東寺のおみくじ解読・解説【11〜20番】

東寺(京都・九条)のおみくじは、「読みにくい」として有名です。

使われているのは「元三大師みくじ(元三大師百籤)」。古い五言四句の漢詩で運勢が記されており、現代語とは違う表現が多いのが特徴です。引いたはいいけれど意味がよくわからないと困りやすいおみくじのひとつです。

nagomeruでは、ネット上の情報やお問合せいただいたおみくじ画像をもとに、できるだけわかりやすい現代語に解読してお伝えします。

nagomeruで情報が得られなかった番号については、同様の解説を行っている清水寺のものを使って解読しております。東寺のおみくじで違いがありましたら、お問合せより画像送付いただければ修正させていただきます。ご協力よろしくお願いいたします。

番号によって確認ページを分けています。知りたい番号のページをご覧ください。

東寺おみくじの意味解説・解読

東寺のおみくじについて意味を解説していきます。

第十一番 大吉

有祿興家業
又華達帝都
雲中乗好箭
兼得貴人扶

読み
禄有りて家業興り
文華帝都に達す
雲中好箭に乗じ
兼ねて貴人のたすけを得ん

解説
財運は盛んで、仕事もよく回っていく兆しです。あなたの才能や実力は、やがて広く世に知られることになるでしょう。その勢いは、まるで雲の中を駆け抜ける矢のように力強く、一直線に高みへ向かうイメージです。さらに目上の人や頼りになる人物からの引き立てもあり、物事がよい方向へ重なっていくでしょう。

第十二番 吉

楊柳遇春時
残花発旧枝
重重雪霜裡
黄金色更輝

読み
楊柳春に遇うの時
残花旧枝に発く
重々、雪霜のうち
黄金の色更に輝く

解説
冬の寒さと霜をくぐり抜けた枝に、春になってまた花が咲くような運気です。これまで苦労や試練を重ねてきた人ほど、その経験が今まさに輝きに変わっていくときだといえます。才能や個性がきちんと認められ、やがて黄金のように光を放つでしょう。焦らず、これまで積み上げてきたものを信じて進んでください。

第十三番 大吉

手把太陽輝
東君発旧枝
稼苗方欲秀
猶更上雲岐

読み
手に太陽の輝きを把り
東君旧枝に発く
稼苗方に秀でんと欲し
猶更に雲岐に上る

解説
手のひらに太陽の光を掴んでいるかのような、明るく力強い運気です。春の神が古い枝に再び芽吹きをもたらすように、これまでの積み重ねがここで一気に花開こうとしています。稲の苗が勢いよく育つように、あなたの力もぐんぐんと伸びていく時期。さらにその勢いは雲の上まで登りつめるほどです。強気に、前へ進んでいきましょう。

第十四番 末吉

石玉未分時
憂心転更悲
前途通大道
華発応残枝

読み
石玉未だ別れざるの時
憂心うたた更に悲しむ
前途大道に通じ
花ひらいて残枝に応ず

解説
今はまだ、石と宝玉の見分けがつかない状態、つまり本当の価値がはっきりしない時期にいます。心配や不安が重なって、気持ちが沈むこともあるかもしれません。しかし前途は大きな道に通じています。枯れかけた枝にも花が咲くように、苦しい時期を抜けた先にきちんと実りが待っています。今は焦らず、じっくりと時を待つことが大切です。

第十五番 凶

年乖数亦弧
久病未能蘇
岸危舟未発
龍臥失明珠

読み
そむきて、数も亦弧(また孤)なり
久しく病みて未だ蘇るあたわず
岸けわしくて舟未だ発せず
竜臥して明珠を失う

解説
流れに逆らい、数もまたひとりぼっちであるかのような状況です。長く続く不調からなかなか抜け出せず、出発しようにも岸が険しくて船を出せない状態を表しています。力と才能を持ちながら(竜でありながら)、その宝を活かせずにいる。そういった歯がゆい時期であることを示しています。無理に動こうとせず、信心を深め、静かに力を蓄える時と心得てください。

第十六番 吉

欲政重成望
前途喜亦寧
貴人相助処
禄馬照前程

読み
まつりごと欲して重ねてのぞみを成し
前途喜にして亦寧(また安)し
貴人あい助くるところ
禄馬、前程を照らす

解説
世のため人のためという志を持って仕事に打ち込めば、個人としての願いもあわせて叶っていくでしょう。前途は喜びに満ち、また安定しています。目上の人や頼りになる存在の助けも得られ、財運と出世の運もしっかりと前の道を照らしてくれています。自分のことだけでなく、広い視野をもって動くことが、このおみくじの核心です。

第十七番 凶

怪異防憂悩
人宅見分離
惜花還値雨
杯酒惹閑非

読み
怪異、憂悩を防ぐ
人宅、分離を見る
花を惜しめばまた雨に値い
杯酒、閑非を惹く

解説
思いもよらない出来事によって、心配や悩みが生じやすい時期です。人との関係や住まいにも分離や別れの影がちらつきます。せっかく咲いた花も雨に打たれるように、うまくいきかけた物事に横やりが入りやすい。お酒や気の緩みが余計なトラブルを招くことも示しています。この時期は慎重に行動し、気を引き締めて過ごすことが肝心です。

第十八番 吉

離暗出明時
麻衣変緑衣
旧憂終是退
遇禄応交輝

読み
暗を離れ明に出ずるの時
麻衣、緑衣に変ず
旧憂、終に是れ退き
禄に遇いて応に交輝すべし

解説
長く続いた暗い時期から、ようやく明るい場所へ踏み出すときが来ました。喪の麻衣が晴れやかな緑の衣に変わるように、これまでの重苦しさがほぐれていきます。古い心配事はついに退いて、財運や縁に恵まれ、物事が互いに輝き合っていくでしょう。苦労してきた分だけ、この転換期の喜びは大きいはずです。

第十九番 末小吉

家道生荊棘
児孫防虎威
香前祈福厚
方得免分離

読み
家道、荊棘(けいきょく)を生ず
児孫、虎威を防ぐ
香前に福の厚きを祈らば
まさに分離を免るるを得ん

解説
家の中や身近な環境に、茨(いばら)が生えるように問題や摩擦が生じやすい時期です。身内や子供の世代にも、強い圧力や脅威から守ってやる必要があることを示しています。しかし、仏前でしっかりと祈りを捧げ、信心を深めていけば、別れや崩壊という最悪の事態は避けることができます。今は無理に前へ進もうとせず、丁寧に手を合わせながら過ごすことが大切です。

第二十番 吉

月出漸分明
家財毎毎興
何言先有満
更変立功名

読み
月が出て、あたりがだんだんと明るくなるように
家財もだんだんと増えてくる
それなのにどうして、満足だと安心してしまうのか
さらにもっと努力すれば功を立て、名を揚げることができよう

解説
月が出てあたりが少しずつ明るくなるように、運気が上向き、家財や生活も豊かになってきます。これまで不安だった状況が落ち着き、気持ちにも余裕が生まれてくる時期です。ただ、満ちれば欠けていくのが世の常。ここで安心して気を緩めてしまうと、せっかくの運を手放しかねません。さらに一歩踏み込んで努力を続けることで、実績を積み名声を得ることができるでしょう。

 

 

東寺ってどんなお寺?

京都駅からほど近い、五重塔が有名なお寺。正式名称は教王護国寺。796年、平安遷都とともに国家鎮護のための官寺として創建されました。その後、823年に嵯峨天皇から弘法大師空海に下賜され、真言密教の根本道場として栄えてきました。

講堂に安置された21体の仏像による「立体曼荼羅」は圧巻で、密教の世界観をそのまま空間として表現した傑作として知られています。

また、五重塔は日本最高の高さ約55メートルの木造塔で、京都のシンボルになっています。

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