今回は大国主神と大黒天が同じ神様ということですが、答えはYES「同一神」です。
日本の神社とお寺はそのときの国の政策によって立場が色々変わるのでわかりにくいですよね。
大黒天(大黒様)と大国主神の関係
大黒天は元々はインドの神様で、マハーカーラという名前でした。このマハーカーラとは「マハー=黒」と「カーラ(黒)」の2つを合わせて作られた名称です。中国に入ったときにマハーカーラは「大黒天(だいこくてん)」と訳されます。これが日本に入って来ると読みを一致させて「大国(たいこく)」となり、元々あった大国主神と同一の神とされることになりました。
仏教と神道の関係について
日本に仏教が伝わったのは6世紀といわれましたが、それまでの間日本には体系化された宗教というものは存在していませんでした。独自に全てのものに神様が宿るとされて、自然を崇敬するのが基本だった時代です。現在の神道、つまり神話にでてくる神様への信仰ですね。
ここに中国から仏教が伝わってきます。当初は受け入れについて懐疑的な立場でしたが、当時の日本は外国の「仏」を受け入れることになったのです
日本の古来からいる神様と矛盾させることなく、仏もうまく取り入れることになりました。当時の考え方は色々ありますが、例えば神様は仏様が姿を変えた存在であるという立場をとるものや、神様は仏を守る存在であるというものですね。これらを「神仏習合」といいますが、日本神話の神様と七福神などの仏教からくる神様がうまく合わさっていきました。
まとめ
今回は神道の神様と仏教の仏様が同じ神様かどうかについてでした。他にも多くの同一神とみなされる神様はいらっしゃいますので適宜更新していきますね。