浅草寺のおみくじの意味を解説!凶は多いけど学びあるおみくじ

浅草寺のおみくじには凶が多いという噂について

お寺や神社によって差はあるものの、おみくじの中にある凶の割合はおよそ30%程度だそう。

ただ、近年はおみくじを運試し的に行う人が増えていることもあるため、あえて気持ちを暗くさせないようにという配慮から凶の割合を減らしている寺社も多いそう。

昔ながらのおみくじを行っている浅草寺では、30%が維持されています。

他のお寺や神社のおみくじと比較すると多く感じられるという可能性はあります。

ただ、おみくじは元々は神様や仏様の心を伝えるためのツールとして発展してきたもの。「悩みや聞きたいことに対する神様の考えを聞く」というのが本来の使い方になります。

未来予知をするための道具ではなかったのです。江戸時代におみくじが大衆の中で広まりを見せたことによって易経の考えが追加されたとされる説が有力です。

このようにおみくじに吉凶が加わってから、おみくじの詳細に書かれている場所こそ本来のメッセージなのに、大吉なのか末吉なのかといった吉凶の判断のみで読まれているのです。

浅草寺のおみくじは凶が出て、学びが多い

浅草寺のおみくじは確かに凶も出る可能性がありますが、昔ながらの漢文やお言葉が書かれている由緒あるものですので、是非引いてみてください。

その時には、「○○についてどのように思いますか?」と具体的に今悩んでいることを質問しながら引いてみるとより効果的になるでしょう。

 

浅草寺のおみくじは「観音百籤」。清水寺や川崎大師と動揺に元三大師と呼ばれるおみくじの種類になります。

(順番は良い方から)大吉 ⇒ 吉 ⇒ 半吉 ⇒ 小吉 ⇒ 末小吉 ⇒ 末吉 ⇒ 凶

一応入っている枚数から考えられる確率は、大吉17%、吉35%、半吉5%、小吉4%、末小吉3%、末吉6%、凶30%となっています。

ご自身の状態がよければ、大吉、吉合計して52%と凶が多いといわれる一方で高確率で良いものが引けるのです。浅草寺へ行っても凶を引いたことはないという方も多いでしょう。

浅草寺のおみくじ解説

浅草寺のおみくじには、最近は訳がついていて解読は非常に簡単になっています。ただ、文字が独特ということで読めないと感じてしまう場合も多く、nagomeruへの問い合わせ数の多いお寺のおみくじのひとつとなります。

浅草寺おみくじ

ネット上に画像や文章があるもののみ記載しております。記載のないものについて知りたい方は、お問い合わせフォームよりおみくじ前文の文字が読めるような画像を送付いただければ個別に読ませていただきます。

お問い合わせはこちらからお願いします。

第二番(2番)

『小吉』

月被浮雲翳(月のひかりもくもにかくれて、かたちもみへず、ひかりもなし)
立事自昏迷(なにをするにも、まようて、はっきりとせぬなり)
幸乞陰公祐(せいぜいつくして人のたすけを得たらば、さひわひを得べし)
何慮不開眉(よろこびのまゆをひらかすとなり、すへあんずるに及ばず)

○願もうおしてねがうべし、末とゝのふ
○病人ながびけども、本ぷくす
○待人おそく来べし
○うせものいでず
○屋づくり、てんたく、とも半吉
○よめとり、むことり、たびだち、よし
○人をかゝへる見合すべし

内容を確認する

月の光が雲に隠されてしまい、形も見えませんし、光も地上へはおりてきません。何をするにしても、迷ってしまい、はっきり見えない状態です。他人へしっかりとできることをすることで、人に助けられるようなことがあれば、幸せとなるでしょう。次第に緊張がほぐれ、最終的には心配することはなかったと思えるようになるでしょう。

詩の意味

月が雲の後ろに隠れてしまい物事を始めるときに先行きが読みにくく迷いが生じるでしょう。そんな時に月に向かって早く明るくしてくださいと助けを求めても、思った通りにはならず。その月はなかなか笑顔を見せてくれない。

第十二番(12番)

『大吉』

楊柳遇春時(やなぎも、はるにもあふてみどりを、ていするなり)
残花発旧枝(ふるきえだにもはなのさくごとく、よろこび事きたるなり)
重重霜雪裡(しもやゆきがじゅうじゅうとかさなりて、しきゅうな、うちにも)
黄金色更輝(こがねのととくいろ、へんせず、いつもすたらぬ、といふ心なり)

○ぐわんもう叶ふべし
○病人本ぷくす
○失もの出べし
○まち人おそし
○やづくり、ひきこしよし
○たびだち 吉
○よめとり、むことり、人をかゝへる、万よし

内容を確認する

柳が春にもういちど芽が出てくるように、新しく良い事がやってきます。古い木の枝にも花が咲くように、喜びを一緒にもってやってきます。厳しい冬に雪や霜が重なっても、その下には立派に咲き誇る菊の花がいるのです。その金はまるで本物の黄金のよう。色が変わらず、古くなることがいというような良い状態となるでしょう。

詩の意味

枯れた柳の木も春となって、残花が古枝に開いてくるもの。道に積もった雪の霜の中にも、よく見ると黄金色の菊花が色づいて輝くように咲いている。

・願望は叶うでしょう。
・病気は完全に治ります。
・失くした物は出ます。
・待ち人は遅くなります。
・家の新築、引越しは良い。
・旅行は吉、旅をするといいです。
・結婚や人の雇用は、すべてうまくいきます。

おみくじ63番の意味

第六十三 『凶』

何故生荊棘
佳人意漸疎
久困重輪下
黄金未出渠

○ぐわん叶ひがたし
○病人おぼつかなし
○失もの出でがたし
○まち人来らず
○やづくり、ひきこし、わろし
○たびだちあしく
○よめとり、むことり、人をかゝへる、わろし

内容を確認する

なにゆへに、いばらなどしようじてなすかと思ふなり
→理由もわからないまま、家の中に問題が乗じるでしょう。

こんいの人もだんだんそえんになるなり
→親しくしていた人でさえ、徐々に疎遠になっていきます。

久しくくろうして下にうづもれをるなり
→長い期間の苦労があります、表に出にくい時期となるでしょう。

・願望は叶うのは難しい
・病気は先が見えず、様子が判断しにくい状態です。
・失くしたものは出てくるのは難しい
・待ち人は来ない
・家の新築、引越しは良くない
・旅行は悪い
・結婚に関すること、人の雇用は悪い

第八十五番(85番)

『大吉』

望用何愁晩(のぞみごとおそく叶ふともうれひず心ながくしせつをまつべしとなり)
求名漸得寧(名をもとめて、しだいしだいになだかくなり、心やすく思ふようになるべしとなり)
雲梯終有望(大なるのぞみもたよりをえて、つひに叶べしとなり)
帰路入蓬瀛(ほうえいとは仙人の住むくに、くれに入ていのちながくあんらくなりといふ)

○ぐわんもうのちに叶ふべし
○病人本ぷくすべし
○うせもの出つべし
○まち人きたる
○やづくり、ひきこしよし
○たびだちよし
○よめどり、むことり、人をかゝへるよし

内容を確認する
望みは時間がかかりますが、心配せずにのんびり時期が来るのを待つのがよいです。地位や名誉を求めていると、時間が経つにつれて影響力は大きくなります。穏やかな気持ちのまま思い通りの現実となるでしょう。
あなたの望みがたとえ大きかったとしても、ほかの人の助けを得ながら、最終的には叶います。蓬瀛ほうえいという仙人が住むおめでたい国に最終的に入ることが許され、長い期間こころ安らかな時間を過ごすことができます。

詩の意味

願い事の成就まで時間がかかるからといって、心配することはないです。求めていたこともしばらくすれば叶う。雲のはしご、すなわち大きな出世の手掛りもでき、ついには天からの帰り路には、神仙の棲む場所をに行き着き不老不死の薬まで手に入れることができるでしょう。

・願望は後になって叶うでしょう。
・病気は完全に治るでしょう。
・失くした物は見つかるでしょう。
・待っている人はやってきます。
・家の新築、引越しは進めて良い。
・旅をすると良いことがあります。
・結婚、人の雇用は良い。

浅草寺へのアクセス

東武スカイツリーライン:浅草駅より徒歩5分
東京メトロ銀座線:浅草駅より徒歩5分
つくばエクスプレス:浅草駅より徒歩5分
都営地下鉄浅草線:浅草駅A4出口より徒歩5分

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