建部大社は琵琶湖から続く琵琶湖から流れ出る瀬田川の東側に鎮座する神社。建部大明神や建部さんと呼ばれ親しまれています。
瀬田川にかかる「瀬田の唐橋」は景色が美しく、瀬田の夕照として近江八景に選ばれています。
建部大社の御由緒
建部大社の建部という名前の由来となったのは、最初にお社の置かれていた神埼郡建部郷という地名にあります。
ご祭神の日本武尊は、朝廷に従わなかった日本各地の蛮族を打ち負かすなどの功績を残しますが、32歳で亡くなってしまった神様。建部郷の名は、日本武尊の功績をたたえるため父の景行天皇が名付けたものだと伝わっています。
建部郷には日本武尊の妻である布多遅比売が息子の稲依別王とともに住んでいて、この場所に日本武尊を建部大神として祀ったのが建部大社の始まり。その後、天武天皇の時代に稲依別王の子孫である建部氏によって、当時の政治の中心地であった場所に移されました。
歴代の朝廷をはじめ、多くの武将たちからも崇めらてきたのが建部大社。例えば、平家に負けた源頼朝は、流刑地の伊豆に向かう途中に立ち寄り源氏の再興を祈りました。頼朝は見事源氏の再興を果たし、このことから出世開運の神様として現在でも有名なご利益のある神社として知られます。
建部大社の御祭神
日本武尊(やまとたけるのみこと)
大己貴命
ご利益
出世開運、助祭厄除、医療醸造
神社の見所とパワースポット
建部大社に訪れたら注目して欲しいのは、拝殿の前に立つ三本杉。この三本杉は、神社ごとのマークである神紋にも描かれている建部大社を象徴するパワースポットです。
大己貴命を大神神社からお迎えした際に、一夜にして成長したという伝説が残されている御神木で、とても強い力が宿っています。拝殿の近くには、願い事がある方には外せないパワースポットとされる場所も有ります。それは、建部大社に古くから伝わる白石。この石は願い石と呼ばれています。
願い石は持ち帰って朝と夜に願掛けをし、無事願いが叶ったら神様にお返しするのが作法です。
さらに、その願い石の周りにあるのが、お食い初め石。お食い初めには、歯固めの石と呼ばれる石を使って赤ちゃんに丈夫な歯が生えることを願う儀式があります。歯固めの石である福石は自由に持ち帰ることができるので、赤ちゃんのいるご家庭の方はぜひ訪れてみてください。
灯篭の並ぶ参道は美しいです。
地図
近くのオススメスポット
建部大社は琵琶湖の南に位置していて、近くには日本三大橋の一つである瀬田の唐橋があります。