「我慢はしなくて良い」というけど、怒りや不満を表現するのはやめた方がいい

精神的なお話や幸せになるための方法論などをみてみると、「我慢はダメ」という話があります。

  • やりたくないと思っていることをやめよう
  • 好きなことだけやって幸せになろう

よりよい人生の送り方として、このような説明を目にした方も多いと思います。

私もこの考え方は好きです。

ただ、この説明が必要な人たちは、自分の自由を感じたことがないくらいに縛られている状態の人が必要とするものだと考えています。怒りなんていうパワーはなく、自信がないだけでなく落ち込んでいる状態や、我慢していることすら気付いていないような人に適した説明なのです。

ですので、自分を表現するのだといって、感情が動くままに他人に直接伝えたり、表現するという意味ではないのです。

怒りを他人に感じるのは、自分に「○○」がある

怒りや不満、妬みや劣等感など、生活していると他人に対して、起こってくる感情はきっとあるでしょう。

ただ、これを表現しても人生は幸せな方向には向かいません。

このような他人に対する強めの感情は、自分の心と向き合うチャンス。実は自分の中に「あるもの」の存在を認識して改善するためのポイントなのです。

その「あるもの」とは。正しい、本当の自分の希望です。

『~しなければならない』『~するのが常識だ』という、善悪や正解不正解をもっているために強い感情となるものがひとつ。

もうひとつは、他人が行っていることを心のどこかで『自分もやりたい』と感じている場合。このときにわかりやすく嫉妬の感情として捕らえる人もいるでしょうし、相手にムカつくという気持ちが芽生えることもあります。

 

これらの感情は、あなたの性格や育ち方によるものではなく、誰にでも起こりうるものだと知っておきましょう。そして、感情は自分で制御できるのではなく、本能と同じように意思とは関係なく、勝手に発生するものなのです。

やるべきことは自分の本音を確かめることだけ

誰かに対して怒りをぶつけると、行動が感情と一致してしまうので怒りに飲み込まれてしまいます。

キレてる、プッツン、瞬間湯沸かし器などと例えられるような、急激に怒ってそれが表現される状態ですね。

怒りなどの強い感情が生まれるのは仕方がないと思いましょう。

そして、あなたには、それを表現するのではなく「自分の本当に感じていたこと」を探ってあげることに使って欲しいのです。

 

実はこの本当の気持ちを汲み取って、自分に対して与えることが幸せにつながる行動なのです。

落ち着いて考えると、怒りに任せて暴力を振るったり、物に当たったりして気分が良くなったということはないと思うのです。一時的にすっきりした感覚はあるでしょうが、結局は後味の悪さがあるはず。

再び怒りに直面したときに、自分が選ぶ行動で人生が変わるのです。

 

穏やかで平和になるために自分に優しく寄り添ってあげるのか、戦いとぶつかり合いのために怒りを力で表現するか。

どちらもあなたの人生ですが、豊かさは前者にあると信じています。是非、感情が動いたときに試してみてください。

 

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