白山神社(新潟県新潟市)|境内裏の末社が異次元に行ったように感じるパワースポット

白山神社はどんな神社?

新潟県新潟市に鎮座する白山神社は、霊峰・白山を御神体とする山岳信仰の神社です。

古くから「越のしらやま」として親しまれた白山は、雪解け水を川に流し、流域の田畑を豊かに実らせるとして人々の信仰を集めてきました。

新潟の総鎮守、氏神様として、日本海側の地方都市を反映してきた神社となります。

白山神社の御祭神

白山神社の主祭神は、菊理媛命(ククリヒメノミコト)と伊邪那岐尊(イザナギノミコト)と伊耶那美命(イザナミノミコト)の3柱の神様です。

菊理媛命(ククリヒメノミコト)は『古事記』に登場せず、『日本書紀』の注釈にだけ登場するという謎の多い神様です。白山の頂上に祀られている白山比咩神(シラヤマヒメカミ)と同じ神様だと考えられています。

「ククリ」は「括り」のことで、糸をくくるように伊邪那岐尊(イザナギノミコト)と伊耶那美命(イザナミノミコト)の夫婦を取り持ったことから、ククリヒメと呼ばれるようになったのだとか。

また、菊理媛命(ククリヒメノミコト)は水を司る神様でもあり、その水には心身を浄める力があると言われています。

夫婦仲を取り持ち、心身を浄める水の力によって、縁結びとお祓いにご利益があるのですね。

白山神社のご利益

縁結び、家内安全、商売繁盛、お祓いにご利益があることで有名。

邪気を祓い、新しい良いものと縁を結びたい方は、お参りしてはいかがでしょうか。

他にも意外なご利益もあるのです。こちらについては後述。

白山神社の神話と歴史

白山神社の御祭神である菊理媛命(ククリヒメノミコト)は国生みの神々とともに神話に登場する格式高い神様です。関連する神話についてまずはみていきましょう。

白山神社に関係する神話

伊邪那岐尊(イザナギノミコト)と多くの神々を生み出した伊耶那美命(イザナミノミコト)は、火の神を生んだあと、大やけどで亡くなってしまいました。

伊耶那美命(イザナミノミコト)を忘れられない伊邪那岐尊(イザナギノミコト)は、黄泉の国に迎えに行ったのです。

「黄泉のものを食べたから、地上にはもう戻れません」と断る妻を、なんとか連れて帰ろうとします。

根負けした伊耶那美命(イザナミノミコト)は、「黄泉の国の神々に相談します、その間は決して中を覗いてはいけません」と言い、相談のために戻りました。

ところがいつまで待っても伊耶那美命(イザナミノミコト)は戻ってきません。

我慢できず、中を覗いた伊邪那岐尊(イザナギノミコト)は、変わり果てた伊耶那美命(イザナミノミコト)の姿を見て、驚いて逃げ出します。見られたくなかった姿を見られた伊耶那美命(イザナミノミコト)は怒り狂って後を追いました。

伊邪那岐尊(イザナギノミコト)はこの世とあの世の境、黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)で伊耶那美命(イザナミノミコト)に追いつかれます。

その時、菊理媛命(ククリヒメノミコト)が現れ、伊邪那岐尊(イザナギノミコト)に何か言葉をかけました。その言葉に納得した伊邪那岐尊(イザナギノミコト)は、この世に戻ることができたのです。

このことから、夫婦仲を修復した菊理媛命(ククリヒメノミコト)は縁結びの神様と考えられるようになり、やがて白山神社では3柱が御祭神として祀られるようになりました。

戦国時代~江戸時代の白山神社

戦国時代の火災で古文書が消失した新潟の白山神社の創建がいつだったのか、はっきりわかっていませんが、平安時代だと考えられています。

上杉謙信の養子・景勝が鏡などを白山神社に寄進しており、戦国時代には領主が信仰する大きな神社になっていました。

また、江戸時代に後桜町天皇が歯痛に悩まされたとき、女官が白山神社から頂いた箸と塩をつけたら、歯痛が治ったのだそう。それ以来、白山神社は歯痛にご利益があるとされ、白山神社の箸を使うと虫歯にならないと言われています。

虫歯に悩んでいる方は、一度ご自宅近くの白山神社にお参りすると良いかもしれませんね。

⇒虫歯のご利益といえば「戸隠神社 九頭龍神社」も有名

白山神社の御神木と境内の見どころと注意点

白山神社の境内に祀られている摂末社には、力が強いと言われる3社があります。

蛇松明神

1つ目は白山神社の神様のお使いが祀られた、金運と商売繁盛にご利益があると言われる蛇松明神。

ここは隠れた金運スポットとして知る人ぞ知る神社なのだとか。

蛇神様に卵をお供えして絵馬を奉納すると、金運が上がるかもしれませんよ。

黄龍神社

2つ目は黄龍神社で、病気で悩む人や新生活に入る人を守ると言われています。

松尾神社

3つ目は、京都から勧請した松尾神社で、酒造りの神様と弁天様が祀られており、酒造りをする人と芸事の上達を望む人の信仰を集めているのです。日本酒が有名な新潟では、お酒造りの神様というのは昔から大切な守り神様なのです。

結びの銀杏

白山神社の御神木は、「結びの銀杏」と呼ばれる夫婦木。縁結び、子授けにご利益があると言われています。

また、白山神社のおみくじには、鯛の形をした「一年安泰みくじ」というとても可愛らしいものがありますよ。ご興味のある方は、参拝したらぜひ引いてみて下さい。

道祖神

白山神社へのアクセス

・公共交通機関を利用する場合
JR東日本新潟駅経由白山駅下車、徒歩15分。

・車を利用する場合
新潟バイパス経由女池ICもしくは桜木IC下車10分。
関越・北陸自動車道経由新潟西IC下車20分。

まとめ

白山神社は、白山を御神体とする山岳信仰の神社です。

御祭神は菊理媛命(ククリヒメノミコト)、伊邪那岐尊(イザナギノミコト)、伊耶那美命(イザナミノミコト)の3柱の神様。夫婦の仲を取り持った縁結びの神様・菊理媛命(ククリヒメノミコト)は、水も司ることから邪気を祓うとも言われています。

江戸時代時には、白山神社の箸と塩が歯痛に悩む女性天皇を癒やし、歯痛にご利益があると言われるようになりました。

縁結び、お祓い、歯痛と幅広いご利益のある白山神社。邪気を祓って良い縁を結びたい方、歯痛に悩む方はお参りしてはいかがでしょうか。

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