【相模国一宮】鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)は武家が信仰した戦いの神様

鶴岡八幡宮とは?

神奈川県鎌倉市に鎮座する鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)。

鎌倉幕府を開いた源頼朝みなもとのよりともにゆかりの深い、創建から900年以上経った古いお社です。

また、武家源氏ぶけげんじと鎌倉武士の守護神として厚く信仰された神社でもあるのですよ。

武家から信仰された、勝運・仕事運を上昇させるお社。

大きな勝負に勝ちたい、仕事の運気を上げたい方に参拝をおすすめしたい神社・・・それが、鶴岡八幡宮です。

鶴岡八幡宮の御祭神

第15代応神天皇(おうじんてんのう)
比売神(ひめがみ)
神功皇后(じんぐうこうごう)

この三柱の神さまは、八幡神(やはたのかみ、はちまんしん)と呼ばれており、清和源氏せいわげんじの氏神となったことから、多くの武家から信仰されるようになりました。

清和源氏とは、第56代清和天皇せいわてんのうの御子で臣籍降下しんせきこうかし、源氏を名乗った氏族のことをいいます。多くの武家を輩出しています。

ご利益と神話について

八幡神のご利益は勝利祈願、武運長久、出世開運。

清和源氏が氏神として崇め、さらに多くの武家の信仰を集めたはこのためです。

応神天皇は、第14代仲哀天皇ちゅうあいてんのうと神功皇后との間に生まれました。

応神天皇が父親の死から10カ月後に生まれたことから、異母兄たちはその出生を疑い、反乱をおこします。

その反乱を鎮圧し、応神天皇を皇太子にしたのが、母親である神功皇后でした。

神功皇后は、仲哀天皇の息子たちの反乱を抑えただけではなく、九州の熊襲くまそ征伐や、朝鮮半島の新羅しらぎ百済くだら高句麗こうくりに攻め込む三韓征伐さんかんせいばつを行ったことでも知られています。

比売神は、主祭神とゆかりの深い女性が女神として祀られることが多い女神。

しかし、大分の宇佐神宮うさじんぐうや、京都の岩清水八幡宮いわしみずはちまんぐうなどから勧請された神社では、宗像三女神むなかたさんじょしんという海の安全を守る女神を比売神とよびます。

鶴岡八幡宮は、京都の岩清水八幡宮から勧請されていますから、このお社の比売神は宗像三女神なのですね。

鶴岡八幡宮の歴史

鶴岡八幡宮は、1063年(康平6年)に、東北地方での戦勝を祈願した河内源氏かわちげんじ源頼義みなもとのよりよしによって、京都の岩清水八幡宮いわしみずはちまんぐうから鎌倉の鶴岡に八幡神を勧請したことから始まりました。

河内源氏とは、河内国に本拠地を置いた清和源氏の流れの、源頼義は鎌倉幕府を開いた源頼朝公の祖先にあたる人物です。

1180年(治承4年)、平家を倒すために挙兵し、鎌倉に入った源頼朝は、鶴岡八幡宮を鎌倉の鶴岡から、北山(鎌倉市雪ノ下)に遷座しました。

源頼朝は、遷座した鶴岡八幡宮を中心にして、幕府の政治中枢を築き上げたのです。

それ以来、武家から深く信仰されて繁栄しましたが、鎌倉幕府の衰退と運命をともにするように、一度は衰退してしまいます。戦国時代には、焼き討ちにあったことも。

江戸時代に、江戸幕府の庇護を受けて復興し、三代将軍徳川家光とくがわいえみつの時代には、大伽藍だいがらんを備えた神社となったのです。

明治時代になると、廃仏毀釈はいぶつきしゃくによって、仏教系の施設は破壊されてしまい、多くの文化財とともに貴重な歴史史料が失われました。

さらに1923年(大正12年)の関東大震災では、多くの社殿が倒壊・焼失する被害を受けたのです。

しかし、そのたびに雄々しく立ち上がり、復興した鶴岡八幡宮は、堂々たる武家の守り神と言えるでしょう。

鶴岡八幡宮の見どころ

鶴岡八幡宮の現在の社殿は、江戸幕府の第11代将軍徳川家斉とくがわいえなりの時代に再建されたものです。

国の重要文化財に指定されている、とても見ごたえのある社殿ですよ。

旗上弁財天社

手水舎

舞殿

丸山稲荷社

 

ご神木「大銀杏」のあと

ところで、強風で倒れた大銀杏は、もともとは30メートル以上の高さがある大木でした。

1219年(建保7年)に鎌倉幕府三代将軍源実朝みなもとのさねもとが、甥の公暁に暗殺された事件は、伝承によればこの大銀杏の陰に隠れて待ち伏せ、実行されたとも言われています。

倒れた大銀杏は3つの部分に切り分けられ、根元の部分は、もとの位置から7メートル離れた場所に移植されました。もとの場所に残った根からは、新しい芽が生え、2020年現在で数メートルの若木に育っています。

銀杏が大木に育つには1000年以上かかるそうなので、30メートル以上あった元の姿に育つにはまだまだ時間がかかるといいます。

源氏池と平家池

境内の入り口にある源平池は、源頼朝公の夫人・北条政子ほうじょうまさこが掘らせた池という伝承があります。

源氏池と平家池の左右に分かれた池には、それぞれに島が作られているのですが、源氏池に3つ、平家池に4つの島があります。

ただ、この数字に意味があるとされ、「3は産、4は死」を表しているそうです。

源氏の繁栄と平家の滅亡を、頼朝公夫妻は鶴岡八幡宮の池に込めていたのかもしれません。

源氏池のほとりに、牡丹庭園があり、さまざまな牡丹の美しさを楽しむことができますよ。

では平家池側はどうかと言うと。ほとりに、以前は神奈川県立近代美術館の鎌倉館だった、鎌倉文華館鶴岡ミュージアムがあります。

神奈川県の重要文化財に指定されているミュージアムの館内には、倒れた大銀杏も展示されていますよ。

カフェやお抹茶をいただける茶寮、ミュージアムショップなど、館内施設が充実していますので、参拝の際にぜひ見学してみてくださいね。

鶴岡八幡宮の境内の東隣には、鎌倉国宝館があります。

建物自体も国の登録有形文化財に指定されている鎌倉国宝館は、とても見ごたえのある収蔵物をもつ博物館。参拝の際には、足を運んでみるのも良いでしょう。

神社周辺の観光も楽しい

源実朝公が鶴岡八幡宮を中心に鎌倉幕府の政庁を整備したので、周辺には鎌倉時代の史跡が数多くあります。

鶴岡八幡宮に参拝したら、周辺を散策して、鎌倉時代に思いをはせるのはとても楽しいですよ。

また、鎌倉駅に近い鶴岡八幡宮周辺には、地元の野菜や海産物を使った美味しい料理を出すお店がたくさん。

生しらすを使った釜飯や丼もの、パスタなど、バラエティの豊かなグルメを楽しめます。

ぜひ、天気の良い日に参拝して、鎌倉の街ごと楽しんでくださいね!

鶴岡八幡宮へのアクセス

公共交通機関を利用する場合

JR東日本横須賀線・江ノ島電鉄鎌倉駅下車、徒歩10分、
もしくはJR東日本横須賀線北鎌倉駅下車、徒歩15分

車を利用する場合

横浜横須賀道路朝比奈IC下車、県道204号経由、約20分

まとめ

神奈川県鎌倉市に鎮座する鶴岡八幡宮。

鎌倉幕府を開いた、源頼朝にゆかりの深いお社です。

清和源氏の氏神となった八幡神のご利益は、勝利祈願、武運長久、出世開運など、人生に勝利をもたらすもの。

大きな勝負を控えた方、仕事運をアップさせたい方は、鎌倉を散策がてら参拝すると良いですよ。

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