのは天照大御神の伊勢信仰
全国にある神社の中で2番目に多いのが伊勢信仰の神様です。
日本神話の神様の中でも特に重要視されている神様。皇室の祖先神であり、氏神様が地域の守り神であるように、伊勢の神様は日本人の総氏神・守り神としての広く信仰されています。
神明宮、神明神社、伊勢宮などが代表的。
菅原道真公を祀る天満宮も数が多い
学問の神様として知られる菅原道真を祀る天満宮も数の多い神様。勤勉な人種の日本人らしいですよね。
現在では高校や大学など受験する機会も増え、若者から年配の方まで広い参拝があるのも特徴でしょう。福岡県の太宰府天満宮が有名です。
忘れてはいけないお稲荷さん
室町時代になると、貨幣経済が発展してきて商業が盛んになりました。すると商業神としてのお稲荷さん(ウカノミタマ)が神格を拡大していき、広く信仰を集めるようになりました。