【伊勢国の一宮】都波岐奈加等神社

都波岐奈加等神社とは?

三重県鈴鹿市に鎮座する都波岐奈加等つばきなかと神社。

明治時代に、伊勢国の一宮のひとつといわれる都波岐つばき神社と奈加等なかと神社が合祀されたお社です。

社殿がコンクリートで再建されたものではありますが、道開きの霊験あらたかなお社です。

都波岐奈加等神社の御祭神

猿田彦大神(サルタヒコオオカミ)

天椹野命(アマノクノノミコト)

中筒之男命(ナカツツオノミコト)

御祭神の神話

猿田彦大神は、天孫降臨のときに天照大御神(アマテラスオオミカミ)の孫・邇邇藝命の道案内をした神さまです。

道案内を果たしたことから、猿田彦大神は「道開き(導き)の神」と言われ、人生をより良い方向に導いてくださると言われています。邇邇藝命の道案内を果たしたあと、五十鈴川の川上にある故郷に戻った猿田彦大神。ある日、海に漁に出かけたのですが、比良夫貝ひらぶがいという大きな貝の化け物に手を挟まれ、そのまま溺れて亡くなってしまったのだとか。

天椹野命は、邇邇藝命にしたがい、ともに天下りをした神さま。三十二人いた邇邇藝命の防衛役の一柱だと言われています。

また、中筒之男命は海の神さま。

底筒男命(ソコツツノオノミコト)、上筒之男神(ウワツツノオノミコト)とともに住吉三神(すみよしさんじん)と呼ばれています。

国産み神話で知られる伊邪那岐尊(イザナミノミコト)は、火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)を生んだあとに大やけどで亡くなった妻・伊耶那美命(イザナミノミコト)を追って黄泉の国に行きました。

しかし、決して覗いてはいけませんと言われたのに、待たされてしびれを切らし、変わり果てた妻の姿を見てしまいます。

慌てて黄泉比良坂よもつひらさかを駆け上がって現世に戻り、黄泉の国の穢れを祓うためにみそぎを行ないました。この禊のときに、住吉三神と呼ばれる海の神さまたちは生まれ落ちたのです。住吉三神を祀るお社では、大阪の住吉大社が有名です。

都波岐奈加等神社の歴史は?

明治時代の合祀によって誕生した都波岐奈加等神社。

都波岐神社、奈加等神社ともに創建の由来ははっきりしていません。

戦国時代の永禄年間(1558年〜1570年)に、織田信長が伊勢平定を行った際に社殿が焼けてしまい、伝わっていた史料も失われてしまったからです。

神社の伝承によれば、創建は第21代雄略天皇の在位23年目のことだったと言われています。

伊勢国造(いせのくにのみやつこ)だった猿田彦大神(サルタヒコオオカミ)の子孫・高雄束命(たかおわけのみこと)が、天皇の勅命によって都波岐神社、奈加等神社の2社を創建したのだとか。

創建のとき、天椹野命(アマノクノノミコト)の子孫・中跡直山部広幡(なかとのあたいやまべのひろはた)が奈加等神社の神職となりました。

それ以来現代にいたるまで、天椹野命(アマノクノノミコト)の子孫が神職を務め続けているのだそうですよ。

戦国時代に焼失したお社は、江戸時代の寛永年間(1624年〜1643年)に再建を果たしました。

その後、多くの方から信仰を集めていたのですが、1997年(平成9年)に不審火で焼失してしまいます。

現在の社殿は、火事よけでコンクリートを使って再建されました。

ところで、三重県鈴鹿市にはもうひとつの伊勢国一宮とされる椿大神社(つばきおおかみやしろ)がありますが、都波岐奈加等神社とどちらのお社が一宮なのか、確たる史料がないため判然としていません。

都波岐奈加等神社の注意点

都波岐奈加等神社の御朱印は3種類あります。

しかし、宮司さんが社務所にいらっしゃらないこともあるのだとか。

御朱印をいただく場合は、前もって社務所に電話してお願いすると良いですよ。

都波岐奈加等神社電話番号:059(383)9698
受付時間:午前9時半〜午後4時半

都波岐奈加等神社周辺のオススメ

都波岐奈加等神社に参拝したら、ぜひもうひとつの伊勢国一宮である椿大神社にも参拝をしてみましょう。

椿大神社は猿田彦大神(サルタヒコオオカミ)を祀る総本社であり、神託を受けた倭姫命(ヤマトヒメノミコト)が、第11代垂仁天皇の御世に猿田彦大神(サルタヒコオオカミ)のお墓のそばに創建したと言われています。

現代にいたるまで、猿田彦大神(サルタヒコオオカミ)の子孫が神職を続けているのだそうですよ。

広い境内には、猿田彦大神(サルタヒコオオカミ)のお墓と言われている前方後円墳がありますから、ぜひ参拝してくださいね。

都波岐奈加等神社へのアクセス

・公共交通機関を利用する場合

伊勢鉄道鈴鹿駅より徒歩40分、タクシー利用10分、もしくは鈴鹿駅より四日市行き乗車4分、河原田駅下車徒歩約25分

*鈴鹿駅、河原田駅から歩くと時間がかかるので、タクシー利用が便利です

・車を利用する場合

伊勢湾岸自動車道みえ川越IC下車、国道23号経由約25分

まとめ

三重県鈴鹿市に鎮座する都波岐奈加等神社。伊勢国に2つある一宮のひとつです。創建の由来は、戦国時代に史料が焼けてしまったためにはっきりとはしていません。

御祭神は、邇邇藝命(ニニギノミコト)が天下りをした時に、道を照らした神さまである、猿田彦大神(サルタヒコオオカミ)。

道開きをしたことから、猿田彦大神(サルタヒコオオカミ)のご利益は、人々の人生をより良い方向に導いてくださること。なにか悩みや迷っていることがあったら、参拝して良い方向に導いていただきましょう。

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