お正月の神社で振る舞われることも多いことから、冬のイメージが強い甘酒。
実は甘酒は夏の季語にもなる、暑い時期の飲み物なのです。
栄養が豊富で疲れを癒してくれる甘酒は、これからの暑い季節にこそオススメの飲み物なのです。
酒粕で作る甘酒について
甘酒には、麹で作る甘酒と酒粕で作る甘酒がありますが、元々作られていた昔ながらの甘酒は、酒粕で作った甘酒なのです。
酒粕を使った甘酒は、美容効果が期待できるなど、麹を使った甘酒とはまた違う魅力のある甘酒です。ここでは、オススメの酒粕甘酒を紹介しましょう。
酒粕の甘酒の魅力
酒粕の甘酒とは、酒粕に砂糖と水を加えて加熱し、溶かしたものです。
酒粕は米から日本酒を作る際、発酵途中にできる“もろみ”を濾したもので、濾した搾り汁が日本酒、残った“もろみ”が酒粕となります。
そんな酒粕の甘酒の、魅力について見ていきましょう。
肌の調子が良くなる
酒粕にはビタミンやたんぱく質、ペプチドを多く含み、栄養が非常に豊富です。
特に肌の調子を整える成分が多く含まれていることから、美容効果が期待できます。
お通じが良くなる
日本酒を作る際の“搾りかす”である酒粕は、食物繊維と酵母の塊。そのため、お通じが良くなると言われています。
麹の甘酒にはない芳醇な香り
日本酒を作る過程でとれる酒粕には、日本酒特有の芳醇な香りを感じることができます。アルコールが含まれているのも、酒粕の甘酒の特徴です。
買ってすぐの新鮮な酒粕を使って作る甘酒は、とてもふくよかで上品な味。酒造が作っている甘酒なら、出来立ての酒粕を使っているのでまさに新鮮そのものなのです。
酒蔵で作るオススメの甘酒5選
新鮮な酒粕を使って作る酒造の甘酒は、麹の甘酒と比べると販売会社が少ないため探すのに少し苦労するかもしれません。
ここでは酒造で作るオススメの甘酒を紹介します。
復古酒搾り酒粕の甘酒 / 男山株式会社
北海道旭川の地酒として有名な「男山」。
そのなかでも、一番甘いお酒である「復古酒」を作る時に搾りだした酒粕で作ったのが、「復古酒搾り酒粕の甘酒」です。
酒粕の量がふんだんに使われており、とても濃厚でありながらも甘さがすっきりしているのが特徴です。
190g 価格:250円(税込)
CRAFT AMAZAKE 酒粕甘酒 / 令代司酒造株式会社
新潟の地酒を作る令代司酒造で、CRAFT AMAZAKEシリーズとして酒米甘酒や乳酸発酵米粉甘酒に続き、今年の夏に発売されたのが酒粕甘酒です。酒粕の甘酒には珍しく、なんとノンアルコール。
蔵元の高い技術によって完成した、渾身の作です。妊婦さんやお子さんでも安心して楽しむことができますね。
720mL 価格:1,296円(税込)
酒粕の甘酒 / 東光
山形県米沢市の地酒「東光」の、蔵元自慢の自家製甘酒です。
東光には、麹の甘酒も酒粕の甘酒もあり、種類が豊富。同じ蔵元の甘酒を飲み比べすることができるんです。
老舗ならではの深い味わいを堪能することができますよ。
720mL 価格:1,000円(税込)
蔵のあまざけ / 株式会社ヴィノスやまざき
本格的な甘酒を追求し、静岡の蔵元から仕入れる純米大吟醸の酒粕を使って作ったのが「蔵のあまざけ」です。
酒粕そのものの美味しさはさることながら、きび砂糖やカロリーゼロの希少糖を使用しているため、一般的な酒粕甘酒に比べて甘さが控えめ。
健康志向の方にもオススメの甘酒です。
720mL 価格:1,000円(税込)
大関 おいしい甘酒 / 大関株式会社
蔵元の新鮮な酒粕を使って作った甘酒で、風味のよい逸品です。
甘さとなる砂糖の一部には蜂蜜を使っており、すっきりとしていてとても飲みやすい甘酒に仕上がっています。
よりすっきりと飲みたい方には、生姜入りの甘酒もありますよ。
手作りなら高級日本酒の甘酒も楽しめちゃう!
酒粕甘酒は、酒粕が手に入れば自宅でも簡単に作ることができます。
特にオススメなのが「醸し人九平次」の酒粕。人気の高級日本酒も、酒粕なら1kgあたり500円前後とお手頃価格。ほんのりお酒の香る酒粕甘酒なら、飲んでいる気分が味わえます。
最後に、酒粕を使った甘酒のレシピを紹介します。酒粕の量はお好みで増やすこともできますので、ぜひ作ってみて下さいね。
1kg 価格:540円(税込)
酒粕甘酒の作り方 1人分
簡単な酒粕を作った甘酒のレシピを紹介します。
【材料】
- 酒粕 30g
- 砂糖 大さじ1
- 水 200ml
【作り方】
- 小鍋に手でちぎった酒粕、砂糖、水を入れ火にかけます。
- よく混ぜながら溶かし、さっと煮立ったら完成です。