月讀宮とは
三重県の4市2郡にわたって、125社もの宮社が存在する伊勢神宮。天照大御神を祀る皇大神宮と、豊受大御神を祀る豊受大神宮という二つの正宮から成り、皇大神宮は内宮、豊受大神宮は外宮と呼ばれています。内宮の別宮である月讀宮は、月讀尊を祀る宮社です。
月讀尊は夜を統べる月の神様で、月とかかわりの深い暦や海を司る神様だとも考えられています。月讀尊が天照大御神の弟であることから、月讀宮は天照大御神の魂をご祭神とする荒祭宮に次いで位の高い別宮。
その敷地には、月讀尊を祀る月讀宮、月讀尊の荒ぶる魂を祀る月讀荒御魂宮、月讀尊の父である伊弉諾尊を祀る伊佐奈岐宮、母である伊弉冉尊を祀る伊佐奈弥宮の四つの社殿が並んでいます。創建の年代は明らかではありませんが、桓武天皇の時代には4社が同じ垣根の中に祀られていて、4社合わせて月讀宮と呼ばれていたそうです。
その後、伊佐奈岐宮と伊佐奈弥宮の2社、月讀宮と月讀荒御魂宮の2社がそれぞれ一つの垣根で囲われ、明治時代に4社が個別の垣根を持つようになりました。
月讀宮のご祭神
月讀尊
月讀尊荒御魂
伊弉諾尊
伊弉冉尊
月讀宮のご利益は?
縁結び、夫婦円満、子宝子授け
神社の見所とパワースポット
祀られているのは、月の神様である月讀尊、夫婦神である伊弉諾尊・伊弉冉尊といった女性と相性の良い神様ばかり。縁結びや夫婦円満、子宝など様々なご利益を授かることができ、伊勢神宮の隠れたパワースポットとなっています。
伊勢神宮は外宮から内宮へ参拝するのが正しい作法とされ順番を重んじることで知られます。同じように月讀宮も参拝する順番が重要になります。月讀宮には、月讀宮、月讀荒御魂宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮の4社があります。
この順番を確認してお参りするようにしましょう。最初は、月讀宮に参拝し、次いで月讀荒御魂宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮の順に周るのが慣わしなのだそう。向かって右から月讀荒御魂宮、月讀宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮という順番で並んでいるので、間違えないようにしっかり確認してお参りしましょう。
神社にも参拝の順番はしっかり書かれているので、焦らずに確認すれば間違えることはないのでご安心を。
内宮末社の葭原神社
月読宮の裏参道入り口付近にいらっしゃる神社。内宮の末社16社のうち、第3位となる格式ある神社です。
御祭神は、佐佐津比古命(ささつひこのみこと)、宇加乃御玉御祖命(うかのみたまのみおやのみこと)、伊加利比賣命(いかりひめのみこと)の3柱。いずれも田畑の守護神とされ、五穀豊穣の神として信仰されています。
手水舎
神社情報
名前:月讀宮
社格:式内社(大)・皇大神宮別宮
住所:三重県伊勢市中村町742-1
電話番号:0596-24-1111
駐車場:あり
公式HP:https://www.isejingu.or.jp/
地図
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食べておきたいグルメ
伊勢で古くから親しまれてきた名物といえば、お餅です。特に有名なのが、あんころ餅である「赤福餅」、丸く平らな形と焼き目が特徴の「へんば餅」、きな粉餅である「二軒茶屋餅」の三つで、伊勢三大餅と呼ばれています。