東寺(京都・九条)のおみくじは、意味が読みにとりくいとして有名なもののひとつです。
使われているのは「元三大師みくじ(元三大師百籤)」という種類。古い五言四句の漢詩で運勢が記されており、現代語とは違う表現が多いのが特徴です。引いたはいいけれど意味がよくわからないと相談を受けることの多いおみくじになっています。
nagomeruでは、ネット上の情報やお問合せいただいたおみくじ画像をもとに、できるだけわかりやすい現代語に解読してお伝えします。
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東寺おみくじの意味解説・解読
東寺のおみくじについて意味を解説していきます。
第六十一番 半吉
旧倊何日解
戸内保嬋娟
要逢十一口
遇鼠過牛辺
読み
旧き過ちいつの日か解けん
戸内、嬋娟を保て
十一口に逢わんことを要す
鼠に遇いて牛辺を過ぐ
解説
過去の過ちがまだ解消されずに尾を引いています。家の内側の関係を清らかに保つことが大切な時期です。願いが叶うには多くの人の力と時間が必要で、今すぐ結果は出ません。ただ、時機が変わればゆっくりとではあっても流れは動き出します。焦らず、誠意を尽くして人を恨まずに過ごすことで、やがて幸せが訪れるでしょう。
第六十二番 大吉
災轗時時退
名顕四方揚
改故重乗禄
昇高福自昌
読み
災轗、時々に退き
名、あらわれ四方に揚る
ふるきを改めて、重ねて禄に乗り
高きに昇り、福自ずからさかんなり
解説
これまでの災いや障害がしだいに退いていきます。あなたの名声が世に知れ渡り始め、古いものを改めて新たな一歩を踏み出すことで、財や地位が重なり高みへと昇っていきます。幸福が自ずと集まってくる流れが生まれています。苦労を重ねてきた時期を経た今こそ、信仰を深め続けることで、栄達と隆盛は揺るぎないものになっていくでしょう。
第六十三番 凶
何故生荊棘
佳人意漸疎
久困重輪下
黄金未出渠
読み
何故にか荊棘を生ず
佳人の意、漸く疎なり
久しく重輪の下に困し
黄金未だ渠より出でず
解説
なぜかいばらが家に生えてきたように、身近な場所で問題がくすぶっています。夫婦や大切な人との心の距離も少しずつ広がりつつあります。重い車の下敷きになったような苦しい時期が続き、成功や財もまだ表には出てきません。物事を進めようとするたびに障害が立ち塞がります。大師への信仰を一心に深め、心を穏やかに保ちながら時を待つことで、後には必ず幸福が訪れます。
第六十四番 凶
安居且慮危
情深主別離
風飄波浪急
鴛鴦各自飛
読み
安居、かつ危きを慮れ
情深くして別離をつかさどる
風飄いて波浪急なり
鴛鴦、各自飛ぶ
解説
表向きは穏やかに見えても、内側には不安な状況が潜んでいます。思いもよらない出来事によって、大切な人との別れや離散が起きやすい時期です。仲睦まじいはずのおしどりが、それぞれ別の方向へ飛び去ってしまうように、縁が断ち切られる恐れがあります。今は慎重に動き、信仰を深めながら静かに過ごすことで、やがて和やかな喜びを取り戻すことができます。
第六十五番 末吉
苦病兼防辱
乗危亦未蘇
若見一陽後
方可作良図
読み
病に苦しみ、兼ねてはずかしめを防ぐ
危きに乗じて、また未だ蘇らず
もし一陽の後を見れば
まさに良図るべし
解説
病や苦労が重なり、恥ずかしい思いをすることもある厳しい時期です。危険な状況にあってもまだ回復には至っていません。しかし、冬が終わり一陽来復のときが来れば、ようやく明るい計画を立てることができます。今は焦らず信仰を深め、慎みながら時機を待つことが大切です。その先には必ず幸福が待っています。
第六十六番 凶
水滞少波濤
飛鴻落羽毛
重憂心緒乱
閑事惹風騒
読み
水とどこおりて波濤少なく
飛鴻、羽毛を落す
憂いを重ねて心緒乱れ
閑事、風騒を惹く
解説
水がよどんで波も立たないように、運気が停滞しています。空を飛ぶ鳥も羽根を落とすほど勢いを失い、心の中には憂いが積み重なって乱れています。ちょっとしたことがきっかけで余計なトラブルを引き寄せやすい時期です。今は無理に動かず、大師への信仰を深めながら静かに時が変わるのを待ちましょう。焦りが最も大きな敵です。
第六十七番 凶
枯木未生枝
独歩上雲岐
豈知身未穏
独自惹閑非
読み
枯木未だ枝を生ぜず
独歩、雲岐に上る
あに知らんや、未だ身の穏やかならざるを
独り自ら閑非を惹く
解説
枯れ木にはまだ枝も芽も出ていないのに、一人で雲の上へ登ろうとしているような状態です。自分の実力や立場をわきまえず、身の丈に合わない野望を抱いてしまっている。その結果、かえって自ら余計なトラブルを招いてしまいます。今は自分を正直に見つめ直し、信仰を深めて静かに時を待つことが肝心です。自戒と慎みがこのおみくじの核心です。
第六十八番 吉
異夢生英傑
前来事可疑
芳菲春日暖
依旧発残枝
読み
異夢、英傑を生じ
前来、事疑う
芳菲、春日暖かなり
旧に依りて残枝に発く
解説
思いがけない夢や希望から英傑が生まれるように、やがて大きな幸運が訪れます。今は思うように運が開かず疑念を持ちやすい状況ですが、春が来れば枯れていた枝にまた花が咲くように、元の通りに物事が花開いていきます。願いが叶うのには少し時間がかかりますが、焦らずに信仰を深め、積み重ねを続けていれば、必ず実りの季節がやってきます。
東寺ってどんなお寺?
京都駅からほど近い、五重塔が有名なお寺。正式名称は教王護国寺。796年、平安遷都とともに国家鎮護のための官寺として創建されました。その後、823年に嵯峨天皇から弘法大師空海に下賜され、真言密教の根本道場として栄えてきました。
講堂に安置された21体の仏像による「立体曼荼羅」は圧巻で、密教の世界観をそのまま空間として表現した傑作として知られています。
また、五重塔は日本最高の高さ約55メートルの木造塔で、京都のシンボルになっています。
1994年にはユネスコの世界遺産に登録。毎月21日には「弘法市」が開かれており、境内に約1,000軒もの露店が並びます。空海の命日にちなんだこの市は、地元の人々に「弘法さん」と親しまれています。