室生龍穴神社神社とは
室生はその土地が火山活動によって形成されたため、洞穴の多い地形をしています。古くから洞穴は龍神の棲む龍穴だとされ、神聖な場所として崇められていたのだそう。後の桓武天皇である山部親王が病気になったとき、室生山の龍穴で病気平癒の祈祷がおこなわれました。無事病気が治った山部親王の命によって、室生龍穴神社を管理する神宮寺となる室生寺が建立されます。このときに祈祷がおこなわれた龍穴が、室生龍穴神社の奥宮となっている妙吉祥龍穴であるといわれています。
室生龍穴神社の創建された時期は不明ですが、室生寺より古くから続く古社だと考えられていおり、
高龗神(たかおかみのかみ)
主祭神は高龗神(たかおかみのかみ)という神様。名前は「山上の龍神」を意味しています。龍神は水を司り雨を降らせる神様。貴船神社や、丹生川上神社(奈良県吉野郡)で祀られており、 祈雨、止雨、灌漑の神として信仰されている。そのため、奈良時代から平安時代にかけて龍穴では雨乞いの儀式が盛んにおこなわれ、室生龍穴神社は雨乞いの聖地として栄えることになりました。
室生龍穴神社神社のご祭神
高龗神(たかおかみのかみ)
天児屋根命
大山祇命
水波能賣命
須佐之男命
埴山姫命
ご利益は?
祈雨祈晴、夫婦和合、家庭円満
神社の見所とパワースポット
境内に入ってすぐのところに、連理の杉という変わった形をした杉の木があります。
別名を夫婦杉といい、二本の木が根本で繋がった姿は、まさに仲の良い夫婦のよう。夫婦和合や家庭円満のご利益があるとして人気のスポットです。
瑞垣内の本殿
拝殿
手水舎
また、神社の裏山に入り少し進んだところには、大きな岩が祀られています。全国各地に残されている「天の岩戸」とされる岩のひとつで、地元の人々には「破石(われいし)さん」として親しまれているのだそう。木々に囲まれた緑豊かな空間で、独特の存在感を放つ巨岩は一見の価値ありです。
奥宮:妙吉祥龍穴
更にその先へ進むと現れるのが、奥宮である妙吉祥龍穴。この龍穴は日本三大龍穴の一つに数えられるほど立派なもの。
龍神が棲んでいるというのも頷ける神秘的な雰囲気で、この場所にお参りをすれば神様の存在をより身近に感じられることでしょう。
龍穴は緑深く清々しい風が感じられる場所でした。ここに龍神さんがいらっしゃるのかと思うとちょっと緊張しますね。
雨が降った後なので比較的水量は多めです。気持ちが良いですよね身近で感じられる川の風は。
地図
近くのオススメスポット
室生龍穴神社のある宇陀市の銘菓「きみごろも」。メレンゲを使って作られた独特の食感のお菓子で、購入できる場所が限られているため、珍しいおみやげとして人気を集めています。